あらすじ紹介
全力で戦うことのできる相手がどこを探しても見当たらず、武者修行中の黒須は退屈していた。『どうか見たことも聞いたこともない難敵と巡り合わせて下さい』と、大して信じてもいない神仏に祈りを捧げるほど──。
そんなサムライは、いつの間にか異世界に迷い込んでいた。黒須は魔物に魔法、ダンジョンなど、未知の存在に心躍らせながら、己の武芸をぶつけていく。
これは、武士道を曲げずに異世界を斬り進むサムライの血気盛んな冒険譚!
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みんなからのレビュー
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Liuche
21【KU】日本からラグもなく突然異世界に転移させられたにしては受け入れるのが早い。と思ったけど割と頑固で一度こうと認識したら中々変えないところも。見たこともない敵ばかり、常識も違う新天地で嬉々として強敵に挑むから狂戦士だったり戦闘狂だったり狂犬だったりとロクな評価では無い。それでもその強さは認められている。誰の下にも付かなそうなタイプの主人公が今のパーティーで仲良くやってるのも周囲は不思議に思っていそうだな。 続きを読む…
ネタバレあり -
こも 零細企業営業
21戦国時代を生き残り泰平の世を受け入れられない戦人が強敵を求めて旅をしていたら異世界に転移した。恩恵は斬り飛ばされた耳、骨折して変形した指、僧兵の棍で砕けた奥歯、凍傷で腐り落ちた足指、死にぞこなった敵の最後の一撃を受けて斬られた腰の大傷、短筒に撃たれた脇腹。小さい古傷はそのままだが、動きに支障のあった怪我は全て癒えており。体調は万全となっていた。そにめ少し歩いたら山の民と思われる小人と出会い、、いや、それゴブリンだから!話し掛けても無駄だから!!襲って来たので斬り捨て、ゴブリンの集落に死体を持って行き。 続きを読む…
ネタバレあり -
鮫島英一
20なんちゃって侍が異世界で暴れるというコンセプトが多い中、割とまともな侍像で描かれているので好感度高め。もっともこの作品で描かれた侍像は、忠を重視した江戸時代ではなく、武を重視した鎌倉時代に近い。世界最強と謳われた元を打ち破った鎌倉武士に近い人物が主人公なのだから、まあ無双しまくる。振り回される脇役や彼に喧嘩を吹っ掛けた連中が哀れになるくらい容赦ないが、それもまたよし。相手に理があるならギリギリ妥協する理性はあるが、このギリギリ妥協のラインが主人公の価値観においてというのが、滑稽であり愛嬌がある。 続きを読む…
ネタバレあり -
キナコ
19時代物とファンタジーとのコラボ。侍が武士道をもって異世界を渡り歩いていく話。表紙買いをしたが、思っていた以上に面白かった。異世界ということに気づいていない主人公クロスが、異世界の常識を『自分が無知なのかな?』と動揺しつつも受けいれていく。異世界ものは多いが違った視点からのストーリーのため、最強主人公ものが苦手な人でも楽しめると思う。 続きを読む…
ネタバレあり -
八千
8最近マンガの方で似たコンセプトの作品を読んだのでどうしても比較してしまうが、こちらはこちらで小説だから出来る表現を全力でやってる印象。日本からやって来た戦闘狂の侍が異世界の文化に戸惑いつつ変人扱いされていく作品なのだが、その価値観や倫理観の差がどこから生まれてくるのかをしっかり理由付けするために、異世界の世界観や登場人物たちのバックボーンを丁寧に描いているので、展開一つ一つに説得力がある。所謂冒険者ギルドもの自体も王道の題材なのだが、そこに関しても細かい所まで描写が凝っていて、全体的にとにかく丁寧な作品。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2023/02/24
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定価1430円(本体1300円+税)
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ISBN9784046821997