30ページでループする。そして君を死の運命から救う。
読みたい読んだ
読みたい
読んだ

30ページでループする。そして君を死の運命から救う。

やり直すんだ。悲劇を止める言葉を刻むまで――。
秋傘水稀 (著者) / 日向あずり (イラスト)
シリーズ:30ページでループする。そして君を死の運命から救う。(電撃文庫)

この作品をストアで探す(宣伝)

  • BookWalkerで購入する
  • Amazonで購入する
  • ebookjapanで購入する
  • コミックシーモアで購入する
  • BookLiveで購入する
  • Rakuten koboで購入する

あらすじ紹介

「30ページをループするんだ。悲劇を変えるまで何度も!」
 ペンギンの着ぐるみをまとった少女・時湖が俺に告げたのは悲劇を巻き起こす〈怪物〉との戦い、熾烈な“シナリオバトル”の始まりだった。
 八月七日、名古屋。夏祭り会場で銃撃事件が発生し、行方不明の初恋相手とおぼしき少女が撃ち殺された悲劇をきっかけに、俺は再び八月七日の朝に目覚めていた。“30ページ分しか行動できない”という制約、そして次々と浮かび上がる事件にまつわる謎。ループの中では無数の困難が俺たちを待ち構える。俺と時湖は協力して〈怪物〉に立ち向かうことにするが、着ぐるみを脱いだ彼女の素顔はまさかの…… 。
 30ページで悲劇を書き換えられるか。今、運命の二人が試練に挑む。

パートナーのおすすめレビュー(宣伝)

  • 悲劇を阻止すべく、幼い頃の恩人に似た相棒と共にループを繰り返します!

    つむぎ
    つむぎ
    調査屋の顔を持つ高校生・志道計助さんは名古屋の街で、ある少女を8年間も探し続けていました。計助さんが“あの子”と呼ぶ彼女は、幼い頃のテロ事件で母親を亡くした彼を元気づけてくれた恩人。しかし、ようやく手掛かりを見つけたと思ったら、彼女は何者かの手により銃で殺されてしまうんです……。

    すると直後、気が付いたら事件の日の朝。なんと計助さんは事件前の過去にループしていたんです! そこで出会ったのが、ペンギンの着ぐるみを着た謎の少女・時湖さん。同じくループを経てきた彼女と共に、計助さんは銃撃事件の阻止を決意します。

    たった二人で事件を止めなければならない過酷な状況ですが、計助さんは持ち前の話術で立ち向かうんですよ! 情報屋、運び屋、密売人……名古屋の魑魅魍魎さながらの裏社会で、それぞれの思惑で動く彼ら相手に、抜け目なく立ち回る。巧みな弁舌で敵を翻弄し、味方に引き込んでいくのが、実に痛快なんです!

    さらには計助さんの相棒となった時湖さんも、記憶を無くした謎多き少女ですが、どこか計助さんが探す“あの子”に似ていて……。いくつもの謎と仕掛けが施されたストーリーには、ページを捲る手が止まらないこと請け合いです!
  • タイトル通り「30ページで巻き戻る」! 現実世界と小説世界が絶妙にリンクする仕掛けにも注目ッス!!

    ディアナ
    ディアナ
    本作のループが画期的なのは、巻き戻しのトリガーがタイトルにもある通り、文庫本のページ数ってところッス!

    私たちが現実で読む小説が30ページ進むと、強制的にスタート地点に逆戻り。前回までのループで得られた情報は引き継げるッスけど、手に入れた道具は消えちゃうし、せっかく相手との戦いで勝っても元の状態になっちゃうんスよね。私たちが1ページめくるたびに物語が進み、同時にループまでのカウントダウンの針も刻まれるってわけッス。すっごく斬新なギミックッスよね!? そのおかげで、30ページごとにドキドキしっぱなしッス~!

    この計助たちのループをつかさどるのが、突如、名古屋上空に現れた正体不明の機械「マキナボード」。コイツが物語のなかで、計助をヒーローとして、彼の行動を小説のように書き綴っていくんスよ。小説世界の中で綴られていく計助の物語、つまりそれが、今まさに私たちが現実世界で読んでいるこの文庫本ってわけッス。まるで自分が小説の中に入り込んで、マキナボードの文字を読んでるかのような感覚なんスよ。

    小説という形態を最大限生かし、現実世界と小説世界が絶妙にリンクしている本作。読者すらも物語の当事者にしてくれるッスよ!

