あらすじ紹介
K中学に通う二年生の男子、浅井操は、授業で読書感想文の音読をさせられ、とんでもなく不機嫌になってしまう。しかし、その作文を欲しいと言う女の子があらわれた。色が白く、薄茶っぽい髪と目、卵形の顔、すっきりした目のラインに沿った長いまつげ。人形のような容姿で語りかけてきた彼女の名前は神鳥智奈。ここから彼は“嘘”と“伝説”、そして“魔女”を巡る数ヶ月の物語に静かに、そして深く取り込まれていく。
みんなからのレビュー
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CCC
10シリーズ二作目。ただし連動性はあまりない。でも掴みづらい空気感は前作同様に感じた。幻想小説二歩手前くらいの話な気もする。登場人物が概ねほどよく自意識過剰で、人間としてどうかはさておき個人的には好ましかった。それからアイドル要素の使い方も負の継承感があって好み。 続きを読む…
ネタバレあり -
buuupuuu
7前半がとても良かった。ひとつひとつのシーンが印象的で、部屋でふざけてたり、二人で歩いてたりするだけのことが、とても濃密に感じられました。友人達のキャラも面白くて、「ふしぎ研究会」というのも話が広がりそうで期待したんですが、主人公が友人達に対して妙に冷淡で、ヒロインとの一対一の関係に先鋭化していってしまったのが残念です。打ち捨てられたような団地や秘密の海岸等の情景が、世の中から隔絶されたようなヒロインの儚げな姿を演出しているのですが、終わりの展開がやや唐突で、その儚さが上手く回収されなかったように思います。 続きを読む…
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ゆーき
6まだ二作品しか読んでいませんが、清水マリコ先生の書かれた小説はなんだが懐かしい感じがします。 智奈の部屋で過ごす操。他人は入り込めない、二人だけの秘密基地みたいな世界が好きでした。 少し悲しい終わりでしたが、近い将来また二人が会えたら良いなあ。 続きを読む…
ネタバレあり -
鑑真@本の虫
5嘘三部作、二作目。 思春期でちょっと斜に構えてしまう主人公・浅井操。 彼が書いた読書感想文を欲しいと申し出る人形のような少女・智奈。 二人はこの瞬間から、嘘と伝説と魔女を巡る騒動に巻き込まれていく。 透明な雰囲気と、仲良くなるにつれて嘘となっていく智奈の存在が、儚なく、水彩画のようで綺麗であった。 前作に比べ、印象的なセリフが多く、集中して読むことができる。 特に、智奈の言葉ははっとさせられる面が多かった。 ラストの解釈は難しいが、どちらも本当の智奈なのかな、と思う。 続きを読む…
ネタバレあり -
ask@憧れの京都住み
5『私は、嘘の魔女だから、現実は私にあてはまらないよ』斜に構えた読書感想文を書いた少年、それを欲しいという不思議な少女。出会いを重ねる度に近くなる……と言うのはある話だが、会う度に君の存在が『嘘』になる。少女に誘われるまま、少年が日常を離れて行く、現実が希薄になる。終始作品を覆うミステリアスな雰囲気は、曖昧な物いいと展開に起因するものだが、これが全くと言っていいほど不快にならない。結末への飛躍が過ぎるのがネックだが、嘘が真実に、伝説が現実へと変わる様はクセになる。清水マリコ、興味が出てきた。 続きを読む…
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製品情報
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レーベル
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発売日2003/10
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定価638円(本体580円+税)
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ISBN9784840108867