バツ3の看取り夫人と呼ばれていますので捨て置いてくださいませ
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バツ3の看取り夫人と呼ばれていますので捨て置いてくださいませ

これは家族のために3度も結婚した令嬢が、最後に幸せになる物語。
夢見るライオン (著者) / セカイメグル (イラスト)
シリーズ:バツ3の看取り夫人と呼ばれていますので捨て置いてくださいませ(ビーズログ文庫)

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あらすじ紹介

借金返済のため、若くして余命わずかな高齢貴族のもとへ嫁がされた男爵令嬢クロネリア。
社交界では『看取り夫人』と呼ばれ、もう幸せな結婚は諦めていた。
だが3人目の夫を看取るために訪れた公爵家で美貌の令息イリスと出会い!?
陰ながら支えてくれ「ずっとここに居て欲しい」と言う彼に、
クロネリアはようやく居場所を見つけることができて……?

パートナーのおすすめレビュー(宣伝)

  • ついたあだ名は「看取り夫人」。誰しも来る”最期の時”に寄り添うよ

    宙
    男爵令嬢、18歳のクロネリアは、父の借金返済のために高齢の老人との結婚を繰り返してたんだ。ついたあだ名は「看取り夫人」。そのことで、普通の結婚は望めないと諦めていたんだよ…。でも、彼女は誠心誠意、夫たちに向き合ってきたんだ。かつての夫たちは彼女の寄り添いで、余命が伸びたり、改心したり、穏やかな余生を過ごせたんだよ。看取るのって大変なイメージだけど、心に寄り添う大事なことでもあるんだなぁ。

    今度の夫の公爵も、重い病と最愛の妻の死で塞ぎ込んでいたんだ。生前、妻を気にかけられず、恨まれていたのでは? と後悔する公爵に、彼女は庭の花壇のことを教えるんだ。奥さんの花壇は結婚記念日のたび、ひとつずつ増えていて、最後に増えた花壇は赤いアネモネ。花言葉は『君を愛す』なんだって! これも彼女が籠もりきりの公爵に、諦めずに話しかけ続けたから伝わったんだよね。彼女の根気強さには俺も尊敬しちゃうよ!

    その心遣いは公爵だけじゃなくて、息子のイリスやアークの心も解きほぐしていくんだ。誰しも来る最期の時に寄り添うクロネリアが、壊れかけていた公爵家の絆をまた結んでいく。彼女の慈しみがしみわたるように伝わってくる作品だよ!
  • 看取り夫人に惹かれていく公爵令息の不器用さが微笑ましいですね☆

    エムリス
    エムリス
    公爵の令息・イリスは重い病の父の後妻としてクロネリアを迎えました。ただ、父の妻としてはあまりにも若すぎるクロネリアが仕事を全うできるのか、という不安な気持ちからイリスも当初は警戒していたようです。

    しかし彼女は公爵と心を交わし、母を亡くした弟のアークの反発を受け止めるなど、真摯に公爵家に向き合ってくれました。そして、アークの母の代わりになろうと必死なイリスを、彼女は労ってくれるのです!

    彼は惹かれていく一方、好意を表に出すのが苦手な性格や、父の後妻という彼女の立場になかなか踏み込めません。それでも彼なりに心遣いの礼にと、立派なドレスを新調したり、音楽会に誘ったり、看取りに終始していた彼女が憧れていたことを叶えていくのです! 遠慮する彼女を慮り、音楽界の主催者が「看取り夫人」に会いたがっている、などと嘘をついてまで誘い出すのですから……。ふふっ、不器用さが垣間見えるのが微笑ましいですねぇ。

    一方、彼女も社交の場を楽しんでいるご様子。ただ、これを一時の夢、公爵を看取るまでと思っているようなのです。しかし彼は、彼女を離すつもりなどなさそうですね! 「看取り夫人」と呼ばれた女性が、一度諦めた夢を掴むまでの物語。たっぷり堪能してくださいね☆

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みんなからのレビュー

  • ラナンキュラス

    貧乏男爵の第三夫人の娘ヒロインは多額の結納金目当ての父親によって余命幾ばくもない高齢の貴族に嫁がされる。そうして二人の夫を看取った後、三人目の夫となる公爵の屋敷にやって来たが。恋愛ものというよりはヒロインが関わることで家族の絆が修復されたお話という印象が強い(ちゃんと恋愛パートもあったけどね)。ヒロイン母が嘆くばかりで何もヒロインにしてくれなかったのがなあ...でもそのお陰でヒロインが人の心の機微を読み取る能力を磨くことができ、結果的に辛い思いをしていたヒロインが新しい家族を作ることができて本当に良かった 続きを読む…

    ネタバレあり
  • nishiyan

    借金返済のために若くして余命僅かな高齢貴族に2度も嫁がされたために「看取り夫人」の異名を持つ男爵令嬢グロネリア。3人目の夫である公爵の元へ赴くのだが、そこで眉目秀麗な令息イリスと出会って…という物語。感情表現に乏しい母を見てきたことで他人の些細な感情の機微に聡いグロネリアが前夫人の死後、家庭崩壊状態だった公爵家を立て直す様は興味深い。彼女の献身によって、公爵、次男で彼女に一番反発していたアークが陥落すると、いよいよイリスが…となるのも頷ける。実家との問題も精算できて迎えたラストはホッとするものでよかった。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • ぐっち

    余命わずかな相手にばかり嫁がされるクロネリア。相手に真摯に向き合ううちに「看取り夫人」と呼ばれることに…。苦労してきたヒロインが、最後は家族に恵まれ、幸せになる話でよかった。私から見ると公爵がいちばんすてきだったのだが…。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • bulbul

    ちょっとビックリするくらい家族と婚家の都合のイイ女で憐れだ。それなのに少しの幸せに前向きなクロネリア自身が好ましい。バツ3には驚いたけれど、最後は駆け足で不幸の元凶を潰したのは良かった。特に彼女が吹っ切ったのは、遅いよ!っとは思うけれど、クロネリアの未来がようやく開ける。良かった。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • 優しさに満ち溢れている。実家関連がちょっとお馴染みすぎるけども、そこはあまり重要ではないのです。人間誰しも後悔を持っている。それは氷のように硬く冷たいものである。だから彼女は溶かすのだ。溶かして、暖かさで最期の時を待つのだ。正直なもうちょっとスパンがあれば弟くんの方がよりロマンス。でもまあ短編なら仕方あるまい。好きですねえ。 続きを読む…

    ネタバレあり
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製品情報

  • レーベル
  • 発売日
    2023/05/15
  • 定価
    759円(本体690円+税)
  • ISBN
    9784047374874

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