あらすじ紹介
「私、シノが好き! これからは、恋人としてそばにいたい!」
こうしてごく平凡な男子高校生である俺、久溜間道シノと、学校一の美少女と名高い鳳エマは恋人となった。……信じられるか? あの鳳エマだぞ? イギリスからやってきた、ユーモアと愛嬌に溢れる完璧な美少女。まさに高嶺の花だ。本当に俺がただ、平凡な人間だったなら――。
『シノなんて操り人形にして、ぜ~んぶ奪い取ってやるんだから!』
俺には世界的大企業『光郷グループ』の莫大な遺産が相続される。
彼女はその遺産目当てで俺に近づいたのだろう。
グループに仇なす者は全て排除する。エマ、利用するのは俺のほうだ。
君を操り人形にして、徹底的に利用してやろうか。クックック……。
みんなからのレビュー
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よっち
29美少女転校生・鳳エマと恋人になった、こうしてごく平凡な男子高校生・久溜間道シノ。実はそれぞれ裏の顔を持つ二人が駆け引きを繰り広げる騙し合いラブコメ。一部で世界的大企業の莫大な遺産が相続されると噂されるシノ。イギリスからやってきたユーモアと愛嬌に溢れる完璧な美少女が、一見平凡な彼にアプローチした理由。エージェントとしてはポンコツなエマと有能なのに恋愛面は残念なシノの噛み合わない駆け引きが微笑ましくて、巻き込まれてゆくグループ内闘争でのギリギリの駆け引きや、明らかになってゆくその構図はなかなか良かったですね。 続きを読む…
ネタバレあり -
オセロ
25イマイチ。莫大な遺産を相続したという主人公にとある目的で近づいてきたヒロインとの駆け引きが主軸の今作。ヒロインが主人公の遺産を狙う理由が重い割に必死さが感じられないうえに、 主人公に裏の顔があるのはあらすじで分かっていましたがその凄さが伝わってこない。そして肝心の騙し合いも薄っぺらいものに感じてしまい(あえてコミカルにしたのかもしれませんが)、正直なところ期待外れでした。 続きを読む…
ネタバレあり -
わたー
20★★★☆☆not for me.冴えない主人公が学年一の美少女であるヒロインと付き合うことに。しかし、実は彼は莫大な資産を有する光郷グループの後継者に指名されており、彼女はその遺産を狙っていたのだったというところから始まるラブコメ。ウラの顔を持つ者同士が目的のためにカップルになる作品はこの手のスパイモノではよく見る展開だが、その描かれ方が私好みではなかったかなと。コメディに全振りしていて「諜報員」や「エージェント」という言葉に漠然と抱いているカッコよさが見えなかったのが何とも… 続きを読む…
ネタバレあり -
アウル
16ごくごく平凡な男子高校生であるシノと学校一の美少女と名高いエマは恋人同士となった。それは表向きで裏では世界的な大企業の莫大な遺産が相続されるシノとその財産目当てで近づいたエマとの攻防が始まるのだが...な話。なんとなく暗殺者ではないな~とタイトルに違和感を持ったりしながらも恋愛下手なシノとの掛け合いが個人的には良かった。人によっては色々と詰め込み過ぎてとっ散らかっている印象はあるかも知んない。 続きを読む…
ネタバレあり -
碧海いお
10題名が暗殺者ですが、諜報員なのでは?ヒロインから好かれるという意味ではラブコメだったかもですが、経路がいまいちのように感じました。 あとがきを読むと2巻が出るみたいですね。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2023/07/07
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定価748円(本体680円+税)
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ISBN9784049150797
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
全ての行動に裏がある!? 騙し”愛”ラブコメです!!
お弁当をシノくんに作ってきてあげたり、ブレスレットをプレゼントしたりと、エマちゃんはとっても積極的。そんなエマちゃんもシノくんと手を繋ぐときは緊張しちゃうみたいで、お互いぎこちない雰囲気になるのが微笑ましいなぁと思っていたんですが…。
でも、それは全てエマちゃんの甘い罠だったんです!
なんと、シノくんにプレゼントしたブレスレットに盗聴器が!? さらに、シノくんが食べた特製のお弁当には自白剤が入っていて……!? 怪しい行動をとるエマちゃんの目的は、シノくんに相続されるはずの遺産みたいなんです! そんなぁ~!
絶体絶命の大ピンチのシノくん! ですが、彼がエマちゃんに送ったペンダントにも盗聴器が仕掛けられていて……? これってつまり、シノくんには彼女の企みがお見通しだったってことですか!? この恋愛はまさしく、騙し合いならぬ、騙し『愛』なんですね!
表ではラブラブな恋人を演じながら、全ての行動に裏がある! ふたりならではの恋の駆け引きに最後までドキドキしっぱなしです!
『俺好き』駱駝先生の完全新作! 遺産目当てに近づくエマの本当の目的は…?
そしてシノも、エマの境遇を知ってしまうことになる。このままエマの恋人を続けていても、エマの助けになることが出来ない。自身も家族との平穏な生活を望んでいるからこそ、エマの気持ちは痛いほどわかるんだね。エマへの罪悪感に悩む彼を見ていると、胸が締め付けられたな…。
そんな中、エマがある諜報員に人質に取られてしまうんだ。シノはエマを救うため、諜報員と手に汗握る頭脳戦と肉弾戦を繰り広げるよ。ただし、学校の先生や生徒にバレないようにね。ダンスの練習と称して諜報員と戦闘するなんてシュールで予想外だよ!
自分を騙した相手とはいえ、大切な人となったエマを迷わず助けに行くシノの行動力。そして大切な人を人質に取られるという圧倒的ビハインドな状況に陥ってもなお、逆転を狙い続ける頭脳。今まで死線を乗り越えてきた彼だからこその不屈の精神は、目を見張るものがあったな。
『俺好き』の駱駝先生の渾身の新作は、登場人物達の緻密な読み合いの応酬を堪能できるよ。最後の最後まで何が起きるか読めない、そんな一冊だね!