バスタブで暮らす
読みたい読んだ
読みたい
読んだ

バスタブで暮らす

磯原めだかは人とはちょっと違う感性を持つ女の子。就職に失敗し実家へとんぼ返りしためだかは、逃げ込むように、心落ち着くバスタブのなかで暮らし始めることに……。笑って泣ける、新しい家族の物語。
四季大雅 (著) / 柳すえ (イラスト)
シリーズ:バスタブで暮らす(ガガガ文庫)

この作品をストアで探す(宣伝)

  • BookWalkerで購入する
  • Amazonで購入する
  • ebookjapanで購入する
  • コミックシーモアで購入する
  • BookLiveで購入する
  • Rakuten koboで購入する

あらすじ紹介

22歳女子、実家のバスタブで暮らし始める

「人間は、テンションが高すぎる」ーー

磯原めだかは、人とはちょっと違う感性を持つ女の子。
ちいさく生まれてちいさく育ち、欲望らしい欲望もほとんどない。物欲がない、食欲がない、恋愛に興味がない、将来は何者にもなりたくない。できれば二十歳で死にたい……。

オナラばかりする父、二度のがんを克服した母、いたずら好きでクリエイティブな兄、ゆかいな家族に支えられて、それなりに楽しく暮らしてきたけれど、就職のために実家を離れると、事件は起こった。上司のパワハラに耐えかね、心を病み、たった一ヶ月で実家にとんぼ返りしてしまったのだ。

逃げ込むように、こころ落ち着くバスタブのなかで暮らし始めることに。マットレスを敷き、ぬいぐるみを梱包材みたいに詰め、パソコンや小型冷蔵庫、電気ケトルを持ち込み……。さらには防音設備や冷暖房が完備され、バスルームが快適空間へと変貌を遂げていく。

けれど、磯原家もずっとそのままというわけにはいかなくて……。

「このライトノベルがすごい!2023」総合新作部門 第1位『わたしはあなたの涙になりたい』の【四季大雅×柳すえ】のコンビで贈る、笑って泣ける、新しい家族の物語。

みんなのデータ

  • 5
    評価する
  • 11
    読みたい

みんなからのレビュー

  • ばたやん@かみがた

    《このデカい感情をどう弄べばいい?》こんなこと、久しぶりだわ。平野『マチネ』のときも上からオチョクってたのに。漬物石、へのへのもへ人等比喩に唸らされたし、ディスコミの象徴たる能面には降伏するしかない。家族のサポートもありVtuberの途歩み始めためだかには、前二作同様表現者としての強さ感じた。そう、四季大雅の作品は「弱者に寄り添う」お涙頂戴物ではない。末期に相克あった母の死を看取り、多くの睡眠障害者を眠りへと誘う「いばら」の力を身につけた彼女は、やはり前二作の主人公と同じく「優雅に復讐」する戦闘者なのだ。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • なっぱaaua

    四季大雅氏は「わたしはあなたの涙になりたい」に続き2作目。柳すえさんのキャラデザも素敵です。こんなに能を使用したラノベってあっただろうか。磯原めだかは自己肯定感が低く就職に失敗し、VTuberで活躍していく中で、母父兄やお隣さんの愛を受け自己を取り戻していく物語。その過程で能の面が多々登場してくる。能の表現を適切に使いながら、周囲の心情が表されて、めだがの心が戻るまでがテンポよく、且つ複雑な想いが読者に刺さる。めだかのこれからはきっと意味のあるものになるだろう。そんな一歩を踏み出すための愛のある物語だ。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • 芳樹

    就職したもののすぐに挫折して自宅にもどり、バスタブで暮らし始めた「めだか」の物語。精神を病んだめだかが見る世界は、彼女がいかに追い込まれているかを示すものであり、読んでいて身震いするような凄味がありましたね。また、そんな彼女が実に個性的な両親と兄や友人たちとの交流を通じ、自己を確立するに至る流れに感激致しました。作品の根底に「家族の絆」が流れているのがまた良い。本作はライトノベルの皮を纏った純文学と言うべき作品で、総じてガガガ文庫というレーベルがいかに挑戦的であるかを改めて認識させられました。これは傑作。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • 星野流人

    めちゃくちゃ泣きました。これはものすごい響きました。就職に失敗した磯原めだかが、自宅にとんぼ返りして、狭いバスタブの中での生活を始める。現代日本が舞台なのだけれど、作品全体がどこか幻想的なものに包まれていて、読感は不思議な感じです。登場人物たちが能面を被っていたり、体内に漬物石がワープしてきたりと、描写は幻想的である一方で、生きづらさを抱えていためだかの心情だったりとかは、ものすごくリアルに胸を突いてきます。バスタブ暮らしが長くなるにつれ、兄によってどんどん快適に改造されていくのがおもしろかったですね。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • よっち

    人とは少し違う感性を持った女の子・磯原めだか。就職のために実家を離れたものの、上司のパワハラに耐えかねて心を病み、実家にとんぼ返りしてバスタブで暮らし始める物語。おおらかな父や二度のがんを克服した母、兄や幼馴染たちに囲まれて育ち、逃げ戻ってからは兄の協力も得て着々と構築してゆく快適なバスタブ生活。そこから巡り巡ってVTuberデビューや、なかなか深い思索をする日々が待っているとは思いませんでしたが、磯原家の状況が変わってゆく中で家族たちの想いや覚悟を受け止めためだかの成長と決意を応援したくなる物語でした。 続きを読む…

    ネタバレあり
powered by読書メーター

製品情報

  • レーベル
  • 発売日
    2023/08/18
  • 定価
    814円(本体740円+税)
  • ISBN
    9784094531466

感想をシェアしよう

  • ツイートする
  • シェアする
  • 友達に教える
Close
この作品を評価しよう!
Excellent!!!
Very Good!!
Good!
評価入力した作品の著者とイラストレーターは新刊通知の対象として登録するよ。
※データの反映はリアルタイムではなく、1日のうち、アクセスが少ない時間帯に実施しております。
この作品の感想を3つ選択してね!
評価と感想はキミのパートナーが記憶するよ。
たくさん登録をしてね!
※データの反映はリアルタイムではなく、1日のうち、アクセスが少ない時間帯に実施しております。
Close
Close
注意
この作品の「読んだ」を取り消しますか?
あなたの評価と感想が削除され、
本棚からこの作品がなくなります。
はい。取り消します。
キャンセル
注意
この操作を取り消しますか?
はい。取り消します。
キャンセル
エラー
ログインして下さい。
ログイン
キャンセル
成功
本棚の「読みたい」に追加しました。
※データの反映はリアルタイムではなく、1日のうち、アクセスが少ない時間帯に実施しております。
OK