あらすじ紹介
魔族であるというだけの理由で、それを邪悪と断ずるロンドシウス王国。
その常識に抗い続けた、魔力を持たない”煤まみれ”、ロルフ・バックマン。
運命に引き寄せられ、ついにロルフが手にした”煤の剣”は、彼にこの世界へ抗う力と、とある固い決意をもたらす。
自らが信じる正義のため──魔族とともに、ロンドシウス王国を倒す。
辺境伯の領都・アーベルを制圧するための作戦をリーゼたち魔族とともに開始するロルフ。
だが、彼は知らなかった。
ロルフたちに差し向けられた領軍の中に、第五騎士団最強の魔導師にして彼の妹、フェリシア・バックマンがいることを──。
「……本気で、人間を裏切るんですか? 魔族に寝返るんですか?」
「人だからこうするんだ。信じるもののために立ち向かうのが、人だと思うから」
かつては自分を慕っていた妹──。避け得なかった悲しき戦いが、いま幕を開ける。
みんなからのレビュー
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こも 零細企業営業
20侵攻された魔族達と共に侵略して来た軍を壊滅させ。逆侵攻して侵略軍拠点。自らが副司令官として在籍していた砦に攻め寄せて無血開城。砦を取り戻そうと進軍し縦列になっていた辺境伯軍を横撃してから各個撃破し。その後、辺境伯の領都に攻め込んで、捕虜にされたり、略奪で誘拐された魔族を救出。辺境伯は何故か雇った傭兵の1人に殺されており。指揮をとっていた姉弟の傭兵も討ち取って辺境伯領を切り取る。そして、次なる攻略目標に騎士団が増員され、かつて所属していた部隊の幹部が赴く。さらに現地には、以前助けた女傭兵が隣領の陥落を知る。 続きを読む…
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アウル
17自らの意志で反逆者となったロルフは魔族たちと共に領都に侵攻するのだが....な第三巻。前巻の感想で妹のフェリシアと激突するかもと書いていたがやっぱり激突したな。まあ、フェリシアが退場しなかっただけマシだとは思うけれどもエストバリ姉弟との対比が何とも言えん感じだったわ。最後の王女とエドガーのやり取りが不穏だが果たしてどうなっていくのか。エステルと再会した時のロルフがどうなるのかまだまだ楽しみだわ。やっぱり大概の人が女神信仰が強いがその辺りの秘密も気になる所。 続きを読む…
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のれん
15家族も関係なく鉄の意志で戦うヤツって大体、忠義を向ける君主とかいるイメージだが、ロルフは一人で軍団やってるレベル。 地方反乱とはいえ、戦場を完全掌握して領土の実効支配するとか、才能が多彩過ぎる。 そして逆にここまで来ても身分差で本気出すべきでない、とか言ってるのが分からない。領土失って税取れなくなるとか一番慌てるべきだろ。 逆にエステルはすごい評価してくれるのは良いけど、なんかめっちゃ嬉しそうで、この娘もなんか女神関係で一悶着あるのかもしれない。 1巻とは真逆のロルフ水戸黄門劇。吉と出るか凶と出るか…… 続きを読む…
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ささきち
9前回の感想でロルフから見たら王国の騎士とか邪神を崇拝する邪教徒じゃんwとネタで言ったはずがガチで邪神だし洗脳しているとか思わないじゃん?煤の剣が魔法を無効化できる特性を持っていたから体を傷つけることで洗脳が解けたのがびっくりですよ。騎士も自分達が洗脳されていると気づいていないのがヤバいがだからこそ煤の剣がどれだけ自分達と相性が悪いのかわかっていないのが今後どうなるのか楽しみや。でも傷つけたらすぐに洗脳が解ける訳では無いのがフェリシアを見ると思うだけにあと一押し必要なのかな?それさえ分かれば魔族陣営は更に 続きを読む…
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ユウ@八戸
9自らが信じる正義のため、王国を敵として魔族とともに戦うことを決意したロルフ。“煤の剣”を手に向かった先には妹がいた3巻。今回も熱くて苦い。敵対したフェリシアは元より、傭兵の姉弟との戦いも読みごたえ充分でした。女神という絶対的な宗教による断絶はあるけど、みんなそれぞれの正義のために戦ってるんだよな…。ロルフのすごさを理解するティセリウスやフリーダ以外に、シグムンドという相方になれそうな男も現れたので今後に期待。エミリーやフェリシアのロルフへの執着と、ロルフの彼女たちへの割り切りの差が悲劇を呼びそうな。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2023/02/17
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定価1540円(本体1400円+税)
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ISBN9784049146318