あらすじ紹介
ウィマー侯爵家の長女・セラが、毒を盛られ昏睡状態に陥る大事件が勃発!!
なんとか一命を取り留め、目を覚ましたセラだったが、どこか様子がおかしい。なんと、彼女の身体に日本で殉職したベテラン刑事・竜胆の人格が入り込んでいて――!?
侯爵令嬢という慣れぬ状況に戸惑いながらも、侍女・セシルの手助けもあり、新たな生活を送り始めた竜胆。セラについても調べるうちに、昏睡の裏に事件の影を感じた竜胆は、刑事の経験を活かして、セシルと共に犯人の調査を開始する――
「この事件の真実、私自身が解き明かしてみせます」
自らを取り巻く事件に挑む転生ファンタジー開幕!
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みんなからのレビュー
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よっち
35新人の暴走をかばって命を落としたベテラン刑事・竜胆が、異世界の命を狙われた侯爵令嬢セラに転生して、自らを取り巻く事件の解決に挑む転生ファンタジー。侯爵令嬢という慣れぬ状況に戸惑いながら、侍女セシルの手助けも得て新生活を送り始めた竜胆。調べるうちに昏睡の裏に事件の影を感じて、セシルを助手に錬金術師のライカに調査道具を製作してもらったりしながら、刑事の経験を活かして犯人の調査を開始するセラ。登場人物が少なくて物語の構図自体はわりとシンプルでしたけど、ベテラン刑事が侯爵令嬢に転生したらどうなるかを楽しめました。 続きを読む…
ネタバレあり -
オセロ
34犯人に刺されて殉職したベテラン刑事の竜胆。死んだ彼が気付くと知らない世界で昏睡状態だった伯爵令嬢のセラに転生していた。自らの身に起きた出来事を整理していくうちに事件の匂いを嗅ぎつけた被害者自身の竜胆が事件に挑む異色の推理ファンタジー。 侍女のセシルと共に刑事の経験を活かして調査に乗り出した竜胆。錬金術師のライカに調査道具を製作してもらう一方で、犯人の次なる手によって二転三転する展開の中で辿り着いた事件のトリックは本格的でしたし、犯人の動機は切なかったですけどセラの優しさにはグッときましたね。 続きを読む…
ネタバレあり -
わたー
29★★☆☆☆捜査中に殉職した捜査一課の刑事である主人公が、何者かが入れた毒によって生死の境にいる侯爵令嬢に精神だけ宿ったことで、彼女に毒を盛った犯人を突き止めようとする物語。表紙の印象から、安楽椅子探偵モノのライトミステリかなと思っていたのだが、中身は2時間のサスペンスものに現代知識チートを混ぜていて、期待を悪い意味で裏切られた感じ。ただの刑事が拳銃の機構を異世界人に説明できるほど理解しているんか?というツッコミはさておき、現代知識チートを使うのはいいとしても、そちらに描写が割かれすぎてしまっていて、 続きを読む…
ネタバレあり -
ひぬ
24【読み放題】毒を盛られ、昏睡状態に陥ったウィマー侯爵家の長女・セラに憑依した刑事・竜胆が侍女のセシルと共に事件の真相に迫ろうとする転生ファンタジー×ミステリー。TS要素は割と薄めで、事件の解明が主でした。タイトルの「人見知り」は違うと感じましたが、軽い推理ものとしては面白かったです。 続きを読む…
ネタバレあり -
彩灯尋
19転生TSもの。現実で警察だったおっさんが異世界の令嬢の中身として転生。自分(令嬢)を狙った人は誰なのか、現代の警察知識を用いて解決を目指す。令嬢の姿でおっさん口調のままなのが少し気になるが、取り巻くキャラクターたちの魅力で楽しめた。タイトルにある"人見知り"の部分があまり無かったので、もう少し陰キャ感的なのが見たかった気持ちもある。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2023/08/01
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定価726円(本体660円+税)
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ISBN9784041139677
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
事件解決に導く泥臭さが本当にかっこいいんです...!!
まずは信頼のおける侍女、セシルさんを助手代わりに、動機やアリバイをさらっていきます。彼女を心配する父親さえも、容疑者候補から外さない冷静な思考からは刑事の経験をひしと感じられるんですよ。また犯人の引き際のよさから、保守的、慎重といったプロファイリングまでしてしまうんです!
さらには彼女の病状や毒の入手難度から成分を推定して、出所を探ることも。魔法のように点と点が線でつながっていくのが爽快なんですよ。一方でその裏では、錬金術師への聞き込みや図書館での資料の捜査も欠かせません。情報を足で稼ぐことで、事件解決に導く泥臭さが刑事らしくてかっこいいんです!
異世界でも彼の捜査手腕は健在のまま。令嬢という外見と、ベテラン刑事のギャップがたまらなく癖になる一冊ですよ!
侍女・セシルとの軽快な会話はいつまでも聞いていたくなっちゃう!
捜査会議でセラの家族の動機やアリバイをまとめるときなんかも、すっごく頼りになっちゃう! それぞれの立場から誰が毒を入れたがるのか、動機のあるなしを冷静に彼に伝えるの。感情に流されない、重要な情報を伝える様子はクールでかっこいいんだ~! 家族のことを知らない彼からしたら、これ以上頼りになる相棒はいないよね!
でも、彼女にも13歳らしいかわいい一面もあるの! 彼が日本語を使ったら、暗号って凄い! って、身を乗り出しちゃうんだよ! 捜査資料の製作を命じられたときも、すっごく目をきらきらさせていて、思わず頭を撫でちゃいたくなるくらいかわいいの~!
それに、見た目お嬢様の自覚が薄いリンドーとのやり取りはすっごく和むんだ~。セシルを膝の上に乗せたり、大股を開けて柔軟体操をする彼に「恥じらいを持ってください」と返すやり取りがお約束でとっても微笑ましいの。日本の刑事と異世界の侍女の凸凹コンビの会話は、いつまでも聞いていたくなっちゃうね!