SICK 2 感染性アクアリウム
その絵を見たものは溺死するーー次なる任務は、恐怖の海へと接続する謎の絵の流通を食い止めること。「つまりは、僕の出番だという事さ!」現実に潜む悪意に対し、霊能探偵、立仙昇利が奔走する。
澱介エイド
(著)
/
花澤明
(イラスト)
シリーズ:SICK(ガガガ文庫)
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あらすじ紹介
自称霊能探偵が、溺死する絵画の謎に挑む。
その絵を見たものは溺死するーーとある都市伝説と共に起きた連続怪死事件。理から外れた事件を前に警察が手をこまねく中、ついにあの男が動き出す。
「つまり、ようやく霊能探偵・立仙昇利の出番が来たという事さ!」
悪意の出所を暴き、死へと誘う謎の絵の流通を食い止めるため、正義の霊能探偵(自称)立仙昇利は現実世界を奔走する。一方、精神世界から手がかり探す叶音と逸流は、謎の絵の “縁”を辿り、絵の作者の<ゾーン>へと接続を試みる。そこに待ち受けていたのは海で満たされ巨大な水槽だった。人々を無差別に呑み込む恐怖の海は、叶音さえも捕らえ、死へと続く泡沫の夢に引きずり込まれていく。昇利は叶音救出のため逸流と手を組み、自らの精神が壊れることも厭わず<ゾーン>へ潜入すると決意するがーー
「叶音ちゃんを幸せにするーーそれが、僕が命に懸けても守ると決めた使命なんだよ」
「うそつき」
逸流によって紐解かれていく、昇利のおぞましい過去と、叶音を守る本当の理由。剥き出しとなった狂おしい程の感情が<ゾーン>への扉を開く。そして明らかとなる、溺死させる絵画の真実とはーー恐怖を滅するダークサイコアクション第2幕!
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みんなからのレビュー
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よっち
34都市伝説と共に起きた絵を見たものは溺死する連続怪死事件。理から外れた事件を前に警察が手をこまねく中、霊能探偵・立仙昇利が動き出す第二弾。死へと誘う謎の絵の流通を食い止めるために現実世界を奔走する昇利。一方、精神世界から手がかり探して、謎の絵の縁を辿り絵の作者のゾーンへと接続を試みる叶音と逸流。逸流によって紐解かれる昇利のおぞましい過去と、叶音を守る本当の理由。とある姉弟の関係も絡めながら描かれる過去や葛藤があって、苦しみながらも乗り越えて食い止めた彼女たちでしたけど、まだまだ不穏な展開は続きそうですね…。 続きを読む…
ネタバレあり -
のれん
16いや本当に面白い怪奇譚。 前巻ほどのグサッとくる展開はないけれど、主人公を自覚症状なしに追いつめるという点においては、今回もやりまくりだった。 果たして現実から目を背け狂気を利用されるのか、それとも現実を直視して狂気の呑まれるのか。 精神世界の怪物と狂気犯罪の怒りに燃える大人がやることはどちらも子供の夢を壊し泣かせること。 昇利の端から見た時狂気としか言えない正義の執行描写は皮肉たっぷりで最高に面白かった。(1/2) 続きを読む…
ネタバレあり -
真白優樹
11見た者を溺死させる絵の怪異を追う中、あまりにも広大なゾーンに叶音が囚われ、逸流が昇利の心の歪みを抉り出す今巻。―――その胸を焦がすは、焦げ付き止めれぬ真っ黒な業火。 一組の姉弟が巻き起こした事件を巡りそれぞれの場所で調査をする中、昇利が抱えた心の闇が明かされる巻であり、その悍ましい過去が叶音達と繋がる、より深くダークな方向に突き進んでいく巻である。もう誰にも止められぬ、ならばそこで何を選ぶ。静かに、確かに戦いの時が迫る中。表舞台に復帰したツヅリが運んでくるのはどんな悪夢か。 次巻も勿論楽しみである。 続きを読む…
ネタバレあり -
碧海いお
91巻が令和になって読んだラノベの中でここまで救いようがない話を読んだことがないという感想だったのか、それに比べると普通という感想が思い浮かびました。 2巻ではネットのネタが多かったですね。事件が起こって、ただ解決をするのではなく、サイコパスな空気を醸し出しているのは相変わらずでした。 続きを読む…
ネタバレあり -
リク@ぼっち党員
5相変わらずクソほど重いな…。でも昇利のおかげで前回ほどの救いようがない話にはなっていなかったかな。やはりおっさんは偉大。その分昇利の抱く正義をつついて叶音、というよりは逸流の考えを浮き彫りにさせる展開が上手い。幸せの定義なんて人によって異なり、誰かにとっての正義を押し付けることが、誰かの正義を損なうことになる。それを理解して貫く意思を見せたんがから、昇利は狂ってはないと思うし、立派だと思うけどな。それも再び極大の悪意に触れたらどうなるかわからないけど。今後逸流や教団がどう動くのか。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2023/01/18
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定価946円(本体860円+税)
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ISBN9784094531107