あらすじ紹介
幼馴染のお姉ちゃんとの夏を舞台にした青春恋物語。
蒼井ナツシには幼い頃から好きな人がいる。けれど、その気持ちをナツシはずっと秘密にしていた。
何故ならその女性は、一回り近く年上で、幼い頃から知っているお姉さんで、今は一緒に暮らしていて、何より、兄である陽の恋人だったから。
そんな複雑な気持ちを抱えたまま、月日は過ぎていき――。
「なんで死んじゃったんだよ、陽兄ぃ……」
もう三人で仲良く遊んだ夏は訪れることはない。
それでも再び夏は来る。決して忘れられない、新しい夏が。
みんなのデータ
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みんなからのレビュー
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よっち
41幼い頃から知っていて、一回り近く年上の今は一緒に暮らしているお姉さん・白鐘海華と、彼女への気持ちをずっと秘密にしていた高校生・蒼井ナツシの夏を舞台にした青春小説。 事故で亡くなった兄の婚約者で、忘れられない三人の思い出を抱えている二人。だからこそ打ち明けられない想いを抱えるナツと、天涯孤独な彼を成人するまで育てようとする海華が、友人ゴローやその姉・円と一緒に夏の海。かつての約束を果たして告げる想いは、いろいろな複雑すぎる想いが絡み合って簡単にはいかない関係でしたけど、二人を温かく見守りたくなる物語でした。 続きを読む…
ネタバレあり -
芳樹
37主人公の少年ナツが幼いころから好きな女性は年上の幼馴染みの海華。彼女は1年前に亡くなった最愛の兄・陽の恋人で婚約者だった。そう、ナツはずっと報われない恋をしているのだ…。という、個人的にぶっ刺さるラブストーリーでした。亡き恋人に未だ想いを寄せ、ナツを弟としてしか見ていない海華と、彼女を慮って好意を打ち明けられないナツのやりとりに胸が締め付けられます。毎年三人で仲良く遊んだ夏の海を舞台に二人の思いが交錯する純粋な愛の物語。ナツの気持ちは兄の影を超え海華に届くのか。それが明らかになるエピローグに心震えました。 続きを読む…
ネタバレあり -
オセロ
27kindle unlimitedにて。 交通事故で他界した兄の婚約者だった白鐘海華に密かに想いを寄せる高校生の少年・蒼井ナツシ。そんなナツシと海華の一夏の恋物語。 亡き恋人のことを今だに愛し、ナツシのことを弟としか見られない海華と海華のことを思って想いを伝えられないナツシの複雑な関係を描きながら迎えた今までは3人で行っていた小旅行。海華はナツシの兄に託された約束を明かして、それでも諦めきれないナツシの想いが届いたのかは果たして海華に届いたのか。それが分かるエピローグは是非自らの目で見届けて頂きたい。 続きを読む…
ネタバレあり -
わたー
25★★★☆☆題材は好きなんだが、私の求めていたところからは外れていたように感じた。たった一人の家族だった兄の陽が亡くなって1年。兄の婚約者である年上のお姉さん海華と生活する主人公だったが、ふとした拍子に彼女へ秘めてきた想いを吐露してしまい…という内容。基本的には二人の気のおけないやり取りが描写されるため、全体的な読み味は軽め。好きになってはいけない人を好きになってしまうという主人公側の葛藤はよく描けていたと思うのだが、作中のたった数日ではヒロインの気持ちが全然追いついていないというのが正直、気になった。 続きを読む…
ネタバレあり -
翡翠
19高校生の蒼井ナツシと兄の婚約者の白鐘海華は同居している。兄は事故で亡くなっていて、海華が代わりにナツを立派にしようとする中、ナツは海華のことが小さい頃から好きでずっと秘めていた。ナツは一度告白するもフラれてしまうが、それでも諦めきれない。二人だけの生活から掛け合いなど二人の心情が良く伝わって心に刺さりました。最後のエピローグがかなりすっ飛ばしていたが、約束守れたことが表しててとても良い。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2023/05/01
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定価770円(本体700円+税)
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ISBN9784798631684
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
亡くなった兄の彼女に想いを寄せる主人公。この恋の行方は…?
お兄さんが亡くなった後、身寄りのないナツシさんと海華さんは同棲を始めます。明るく振る舞って見せるナツシさんですが、心中は複雑ですよね。想いをよせていた海華さんと一緒にいられるのは嬉しいけれど、自分の気持ちを伝えれば海華さんを傷つけてしまうかもしれませんから。
ナツシさんが酔いつぶれて眠りそうになった海華さんに触れようとした時。お兄さんと勘違いされたナツシさんは、とっさにお兄さんの口調をマネして安心させるんです。どんなに気遣っても、海華さんが一緒にいたいと思っているのは自分じゃないと思い知らされたナツシさんは涙して……私も胸が痛みました。
さらに、ふとしたきっかけでナツシさんの恋心が知られ、関係がぎくしゃくしてしまいます。このまま関係が崩れてしまうのかと不安を抱くナツシさん。そんな時、夏の恒例となっていた海への旅行が決まったことをきっかけに、ナツシさんはある決心を固めます。
ナツシさんのままならない恋の行方がどうなるのか、目が離せない小説ですよ!
しっかり者のお姉さんが主人公にだけ見せる一面にドキドキしちゃう!
まだ子供のナツシくんにとって、社会人の海華さんはとっても頼りになる存在。でも、幼馴染の海華さんはナツシくんを「ナッちゃん」って呼ぶんだよ。「高校生でちゃんづけなんて恥ずかしい」って、ナツシくんも反発するんだけど、ナツシくんだって海華さんのことを「ウミ姉」って呼んでるんだから、お互い様なの!
海華さんにとってナツシくんは、いつまでも年下の男の子みたい。だから、海華さんが激しめのスキンシップでからかってきた時に、ナツシくんがドギマギしちゃうのにも気づかないんだよ。
でもそれは、海華さんがナツシくんに気を許している証拠かもね。だから、ナツシくんだけには、普段見せないような姿も見せちゃうんだ。飲み会で羽目を外しすぎて、泥酔した海華さんをおんぶして連れて帰るナツシくん。服を着崩したままの海華さんに甘えられちゃったら、お年頃の男子のナツシくんは困っちゃうよね~。
大切な人を失くした海華さんとナツシくんだけど、二人のやりとりがにぎやかで、明るい雰囲気の優しいお話だったよ!