
あらすじ紹介
精霊の力でこの国を牛耳る貴族、八家のひとつに生まれた晶。だが、晶にはなぜか精霊が宿っていなかった――。
生家を追放された晶は、別の州へと出奔し、化生退治の部隊に所属する。強力な呪符が作れ、瘴気を跳ね返すなど、徐徐に明らかになる特異体質は、呪符使いの組合や有力貴族の女子剣士の度肝を抜いていく。さらに昇格のため渋々受けた儀式で、晶を”本当に加護しているモノ”が覚醒。だが同時に、都を呑み込む巨大な怪異が目覚めようとしていた……!
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みんなからのレビュー
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わたー
15★★★★☆明治時代っぽい異世界を舞台にした和風ファンタジー×追放モノ。生まれると同時に精霊による加護が与えられ、その精霊の位階によって能力に絶対的な差がある世界で、精霊の加護を得られなかったことで最底辺の扱いを受けてきた主人公。家族の中で唯一、自分を庇護してくれた祖母が亡くなったことをきっかけに生家を追放された彼が、新天地でその資質を見出されるという物語。序盤は語り口にとっつきにくさを感じたものの、慣れ始めた中盤以降、とある儀式が行われるところから面白くなり始めた。 続きを読む…
ネタバレあり
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bulbul
1無能と蔑まれ追放された少年の下剋上。神と精霊とケガレのある世界で、世界の理や名称が複雑で読み難かったけれど、晶少年の絶望と覚醒と戦いは躍動感溢れてワクワクした。ひたすらに晶を護って消滅した精霊の最期は切なかった。次巻、晶の進撃が始まるのかな。楽しみ。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2023/02/10
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定価1430円(本体1300円+税)
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ISBN9784040748535
パートナーのおすすめレビュー
主人公成り上がりの爽快感が、病みつきになるッス!
そこで穢レという魔物に対処する練兵になった彼は、三年間みっちり鍛錬を積むんス。元々文武両道、精霊関連以外の能力は高かったスからね。死亡率が高い練兵隊の中でも生き延びて、班長を任されるくらいになったんスよ! 山狩りでも的確な指示を出して、穢レの群れを集団でいなしてしまうんス! 家で冷遇されてた時より、生き生きしていて良かったッスね~!
様々な功績が認められて、防人である隊長の後ろ盾も得た晶。でも、防人になるには中位以上の精霊を持ってることが必要不可欠らしいんスよね…。
でも、捨てる神あれば拾う神あり! 精霊よりも上位の女神様が、晶に手を差し伸べてくれるんス! 女神の寵愛を受けた彼は最強ッスよ! 数十年に一度の穢レの暴走、百鬼夜行を相手取って、縦横無尽に戦場を駆け回り、巨大な鬼にだって立ち向かっていくんス!
次々と苦難を打ち破っていく主人公の成り上がりの爽快感に、病みつきになれるッス!
国を守る防人たちが繰り広げる熱いバトルに興奮がおさまらないよ!
咲が精霊力を注ぎ込んだ薙刀は強力で、斬撃からさらに斬撃を重ねる緋襲(ひがさね)のコンボ技に、地割れを起こして敵を一気に飲みこんでしまう止め技の石割鳶(いしわりとんび)。次々と繰り出される技は爽快なんだ! 菫色の燐光の中、豪快に薙刀を振るう彼女の姿には凛としたかっこよさがあるんだよ!
でも晶だって、ただ指をくわえているだけじゃない。咲がピンチに陥ったときには、身を挺して彼女をかばいにいくんだ! そして符を媒介にした術を使って、とっさに防御結界を展開。猪の巨体だって押し戻す! そもそも符を使える人が少ないなかで、これほどまで力のある結界を張るなんて前代未聞なんだってさ。加えて瞬時の機転のよさ。それが彼にしかできない戦法を生み出してるんだ!
次々と現れる強敵に立ち向かっていく、咲ら防人たち。そして防人候補の晶の熱い戦いっぷりに興奮がおさまらないよ!