あらすじ紹介
死亡率九割を超える”不可能任務”に挑む機関―灯―。フェンド連邦で経験した盟友の死と仲間の裏切りは、『灯』メンバーの心に大きな爪痕を残した。各々がスパイとして新たな道を探る中、同胞の死を前に新たな決意を抱く者がもう一人――。
「拙者はもう働かないでござる!!」
突然の宣言。仲間を亡くし、急速にスパイとしての意欲を失ったランは、『灯』に寄生するニートと化していた! 陽炎パレスに居座り続けるランを追い出すため、メンバ―総出で彼女の再就職先探しを始めることになり……!? 『スパイ教室』シリーズ短編集第4弾!
みんなからのレビュー
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雪紫
60死者が残したものはたくさんある。いいことだって、悲しみだって。セカンドシーズン、真の完結編。ランの今後と「鳳」の壊滅で負った各人の傷と。「鳳」に愛着を感じていたからこそ、彼らを失った皆の傷と叫びを見て、同調してしまう自分がいた。実は8巻ラストで、モニカの盗聴を見て「鳳」のみんなも生きてればあの場で見守ってたんだろうな。という感情があったし。リリィの鋼メンタルやファルマ兄のぶっ飛びぶりを見たからこそ(いや、ホントに強いよ)後遺症を目の当たりにしてやるせない(まあ、リリィはそれだけじゃないけど)。 続きを読む…
ネタバレあり -
なっぱaaua
47サードシーズンを迎えるにあたって9巻同様、皆の心の整理を付ける巻。リリィちゃんが養成学校に戻るも格が違いますね。ファルマの兄ダグウィンの話は最後グダグダでしたがいろいろ決着付けるためにも必要な話だったのでしょう。エルナとアメリの話も何だか納得。モニカも一歩前に進むためには必要な手続き。コードネーム「星霧」レイジ、確かにこんだけやらかしてたらこういう人が居なければ活動できてないわな。結局最後の乱闘も必要な儀式だ。ランの落ち着きどころも決まって、次のステージに進みますね。 続きを読む…
ネタバレあり -
よっち
40仲間を亡くして急速にスパイとしての意欲を失い、『灯』に寄生するニートと化していたラン。陽炎パレスに居座り続けるランを追い出すため、メンバ―総出で彼女の再就職先探しを始める短編集第四弾。『灯』メンバーの心に大きな爪痕を残した、フェンド連邦での盟友の死と仲間の裏切り。各々が向き合い新たな道を探って、ランの再就職に協力する展開で、リリィが養成学校に戻る話、ティアとグレーテが他のチームに会いに行ったり、アメリを見張るエルナ、モニカが再び前を向くために必要なことだったり、ランの落ち着き先も決まったようで本編も期待。 続きを読む…
ネタバレあり -
オセロ
22今は亡きエリートスパイチーム鳳の最後にそれぞれに残した課題を通じて鳳の唯一の生き残りのランの新たな行き先を見つけだそうと奔走したり、モニカが灯に戻るまでを描いた連続短編集。 リリィ&サラがかつてリリィが通っていた養成学校で成長した姿を見せたり、ジビアが如何にしてモニカを灯に連れ戻したりしたかでは短編集ならではのワチャワチャしたりと短編集ならではの面白さがありました。ランの新たな行き先は妥当なところでしたが、今回の件を通じてサラが伝えたかったことにはいろいろと考えさせられましたね。 続きを読む…
ネタバレあり -
たか厨
212023年3月刊。短編集の3巻からは5ヶ月ぶりの刊行、正伝の9巻からは2ヶ月ぶりの刊行。ペース、はぇぇなあ。アニメが放送中だからか。2022年5月~11月に隔月で、雑誌に発表された4つの短編と、それらを繋ぐ幕間的な掌編などの書き下ろしを収録した一冊。切実な理由があったとはいえ、スパイチーム『灯』の仲間たちを裏切ったモニカ。モニカ自身は当然、忸怩たる想いを抱き、裏切られた側の仲間たちもモヤモヤを抱え、『灯』内部はギクシャク。そんな彼らの鬱屈した感情を、『灯』随一の姉貴分・ジビアが奇策(?)を弄し(続) 続きを読む…
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製品情報
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レーベル
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発売日2023/03/17
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定価748円(本体680円+税)
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ISBN9784040749198
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