あらすじ紹介
そのシスター、「聖女」か「悪魔」か――?
第15回講談社ラノベ文庫新人賞受賞作!!!!!!
剣と魔法が存在する世界。武器屋の娘・セイラは悪徳冒険者によっって、迫害の憂き目に遭っていた。
しかし、冒険者は治外法権の存在。店を荒らされようとも暴力を振るわれようとも、泣き寝入りするしかなかった。大切な魔法石を奪われ、絶望に沈んだまま自らの命を捨て去ろうとするセイラ。
しかし、そんな彼女の前に月光とともにひとりのシスターが現れ、こう言い放つ。
「――取り戻したくはないのですか? その魔法石を」
レイチェルと名乗ったシスターは”嘘”と”策略”を駆使して、あっという間に冒険者から魔法石を取り返して……!
第15回講談社ラノベ文庫新人賞受賞作、悪徳シスターのコンゲーム・ファンタジー!
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みんなからのレビュー
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よっち
31剣と魔法が存在する世界。悪徳冒険者によって大切な魔法石を奪われ、絶望に沈んだまま自らの命を捨て去ろうとする武器屋の娘・セイラ。彼女の前にシスターレイチェルが現れるファンタジー。S級ダンジョン近くの教会で死んだ冒険者に高額な蘇生か死の選択を迫る悪徳シスター・レイチェル。店を荒らされ暴力を振るわれようとも、泣き寝入りするしかない冒険者相手でも罠に嵌める悪辣っぷりは際立っていて、けれど純真なセシルに影響を受けていって、悲惨な過去が明らかになってゆくレイチェルが、過去の因縁に挑むその決着はなかなか良かったですね。 続きを読む…
ネタバレあり -
オセロ
23どんなことをしても罪に問われない冒険者に宝物の魔法石を奪われたセイラ。そんなセイラの前に現れたシスターのレイチェルが“嘘”と“策略”を使って簡単に魔法石を取り返してきて。この奇妙な出会いから始まる悪徳ファンタジー。 詐欺で稼ごうとするレイチェルと詐欺を辞めさせようとするセイラのコミカルなやり取りが微笑ましい序盤から一変して後半はやや重苦しい展開で。突然様子がおかしくなったレイチェルの為にセイラ達があれこれ知恵を出し合って、レイチェルの因縁の相手に一泡吹かせる逆転劇はなかなか爽快でした。 続きを読む…
ネタバレあり -
真白優樹
13冒険者が治外法権を与えられている剣と魔法の世界で、武器屋の娘が悪徳シスターに出会い始まる物語。―――力となるのは金、奪う武器は弱者故の力。 嘘とハッタリ、策略を生かし冒険者に借金を課していくシスターと、底抜けにお人好しな少女がドタバタしながら、やがて二人で巨悪に立ち向かっていく物語であり、独特のダークな世界観も相まって、独自の面白さを出している物語である。一つの悪を成敗し、二人で一つの関係はここに生まれ出る。面倒な柵から解放されたシスターと、少女は、どんな悪と対峙するのか。 次巻も勿論楽しみである。 続きを読む…
ネタバレあり -
半熟タマゴ
11傲慢に振る舞う冒険者を騙し、高額なお金を得る悪徳シスターのレイチェル。さらなるターゲットを求めて向かった街で心優しい少女・セイラと出会い物語が動き出す。性格も考え方も正反対なレイチェルとセイラの一見噛み合わないように思える2人の関係が良かったですね。一人では敵わなかった悪逆非道な冒険者を力を合わせて懲らしめる展開にスカッとしました。 続きを読む…
ネタバレあり -
凜音
11読了 ダンジョン前の街で武器屋を営む少女:セイラは横暴な冒険者に大事な魔法石を奪われる。 自分の身に降りかかる絶望に耐え兼ねたセイラは命を手放そうとする。そんな時に、美しい「シスター」:レイチェルと出逢う。 お人好しすぎるセイラと「嘘」による武装で冒険者を翻弄するレイチェル。正反対の2人が紡ぐコンゲームファンタジー。 最初の印象はThe悪役で腹黒い印象だったのですが、セイラと関わっていくことで見えてくる素の部分に可愛らしさを感じて読み進めていくほど好感持てるキャラになっていきました。セイラとレイチェル 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2023/07/01
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定価770円(本体700円+税)
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ISBN9784065327937
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
第15回講談社ラノベ文庫新人賞受賞作は、悪を相手に詐欺を働くシスターの物語!!
実はレイチェルは嘘と策略を用いて、死んだ冒険者に高額な蘇生代をふっかけ、大金を奪い取る詐欺師なんス。ターゲットを巧みな嘘で誘い出し、ダンジョンで死ぬよう仕向ければ……後はレイチェルの独壇場ッス! 教会の大聖堂では、すべての生殺与奪の権を握るシスターであるレイチェルが圧倒的に有利。その立場を利用して冒険者たちから大金を奪い取るなんて、聖女にあるまじき悪徳ぶりッスねぇ。清廉なシスターがまさか詐欺を働くなんて誰も想像しないッスもんね、ニシシ!
レイチェルがターゲットにするのは、治外法権でやりたい放題の冒険者たちッス。奴らがダンジョンで死ぬのを待って、大聖堂の祭壇上から一方的に大金を搾取するレイチェルの圧倒的強者感、めちゃくちゃ痛快ッスよ〜!
お人好しな武器屋の娘と詐欺師のシスター。正反対の二人の関係性に注目です
セイラさんは人を騙すことを良しと思っておらず、その価値観をレイチェルさんに押し付けてしまうことも。レイチェルさんがいつものように、死んだ冒険者に高額な蘇生代を要求していた時のこと。彼女の独壇場だった場所にセイラさんが入ってきてしまい、「ここの蘇生代はそんな高額じゃないよね?」と横から口を出してレイチェルさんのお仕事を引っかき回してしまうんです。
セイラさんには悪気がなくてとっても良い子なので怒れないけれど、レイチェルさんは少々お疲れのよう。セイラさんの優しさも、レイチェルさんの理性も、きっとどちらも大切なものなはずですよね。
性格が真逆な二人が出会ったからこそ起こる数々の事件は、理性と感性、どちらが欠けても上手くいかないもの。喧嘩しながらもそれらを乗り越え、成長していく二人の姿を見守りたくなる作品ですよ。