あらすじ紹介
屍の山の先に、光差す未来があると信じて
かつて医者として多くの人を救ってきたチサトこと荻野知聡(おぎのちさと)。
そんな彼が異世界転生時に授けられたのは、「暗殺者」の天職であった――。
過去の因縁を殺したことで訪れた、ミルとの平穏な生活。
だがそれは死者の声を聴く聖女エウラリアの登場によって一変した。
エウラリアとの接触を避けるチサトだが、とある依頼を受けたことで、彼女と行動をともにすることに。
そしてチサトはニーネの、そしてミルの秘密を守るため、聖女を殺害しようとするのだが――?
「ミルの傍に居られるのなら。俺はこれまで通り数多の屍を築き、超えていく」
第8回オーバーラップ文庫大賞《金賞》受賞。ファンタジーサスペンス第3幕!
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よっち
36過去の因縁を殺したことで訪れたミルとの平穏な生活。だがそれは死者の声を聴く聖女エウラリアの登場によって一変する第三弾。飯を食えず行き倒れになっていた協会所属の修道女エレーナ。依頼を受けたことで接触を避けていたはずのエウラリアと行動をともにする中で、ニーネやミルの秘密を守るために聖女を殺害しようとするチサト。並行して描かれるもうひとつのエピソードも重要な伏線で、それぞれの真意が分かるとまた構図がガラリと変わって、誰が味方で敵なのかなかなか奥が深かったですが、孤独な彼らにも味方がいたことに救われる思いでした。 続きを読む…
ネタバレあり -
のれん
121巻の内容と立場や関係に何ら変化があるわけではないのが、まず少々残念な点。 だが、妹の代わりであった少女への思いが自然と和らいで今の関係を見つめられるようになったのは改善点だろう。また天使で在り、この世界に居場所がない少女もまた歪んだ男の愛情を受け止めてくれている。 健全でも純愛でもないけれど、いつまでもこの日が続くようにと思える結末。『狼と香辛料』がこの巻数ぐらいで終わったらこんな爽やかでふんわりした終わり方したんだろうか。 激烈な思いはなかったが優しい終わり方だった。 続きを読む…
ネタバレあり -
真白優樹
10死者の声を聴ける聖女、エウラリアとの接触を避けようとする中、彼女に依頼された事により魔物の討伐をする事となる今巻。―――狂信と言う名の崇拝は敵、ならばそれすらも。 思い込みと言う狂信が敵となり、より面倒な敵を殺すことになる巻であり、幻聴にも振り回される中で少しだけミルとの関係が変わっていく、より面白さを増して最後まで駆け抜けていく巻である。屍を山と築き上げる以上、何処までいっても平穏はない、のかもしれない。だけどそれでも。最後まで足掻き目指していく彼らに、祝福がありますように。 うん、とても面白かった。 続きを読む…
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Y
3この作者さんの文体があまり合わないかな??とは思ったが、総じてみると面白かったかな。新人賞だから出来た作品だと思った。思っていた以上に優しい物語だった 続きを読む…
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マコト
3友誼を結んだ人間を殺し続けて孤独に生きていくとか本当に世界を殺し尽くすとかの二人だけのメリバかなと思っていたので天使族への理解を持つ組織があることを示されたラストは世界が広がったようでちょっと意外だった。 黄昏もやがてかわたれに変わると言われているような、一筋の光が見えたような気がした。 主人公の前世が現代の医師ということで医療ミステリーっぽいところがあるのも好きだった。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2023/07/25
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定価748円(本体680円+税)
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ISBN9784824005540