太っちょ貴族は迷宮でワルツを踊る 1
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太っちょ貴族は迷宮でワルツを踊る 1

追放された太っちょな貴族による、迷宮攻略譚!
風見鶏 (著者) / 緋原ヨウ (イラスト)
シリーズ:「太っちょ貴族は迷宮でワルツを踊る」シリーズ(オーバーラップノベルス)

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あらすじ紹介

貴族の矜持を胸に、魔物と踊れ。

太っちょな貴族の三男、ミトロフ・ド・バンサンカイ。
食う寝るしか能がないと父に見限られた彼は、家を追放されてしまう。
ミトロフは“食費”のため、冒険者として迷宮に足を踏み入れるが、そこは死と隣り合わせの世界だった。
迷宮を探索する中で、偶然出会ったエルフ族の少女・グラシエと成り行きで共闘することになったミトロフ。
死闘の末にコボルドを倒した2人は、生物としての位階の上昇――“昇華”を果たす。
迷宮の遺物に呪われてしまった少女・カヌレもパーティに迎え、三人は迷宮に潜る日々を送る。
順調に攻略を続けるミトロフたちの前に現れたのは、本来ならば深層に生息するはずのトロルだった。
しかも、トロルは迷宮の守護者を"喰らった"異常個体で――。
絶体絶命の状況下で、ミトロフは"貴族"としての矜持を胸に細剣を振るう――!
追放された"太っちょ"な貴族による"優雅"な迷宮攻略譚、第1幕!

みんなのデータ

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みんなからのレビュー

  • 星野流人

    家から勘当された太っちょ貴族が、冒険者としてダンジョンに潜るお話。すごく丁寧に描かれており、読みやすい作品でした。貴族のミトロフが慣れない冒険者生活に苦労しつつも、楽しみを見出したり成長する様が見れるのが良かったです。太っちょだったり貴族だったり、食べるの大好きだったり、新しい趣味のお風呂だったり、惹かれる要素がたくさんあるのが楽しいですね。全体がきれいにまとまっている分、突き抜けた“この作品ならでは”という部分では少し弱かったかもしれません。呪いで骨の姿になった少女カヌレがかわいかったです 続きを読む…

    ネタバレあり
  • わたー

    ★★★★★面白かった。貴族の三男として生まれるも、食べることだけに執着して怠惰に生きてきた主人公。そんな彼が実家に勘当され、迷宮に潜るよう言い渡されることから始まる迷宮攻略ファンタジー。王道の物語を一から丁寧に構築しているといった印象。何も知らず何も持たない少年が、冒険者として生き抜くさまを描く成長譚としての側面もあり陽のパワーに溢れた作品だったなと。庶民に落ちようと、身体に叩き込まれたノブリスオブリージュの精神までは失くしていないという点も彼の魅力を高める要素であったかなと。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • ホシナーたかはし

    良きかな。ネット版を読んでる最中に書籍化と聞いて、出るまで待ってた期待作。ロードス島戦記の一番最初、パーンが駆け出しだったころを彷彿とさせる、チートだのレベルだの無く、丁寧に描いているところが良い。特に、戦闘や迷宮よりも、食や私生活に話を割っているから、よけいに面白いのかも。良きかな…重要なので二度言いました 続きを読む…

    ネタバレあり
  • アウル

    読友さんの感想をちらっと見て気になり購入。確かにこれは面白い。食べる寝るしか能がなかった貴族の三男坊ミトロフは実家から勘当され迷宮に潜るように言い渡される迷宮探索もの。話としては王道なんだけれども丁寧に作られていて読みやすいし、世間知らずだけれども素直なミトロフが成長し、仲間や友達たちと難敵に向かっていくシーンは良かった。グラシエ可愛すぎんかこれ。ミトロフ達がどこまで駆け上がっていくのか次巻も楽しみだわ。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • 八岐

    ★★★☆ ミトロフが太ってるのって怠惰な生活故なんですけれど、食い意地が張ってるからとか怠け者だからという欲深さ故じゃなくて、虚無なんですよね。身一つで家を追い出された時も殆ど感情を出さずに淡々としていて、この子は生きながら死んでいたんだなあ、と。それが生きるために冒険者となって戦い、自分の稼ぎで飯を食う、という自分の力で糧を得る事で生きる実感を取り戻していく。元々虚無のように生きてきた彼は、同時に余計な物に塗れておらず純粋で貴族としての偏見にも囚われていない。その誠実と実直がまた魅力的なんですよね 続きを読む…

    ネタバレあり
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