あらすじ紹介
義父の作った借金返済に追われながらも、弟を立派に成長させることを生きがいに健気に暮らしていた明珠(めいじゅ)。そんな明珠に義父は龍華国最大の名家である「蚕家(さんけ)」への奉公話を勝手に決めてしまう。
愛する弟のため、しぶしぶ奉公に出た明珠は、蚕家の離邸で暮らす三人――目を見張るほどの美少年の英翔(えいしょう)と、従者である季白(きはく)、張宇(ちょうう)と出会い、彼らに仕えることに。
悪戯っ子の英翔、口うるさい小舅(こじゅうと)の季白、優しく穏やかな張宇に囲まれ、明珠のもとに予想外ににぎやかな日々が訪れる!
一方、その裏側では彼らが隠すある秘密を巡り、不穏な気配が渦巻き――!?
弟想いの天然娘×呪いを抱えた美少年(?)の糖度高めな中華風ファンタジー開幕!
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みんなからのレビュー
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nono
11図書館本。web発の初読み作家様。《蟲》を召喚し使役する世界観の元、借金返済の為に術師の家に奉公することになった明珠のお話は、訳あり主従の三人と共に賑やかな日々を送る展開。素性を隠したままの明珠、主従も何やら秘密があるようですが、取り敢えずは賑やかで楽しい5日間の日常。甘々な予感を抱えて2冊目へ。さらりと楽しく読了。 続きを読む…
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一条梓(アンフィトリテ)
6滋賀県守山市立図書館から。1巻目。主人公の出生の秘密は今のところばれていないけれど、ヒーローの方も主人公は腹違いの兄だと勘違いしてる、たぶんヒーローは皇族じゃないかと思うけど(笑)次の巻でバレるんだろうなぁ(苦笑)兄と口づけしてると勘違いしてる主人公なので、どういう反応していくのか(笑)?主人公は実父にも会えるのかな?家族関係も気になる…。次の巻は今年夏とあるけど…。 続きを読む…
ネタバレあり -
bulbul
5義父が作った借金返済の為に奉公に出た明珠。術にまつわる呪いや解呪の世界観は謎めいて興味深い。明珠が単細胞なのは気になるけど美少年・英翔との誤解と恋と陰謀の行方は読んでみたい。 続きを読む…
ネタバレあり -
菊地
1知らず知らずのまま同時期に買って読んでいた「迷子宮女は龍の御子のお気に入り」と同じ作者で、時間軸が違う同じ世界設定なんですね。 超常要素を含んだ謀略劇といった感じで、個人的刺さる要素は少なかったけど、作品としてはそれなりにまとまっていた。 しかしまあ、MFブックスでこういう作品が出る時代になったんですね。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2023/05/25
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定価1430円(本体1300円+税)
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ISBN9784046821973
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
英翔の甘え方に母性をくすぐられること間違いなし!
案内をしようと彼女に手を差し出し、遠慮されれば「だめ?」と上目遣いで応戦! 彼女が思わず「かわいい」と漏らせば「男だぞ」とむっとする。ふふっ、そういう背伸びしてしまうところが、女性方のハートを射抜くのでしょうね。
もちろんそれは彼女も例外ではありません。故郷に残してきた弟のように、主をかわいがるのです。普段の生活で世話を焼くのはもちろん、願い事をする『祭り』の際には、自身の借金や弟のことに加えて、「主が年相応に笑えますように」とまで願うのですよ!
ただ、それを聞いた彼は複雑そうなご様子…。というのも、英翔にはとある”呪い”がかけられていて、それを明珠に秘密にしているからなのです! 真っ直ぐな彼女の願いが、かえって心に刺さってしまうのは切ないものですねぇ。
重ねて、”呪い”をかけた術者はまだ彼のことを狙っているようなのです! 次々に襲い来る苦難に、ふたりは立ち向かえるのか? 終わりに向かうに従い、切なさと緊迫感が楽しめることでしょう!
主への過保護っぷりにはくすっとしちゃったな~☆
その一人、季白は主に超過保護なんだよ。明珠が子守唄をねだられたら、間に入って一晩中歌うと立候補! 彼女が特別なお役目を授かったときには、羨ましいとばかりにぼーっと立ち尽くしちゃうほどなんだよ。大げさな反応にはくすっとしちゃったな。主も負けず劣らず、子守唄は説教に変わるからと嫌がったり、苦手なしいたけを口に詰め込むぞと脅したり……。気の置けないやり取りがユーモラスなんだよね。
お小言を言う季白と、主の間を取りなしてくれるのがもう一人の使用人の張宇なんだ。新入りの彼女にも丁寧に仕事を教えてくれて、高い所の掃除なんかは快く手伝ってくれるんだよ。優しくてしっかり者で、かっこいいお兄ちゃんって感じ。でも、料理の腕だけは壊滅的。味音痴で、なんにでも蜂蜜を入れちゃうんだって。お菓子ならいいけど、甘いごはんは俺でも食べきれないかな~。
明珠の新しい職場は、賑やかな毎日が詰まってるんだ。彼らの楽しいかけ合いがたっぷりと楽しめる一冊だよ!