みんなからのレビュー

• なっぱaaua

  2023/09/28

  50

  しおんさんのイラストに惹かれて手に取った。ヒロイン佐藤冥のイメージ通りだったが、題名で察する様にメチャメチャ重い話だった。体調良いときに読まないと絶対無理な話です。佐藤冥の姉明里は壮絶な虐めにあった。壮絶なところは具体的に表現されていないけれど、田舎の閉鎖的な社会の中では致命的な状況。明里の自殺を切っ掛けに土着の神「オカカシサマ」を使って妹の冥が復讐と遂げる話。主人公栞も虐めを受けている。人柱の伝説をなぞり二人は復讐を遂げる。その先にあるものは生を超えた何か。最低な話だけど読後感はあまり悪くない。～続く～ 続きを読む…

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• オセロ

  2023/08/20

  36

  いじめで姉を死に追いやった人達に復讐する為に命を捧げる代わりに超常的な力で殺し、生贄とする神と契約した佐藤冥。そんな冥が殺そうとしている人にいじめられている中川栞は冥の復讐計画を協力ことに…。 狂気染みた執念に突き動かされる冥に感化されていく栞。この2人がどんどん闇落ちしていき、復讐対象者を何の躊躇いもなく葬っていく様子はおぞましくも清々しい。復讐計画の先に待っていたものは予想通りでしたが読了感は悪くなかったです。 続きを読む…

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• よっち

  2023/08/18

  36

  四方を山に囲まれた閉塞感のある田舎町、阿加田町。この町の高校でいじめを受けて不登校になっていた中川栞の家に、同居人として父の友人の娘・佐藤冥がやって来るラブロマンス復讐譚。冥が栞だけに告げた、三年前に凄惨ないじめに遭い自ら命を絶った冥の姉・明里の復讐。阿加田神社に伝わる血塗られた祭儀『オカカシツツミ』を行い、七人を殺す計画を立てた冥に協力する栞。復讐と逃避行の日々の中で芽生えてゆく確かな想いがあって、逃れられない定めに二人がどう向き合うのか、やや意外と感じた結末は思っていたよりも穏やかで正直救われました。 続きを読む…

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• わたー

  2023/09/27

  28

  ★★★★★まず最初にこれだけは言わせてほしい。凄惨ないじめの果てに自ら命を絶った人物の最期を、その人物視点で描くんじゃあないよ。苦と楽の対比を描きたかったという著者の意図はわかるんだけど、それにしたって真に迫りすぎていて辛すぎるわ。四方を山に囲まれた田舎の村を舞台に、姉をいじめの果てに死に追いやった7人を今では廃れた儀式を使って殺害しようとするヒロインと、彼女に協力する主人公による復讐譚。著者の作品は同レーベルで出しているラブコメしか読んだことがなかったため、あまりのテイストの違いに驚いたとともに、 続きを読む…

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• のれん

  2023/08/20

  25

  いじめという名の暴行と強迫、そしてぼかすが女性の尊厳を殺害するまごうことなき犯罪。裁かれもせぬ田舎の権力を笠に着るクソみたいな連中への、墨汁で塗りたくったような復讐譚。書いてもいない事を深読みすると、彼女らは神への捧げものとして死んだだけではないかと勘繰ってしまう。死後の世界に行けない親たちは死んだ子供を傍観することしかできない。 結局世界を変えられない奪われるだけの少年少女は、薄汚い連中を殺しただけで、生きることに還元できなかったのではないか。一度も喋らないオオカシツツミに畏れしか感じない。(1/2) 続きを読む…

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