あらすじ紹介
増加する凶悪犯罪に対抗し、探偵という職業の必要性が飛躍的に高まった現代。
日本で唯一「国家探偵資格」を取得できる超難関校・真理峰探偵学園に今年、とある少年と少女が入学する。
一人はかつて〈犯罪王〉と称された男の孫・不実崎未咲。
もう一人は〈探偵王〉の養女・詩亜・E・ヘーゼルダイン。
宿敵同士の末裔二人が、ここに邂逅したのだ!
そして始まる学園の日々。早速入学式から模擬事件が発生!?
しかも、一番先に正解したはずの詩亜よりなぜか不実崎の方が点数が高くて──
「私は──あなたに挑戦します!」
「後悔すんなよ、お姫様」
これは、真実を競い合う新たな学園黙示録。最高峰の知的興奮がここにある!
みんなからのレビュー
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海猫
78探偵王の娘や犯罪王の孫らが、日本で唯一「国家探偵資格」を取得できる超難関校・真理峰探偵学園を舞台に、真実を競い合う。まるで推理小説みたいな、というよりは推理ゲームのような楽しさに満ちたライトノベル。学園もののラノベとしては設定がかなりのベタさで、美少女も多数登場。その上に過剰なシチュエーションに過剰なまでの論理バトルが乗っかり濃厚に読ませる。ロジックが速射砲のように飛び交う様は、普通のミステリ小説ではなかなかあり得ない状況で、作り込んだライトノベルならではの面白さ。かなり気に入ったので今から2巻が楽しみ。 続きを読む…
ネタバレあり -
雪紫
71電子書籍にて読了。何処か倫理観が麻痺した探偵学園で、太字で大量の伏線を武器にそれぞれの信じる推理と探偵感傷がせめぎ合う(個人的イメージ、遠月で学級裁判やってる感)。とりあえず女子多過ぎない?のはさておき、メイン読書ラノベの方々を伏線、ロジック系ミステリ沼へと誘い出そうとする魔の手を見た。推理対決シーンは屁理屈だろうが盛り上がるし探偵達のどちらかを噛ませに終わらせない塩梅も好みだし。彼女はあれ疑ってたけど、そっちの方かー。とりあえずチュートリアル終えて、次から本番っぽい感あるのでそっちへの期待持てます。 続きを読む…
ネタバレあり -
cinos
56探偵を育てる学園という特殊設定で、犯罪王の孫が探偵王の孫を論破して一躍注目を浴びます。そしてプールでの事件、『丸太町ルヴォワール』のような法廷対決に名探偵の孫は真実を解き明かせるのか。キャラが立っていて、どん底からの逆転推理が楽しめました。ただ、ヒントの文章を太字にしているのがあまりピンときませんでした。 続きを読む…
ネタバレあり -
燃え尽きタコ
40面白かった。 一緒に推理する探偵系読者じゃなく、推理を聞いて成程!って思いながら読む観客系読者の自分としては推理のヒントを太字で書いてくれるシステム助かるな。推理聴きながら何度も遡ったわ。 主人公の犯人視点で考える能力と、ヒロインのシンプルに探偵として高い能力の対比と最後の連携好き。 加えて主人公とヒロインの関係性やラブコメシーンは作者安定の高品質。ぼっち男女の半共依存?関係性に飢えて距離感がおかしくなる感じ?最高だよね。 続きを読む…
ネタバレあり -
よっち
36凶悪犯罪が増加し探偵の必要性が飛躍的に高まった現代。日本で唯一「国家探偵資格」を取得できる真理峰探偵学園で、〈犯罪王〉の孫・不実崎未咲と〈探偵王〉の養女・詩亜・E・ヘーゼルダインが出会うミステリ。入学式から早速発生した模擬事件で、正解したはずの詩亜よりなぜか不実崎の方が点数が高かったのはなぜなのか。武家屋敷じみた同じ寮に住むことになった二人が挑む学園内の殺人事件。謎のポイントは太字の親切設計で、二人を取り巻く魅力的なキャラたちもよく動いていて、劣勢からの協力して逆転劇もある王道展開はなかなか良かったです。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2023/06/23
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定価770円(本体700円+税)
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ISBN9784046824462
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
主人公と一緒に、あなたも謎を解いてみませんか?
この学園では、探偵と探偵が己の推理を競い合わせる選別裁判(セレクト)と呼ばれる独自のポイント獲得システムがあるんです。未咲さんの初戦の相手は、探偵王の後継者と呼ばれる詩亜・E・ヘーゼルダインさん! ホログラムを利用した現場再現や証拠提示で完璧な推理を行う彼女に対して、挑む未咲さんが隠された真実を暴いていく構図には手に汗握りました……!
この作品では事件の手掛りが太字で表現されるなど、全編を通して読者への挑戦状のような作りになっています。ですので未咲さん達と一緒になって、事件の捜査をしているような気分を味わえるんですよ。たとえば何気ないシーンで自販機の下に落ちている小銭が、急に太字で表現された時なんかは「どうしてこんな事が事件に関係するんだろう?」と考え込んでしまいました。
予想もつかない推理バトルは、読者の思い込みや偏見すら利用する大どんでん返しの数々です。最初から最後まで驚きに満ちた仕掛けに釘付けですね!
探偵たちの学園には個性あふれる女の子がいっぱい!!
その中でも変装の名人でもある同級生の蜂花ちゃんや、自堕落だけども実力を隠しているような先輩の吹尾奈さん等、女の子たちも個性的な魅力にあふれているんだよ。みんなどこかミステリアスで、一筋縄でいかなさそうな雰囲気があるの。
その筆頭は、なんと言ってもヒロインの詩亜ちゃんかな。彼女は容姿端麗、品行方正。何より推理能力もズバ抜けているっていう完璧超人! そんな彼女が、実は心の中で名探偵としてチヤホヤされるのを喜んでいたり、自室で一人の時は普段とは考えられないような格好で、一日中ゲームをやって引き籠っているような子だったの! でも近寄りがたいほど完璧だった彼女とは違い、こっちの親しみやすい詩亜ちゃんもかわいく思えてくるんだよね。
ギャップ満載のキャラクター達による探偵学園生活の日常は、謎と驚きでいっぱい。特に隠されたキャラの一面が真実に照らされた瞬間なんかは、謎が解けた時みたいなスッキリ感を味わえちゃうんだよ!