みんなのデータ

  • 17
    評価する
  • 14
    読みたい

みんなからのレビュー

  • ばたやん@かみがた

    《口八丁の意地》30頁のループは、作者的にリミットが分かりやすかっただろうが、読者に与える切迫感を増すことにつながっていたかどうか。幕間での時湖の事情明かしに意外感が無かったとか、色々あげつらうことは出来ると思うけど、願うエンドを手にするために口八丁を続けて行く計助が、そこに相手に伝わる真剣さを見出し実践して行く姿が良かった。彼を圧迫し続けるボスが、実はその為の触媒となることにニヤリとさせられる。あと、日向あずりさんの描く女の子はやはり拝んでしまいますね。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • よっち

    幼い頃助けてくれた女の子を探し続ける少年・志道計助。ペンギンの着ぐるみをまとった少女・時湖と出会い、悲劇を巻き起こす〈怪物〉の凶行を止めるべくループして試行錯誤する青春ファンタジー。抜け出すには30ページ分しか行動できない制約の中で、夏祭り会場の銃撃事件を止めること。駆け引きと奔走の試行錯誤を繰り返し、次々と浮かび上がる事件の謎、明らかになってゆく用意周到な怪物と数々の困難。時湖が抱える秘密も明らかにしながら、孤軍奮闘でも彼女を犠牲にするのでもなく、持ち札を使い切って乗り越えた結末はなかなか良かったです。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • 芳樹

    悲劇を止めて理想の未来をつかみ取る。いわゆる過去改変ものに分類されるのですが、「30ページでループする」という標題が示すとおり、主人公たちの行動が書物に記載されていき、30ページで理想の結末に辿り着かなければループしてしまうのです。そんな既存のタイムリープものとは一線を画すところに面白さがありました。また作品自体に「30ページごとに章が区切られる」という内容に即した仕掛けが施されているのが斬新であり、「書籍には最終章がある」という前提のもとに行動する主人公たちが感じた焦燥感がダイレクトに伝わってきました。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • オセロ

    名前も知らない初恋の少女を長年探し続けていた苦学生の計助が再会したのは射殺された少女の死体だった。そんな現実に絶望する計助が気がつくと少女が死んだ日の朝に戻っていて、そこで初恋の少女にそっくりな時湖から世界がループする仕組みを知らされた計助は運命を変えることが出来るのか? 30ページのループを繰り返すことで真実に近づいていくドキドキ感、ところどころにあった違和感が氷塊していく構成は読み応えがありました。そして計助と時湖の過去を絡めながら2人のこれからを予感させる結末はグッときましたね。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • まっさん

    ★★★ ストーリーが好みだった事もあって最後まで楽しめました。 物語は八年前に出会った顔も覚えていない少女を探し続ける少年・計助が、ある日空中に浮かぶ機械造形に自身の行動が書き綴られていくという摩訶不思議な世界に迷い込んだ所から始まるお話でした。タイトルにもある通り30ページが経過する事で強制的にやり直しさせられるタイムリープ物で、八年間探し続けた少女が銃撃事件の被害者になってしまうというBADエンドを回避する為に計助が奔走するという、かなり斬新で目新しい設定を多く含んだ大作でした。確かに全体的に粗→ 続きを読む…

    ネタバレあり
powered by読書メーター

製品情報

  • レーベル
  • 発売日
    2023/04/07
  • 定価
    770円(本体700円+税)
  • ISBN
    9784049145809

感想をシェアしよう

  • ツイートする
  • シェアする
  • 友達に教える
Close
この作品を評価しよう!
Excellent!!!
Very Good!!
Good!
評価入力した作品の著者とイラストレーターは新刊通知の対象として登録するよ。
※データの反映はリアルタイムではなく、1日のうち、アクセスが少ない時間帯に実施しております。
この作品の感想を3つ選択してね!
評価と感想はキミのパートナーが記憶するよ。
たくさん登録をしてね!
※データの反映はリアルタイムではなく、1日のうち、アクセスが少ない時間帯に実施しております。
Close
みんなの感想
Close
注意
この作品の「読んだ」を取り消しますか?
あなたの評価と感想が削除され、
本棚からこの作品がなくなります。
はい。取り消します。
キャンセル
注意
この操作を取り消しますか?
はい。取り消します。
キャンセル
エラー
ログインして下さい。
ログイン
キャンセル
成功
本棚の「読みたい」に追加しました。
※データの反映はリアルタイムではなく、1日のうち、アクセスが少ない時間帯に実施しております。
OK