あらすじ紹介
「愚かなる人類に、千年の猶予をくれてやる」
勇者に敗れ千年の眠りについた魔王ゼルフェリオは予定より10年早い990年後に目を覚まし驚愕した。
ミサイル、衛星照準型レーザー、生物化学兵器……etc
人類は魔王迎撃に備えて超進化を遂げていたのだった!
剣と魔法で戦っていたあの頃は良かった……。
潔く敗北宣言するため赴いた対魔王義勇軍“REX”で、
何故か次代の勇者と勘違いされ、世界最強の魔法少女・ベルカと共に暮らすことに。
勇者候補となった魔王改めゼオは、魔王滅殺を掲げ倫理観を捨て去った人類を目の当たりにして決意する――
――こんな人類、やっぱり滅ぼしたほうが良くないか?
復活魔王の不遇コメディ!
みんなからのレビュー
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のれん
14タイトル通り1000年前の悪逆の歴史を継承し、恐るべき魔王を倒さんと軍備増強し続ける人類の世界観が魅力。 屈辱を忘れず、曲解解釈、軍備拡張をし続け、悪を倒さんと死すら恐れぬ宗教のカルト側面を強めた苛政(人類)は魔王以上の怪物になった、という皮肉。 だが、倫理観と強迫観念に押しつぶされて統制も洗脳も辞さない、この皮肉な世界観をコメディチックにしきれていない。 先人の想いがまったく継承されない終末世界をコメディで終わらすのが消化不良。表紙のヒロインも物語として役割がないのも拍車をかける。素材は良いのだけど…… 続きを読む…
ネタバレあり -
碧海いお
7発売前に試し読みをして続きが気になったので読んでみました。1000年後に目覚める予定だった魔王ゼオが予定より早く10年目覚めてしまうファンタジー。 勇者と間違えられてたゼオが魔法少女のベルカと暮らし始める。 舞台はビルが建っているような世界ででファンタジーの意味があるのかな…?挿絵の影響なのか、キャラクターの掛け合いばかりが残る。コメディなのは間違っていなかったですが、求めていたものと違うと感じました。 続きを読む…
ネタバレあり -
リク@ぼっち党員
7王道からは外れた設定ながら、辿る展開は王道。それが榎本さんの描く作品の面白さに繋がっていると思う。千年後に復活する魔王系の作品は衰退していて無双するか、予想外の発展を遂げていて戸惑うかの二択と思っていたので、徹底的に対策されて心へし折られるのは斬新で笑った。でも魔王が目指すのは誇り高く魔王の姿を人間に示すことで、そこに千年前の意思が絡むことで熱い物語になっていた。その結果人々の心が勇者とはかけ離れたのは、勇者も予想外だろうけど(笑)。時を重ねると一番大事なことから変化するというのは深いテーマだったのかも。 続きを読む…
ネタバレあり -
真白優樹
7死の間際に転生の魔術を自身にかけた魔王が、990年後の魔法の発展と共に倫理観が死んだ世界に転生し始まる物語。―――こんな世界に誰がした、その誰かは何願う? ある意味かつての勇者の願い通りの発展をしている人間世界に変な笑いが出てしまう物語であり、振り回される魔王が時にキメながらも結局決めきれぬ、二枚目半の魅力が光っている物語である。こんな世界は滅ぼした方がいい、だが人類はあまりにも強大。果たして魔王すらもドン引きするような倫理観の世界は、どこに迷走してしまうのであろうか。 次巻も須らく期待であるべし。 続きを読む…
ネタバレあり -
尚侍
6とっても面白かった。甦った魔王がその先の世界で苦労するというのは普遍的なテーマになりつつありますが、ここまで魔王にとってアウェイな環境の作品は読んだことがないし、さらにそこがある意味ディストピア的な世界ということで、いろいろと考えさせられる内容でした。人の価値観というものは時代によって変化するものだし、それが当たり前になってしまった世界で、良くも悪くも旧来の価値観を持った存在のありかたについてなど、おそらくそういう読み方はしなくてもいいと思うのですが、個人的にはラノベの枠を超えて考えさせられましたね。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2023/02/01
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定価748円(本体680円+税)
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ISBN9784041129913