あらすじ紹介
★マンガワンでコミカライズ決定!★
人々が獣に還り、理性を解き放ち、自由と匿名を謳歌する《仮面舞踏街》。ここは、国が認めた唯一の《官製スラム》だ。
この街を陰で支配する『Beast Tech社』から流出した規格外の《怪物サプリ》は、街の在り方すらも変えようとしていた。力を求める者、金を手に入れようと他者を陥れる輩。欲望渦巻き騒がしくなる夜には、当然《幻想清掃》の面々が《害獣駆除》に駆り出される。同じ高校に通う《吸血鬼》・零士(レイジ)と《人狼》・月(ゲツ)、新メンバー・蛍(ケイ)の三人。そして、《ただの人間》でありながら、亡き後輩のためサプリ流出事件捜査の依頼主を買って出た命(メイ)も、この街で闘う者の一人だ。
誘われる死人形の廃ビル。SNSで伝染・増殖する最悪の都市伝説――そして。少年少女の前に待ち受けるは、未曾有の惨劇。
【都立アカネ原高校生徒 死者――3名】
怪物以上人間未満の彼らは、残された尊厳のために夜を駆ける。
さあ、お立ち会い。
超管理社会の歪みが産んだ最新の御伽噺――過剰摂取禁物のオーバードーズ・アクション第二夜!
みんなからのレビュー
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よっち
39仮面舞踏街をを陰で支配するBT社から流出し、街の在り方すらも変えた規格外の《怪物サプリ》。欲望渦巻き騒がしくなる夜に、幻想清掃の面々が害獣駆除に駆り出される第二弾。亡き後輩のためサプリ流出事件捜査の依頼主を買って出た命。そして誘われる死人形の廃ビル、SNSで伝染・増殖する最悪の都市伝説に挑む零士・月・蛍の三人。普通の暮らしに憧れる二人の足元を見る楢崎のゲスさが極まってますが、ネリや命たちのキャラの掘り下げもしつつ、歪んだ欲望を発露させた今回の惨劇を収束させるべく奔走する熱い展開とその結末は良かったですね。 続きを読む…
ネタバレあり -
わたー
23★★★★★1巻とはまた違ったテイストのビビッドな表紙が印象的な2巻。BT本社から盗まれた残る2本の怪異サプリと、それをバラ撒く黒幕を追って仮面舞踏街を調査する主人公たちだったが、それを嘲笑うかのようにサプリ使用者たちが暴れだすという内容。たとえ身体が人外でも心は人間であろうとする主人公たちと、普通の人間として生活が保障されているのに平気で一線を超えてくるサプリ使用者という対比が、実に救いようがなくて好き。だからこそ、主人公側が恋い焦がれる普通の生活が、よりかけがえのないものに感じられてよかった。 続きを読む…
ネタバレあり -
真白優樹
11雑巾絞りの痕跡を追い闇オークションに辿り着く中、最弱で最悪の怪異が目覚める今巻。―――狂える宴の中、求めるのは人間としての当たり前。 前巻とは違った重さを発揮し、普通のありがたさが分からず狂気を求める醜悪な人間達の中、零士や月が当たり前を求め人間として抗っていく、振り絞るような叫びが心を打つ巻である。一つ解決し、辿り着いたのは当たり前の始まり。だがその裏、真の黒幕は新たな段階へと至る。まだ何も終わらず黒幕の尻尾すらも掴めていない中、零士たちはこの狂った街で真実に至れるのか。 次巻も勿論楽しみである。 続きを読む…
ネタバレあり -
冬野
81巻にも増してハイカロリー&カオスな近未来アクションファンタジー怪異譚SF(カテゴライズ不能)。叩きつけるような文章が読み手の酩酊感を煽る。もはや本の形をしたオーバードーズ。この作品ほど猥雑という言葉が似合う小説はないかも。一冊が長いので今なんで戦ってるんだっけ?と我に返ることも何度か。ラスボスっぽい二人の全容がなかなか見えてこないけど、次巻では主人公たちと対峙するといいな。全体的に下品というか人間の汚い部分にまみれている話なので、主役の四人だけが可愛くて癒し。社長の楢崎はちょっと嫌いかな…。星:4/5 続きを読む…
ネタバレあり -
凜音
8読了 1巻とは違ったテイスト。前巻の「幻想サプリ」による変化とは違い俗ぽい。今巻も激しいアクションや蛍と零士の喧嘩ップルみたいなやり取りは見ていて楽しかった。「死人形」は意外とあっさり片付いて「バズるスマホ」が主軸。命の自制心というか衝動に打ち勝つ姿は熱かった。しかし、読んでるの気持ち悪くて全然進まないくらいえぐかった。恐怖感や訳の分からない気持ち悪さを与えるという意味では凄いとしか言い様のない素晴らしい出来だったけど、こういう明らかな動物的、本能的な欲を全面に出されるとほんとにしんどい。作品自体は面白い 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2023/03/10
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定価836円(本体760円+税)
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ISBN9784049146813