
霊能探偵・藤咲藤花は人の惨劇を嗤わない 4
「神様」という名の怪物は暴走を開始。混乱した世界はやがて藤花と朔をも呑み込み、破滅へと突き進む。世界を救う手立ては神殺しのみ--。「かみさま」になりそこねた少女とその従者の物語は、ここに終演を迎える。
綾里けいし
(著)
/
生川
(イラスト)
シリーズ:霊能探偵・藤咲藤花は人の惨劇を嗤わない(ガガガ文庫)
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あらすじ紹介
地獄巡りの終着。滅びゆく世界と二人の未来
地獄巡りの末に、藤花と朔は「神様」と逢った。
山査子の座敷牢に囚われていた神様と呼ばれる超常の存在はーー力を抑えていた異能消去者の逃亡によりーー暴走を開始。
神様という名のアレは世界を滅ぼせる怪物。
アレは、世界を呪っている。人間を呪っている。生物を呪っている。
海を。陸を。空を。生者を。死者を。なにもかもを呪い続けている。
そして、その殺意は伝染する。
神様の呪いの影響を受けた者は壊れ、殺意に取り憑かれ、他者を襲い殺す。
伝染した人間や動物は呪いの新たな感染源となり、殺意を世界に伝播させていく。
混乱した世界はやがて藤花と朔をも呑み込み、破滅へと突き進む。
世界を救う道はひとつ、神様を殺すことーーつまり「神殺し」。
その神殺しのためには「藤咲の女たち」が必要であり、特に藤咲藤花は重要な存在なのだという……。
「かみさま」になりそこねた少女とその従者の物語は、ここに終演を迎える。
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みんなからのレビュー
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よっち
30地獄巡りの末に「神様」と逢った藤花と朔。山査子の座敷牢に囚われていた神様と呼ばれる超常の存在が、力を抑えていた異能消去者の逃亡により暴走を開始する第四弾。世界を呪い、人間を呪い、生物を呪っている神様。伝染してゆくその殺意に取り憑かれ、他者を襲い殺し、殺意を世界に伝播させていく人々。殺意が蔓延する世界で壊れてゆく人々のエピソードがあって、そんな世界でも二人の世界はどこまでも甘々で、そのギャップはなかなか来るものがありましたけど、だからこそ二人が破滅する世界を救ってみせたその結末が鮮烈な印象として残りました。 続きを読む…
ネタバレあり
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虚と紅羽
15誰だよ「悲劇でありながら幸福な結末」とか言ったの。と一巻再読時の感想に書いた内容を思い出しながら読了。 なんとなく。なんとなく、カラーイラストの時点で「ははん。さてはあれだな?この方の作品傾向的にこういうイラストと展開だと、全て滅んだ後に朔くんにとっての幸福な夢を閉じた世界で永遠に繰り返すエンドだな?」とか適当に予想してただけなんですよ。よもやほとんど当たるとは誰も思わないだろ。 何時か過ごした日々を永遠に、箱庭の中で揺蕩う彼。世界よりも彼女を選んだ彼の辿り着いた場所はきっと幸福だったのでしょう。 続きを読む…
ネタバレあり
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のれん
14ミステリを題材に幕間を挟んだ数章の舞台劇というスタンスを最後まで続けたのは見事。 愛の尊厳を弄ぶ理不尽に怒れ、世界を滅ぼす無常には逃げ続けろ、愛とは重く取り返しのつかないものだが相手も同じならこれ以上の幸せはない。 まったくもって作者のこれまでの作品で描かれたテーマをド直球で描いている。愛は個々人の究極の思い上がりであり、たまたま朔と藤花は同じ人を同じだけ愛せただけ。 でもそれさえできたなら。愛を最後まで貫徹できたなら。それは世界が終わって永遠にエンドロールを流す価値がある。愛は怖く哀しく美しい。 続きを読む…
ネタバレあり
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八岐
11★★★☆ ああ、とてもいい笑顔だ。とても幸せそうな笑顔だ。彼女は最後まで、最期まで幸せであれたのだろう。朔くんにとっての幸せは、藤花が幸せであること。藤花と幸せな生涯を送ること。だから、その果てに世界が滅びても、人類すべてが苦しみ藻掻いて死に絶えたとしても悔いはない。たとえ死後に永遠の孤独が待っていようとも。それでも、藤花の死んでも一緒だという祈りだけは叶わなかったんだなあ。カラー口絵から最後の挿絵で締めくくられるのが、あまりにも切ない。それでも、彼は過去の幸せを反芻し続ける。それもまた永遠の幸せなのか。 続きを読む…
ネタバレあり
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ユウ@八戸
10解き放たれた「神様」により世界が終末へと加速する最終巻。幸せいっぱいの口絵とプロローグから「夢オチか世界滅亡エンド」と当たりをつけて読んでしまいました。だってあまりにもあまりにもなんだもの。異能の家それぞれの崩壊に、朔が選んだ最期など、本当に絶望だらけでしんどかったですが。表紙の藤花の笑顔がその後を物語ってるのかなぁ。しかしそう考えるとなおさら切ないな…。死ぬまで傍にいた朔と、死んでも彼の心から離れない藤花と。「嗤わない」と朔に対してなのかなとかいろいろ考えてしまうな。ある意味最強のバカップルだったなぁ。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2023/06/20
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定価792円(本体720円+税)
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ISBN9784094531312