十二月、君は青いパズルだった
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十二月、君は青いパズルだった

「先輩。私もうすぐ、記憶が消えちゃうらしいんですよ!」第11回講談社ラノベ文庫新人賞<佳作>受賞!
神鍵裕貴 (著) / サコ (イラスト)
シリーズ:十二月、君は青いパズルだった(講談社ラノベ文庫)

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あらすじ紹介

「私、先輩のことが世界で一番――嫌いです!」高校二年生の霧崎陽奈斗が、下駄箱に治められていた手紙に書かれたメッセージを見て、浮かれながら向かった屋上。その場に現れた美少女――七草音葉から発せられたのは、とても告白とは思えない言葉だった。
「てことで、私に付き合ってください。先輩♪」などと言う音葉に不信感を募らせる陽奈斗だが、彼に音葉が語ったのは、強烈に記憶に残る思い出を作りたいからというもの。
呆れて帰ろうとする陽奈斗に、音葉はさらに強引に迫る。その理由は――! 記憶というパズルのピースがこぼれ落ちていく中、二人の想い出は美しく積み重なり――! 青春ラブストーリー開幕!

パートナーのおすすめレビュー(宣伝)

  • 零れ落ちる記憶をめぐる青春ラブストーリーです

    つむぎ
    つむぎ
    世界で一番嫌いだから、付き合ってほしい。高校二年の霧崎陽奈斗(ひなと)さんが、後輩のギャル・七草音葉(おとは)さんからされた愛の告白は、驚くほど矛盾した内容でした。

    実は彼女、自分の好きなものの記憶が消えてしまう『パズル病』に悩むひとり。ですが、強く記憶に残る『好きなこと』の経験をして、その病気に打ち勝つつもりなんです。そして、記憶が消えてもつらくない嫌いな相手ということで、陽奈斗さんが選ばれました。最初こそ複雑な心境の彼でしたが、治療のためならとふたりで『好きなこと』の思い出作りをしていくんですよ。

    些細な事だって思い出作りのひとつです。水族館で好きな生き物は何か、という話題で盛り上がりますし、陽奈斗さんが猫の鳴き真似をすれば、音葉ちゃんはお腹を抱えて大笑い。当たり前のように一緒に帰るようになり、待ち合わせ時間に着いた、着かないでじゃれ合う距離になっていくんです。嫌いな相手とは思えないほど楽しそうで、こちらまで微笑ましくなっちゃいました。

    二人の距離感と、増えたり減ったりする記憶……ふたつの意味で、ドキドキの展開。嫌いな人と好きな事を経験する不思議な日々をぜひ覗いてみてください。
  • 正反対で不思議な関係のふたり。この楽しい思い出もいつか消えちゃうのかな…

    綾乃
    綾乃
    好きなものの記憶が消えちゃうなんて、とっても悲しいことだよね……。でも、陽奈斗くんをいろんな場所に連れまわす音葉ちゃんを見てたら、パズル病のことなんて忘れちゃうくらい、楽しそうなんだよ。

    女性客の多いカフェでは、おどおどする陽奈斗くんに対して、彼女はスフレパンケーキを頬張って幸せそう。恋愛映画を観に行った時には、陽奈斗くんは薄い反応で、彼女はポップコーンにも映画にも大喜び。だけど、行くのはあくまで彼女の好きな場所だから、ずっと二人に温度差があって笑っちゃうの!

    マイペースな音葉ちゃんは、彼を思う存分に振り回してるみたい。だけど、プリクラを撮る時には当たり前に手を繋ぐし、ブランコの二人乗りで体が密着した時には「勘違いしないでください!」って恥ずかしそうにそっぽを向いてるんだよ! これって、なんだか本当の恋人みたい……!? 陽奈斗くんは恋愛感情でも振り回されちゃいそうだよね!

    だんだんと距離が縮まっていくふたりは、甘酸っぱくてドキドキ…! 素直じゃない二人だから、もっと応援したくなっちゃうの! ……だけど、『パズル病』の彼女は、そんな楽しい思い出もいつか忘れちゃうのかな? そんなのあまりに切なすぎるよ~!

みんなのデータ

  • 9
    評価する
  • 10
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みんなからのレビュー

  • 芳樹

    好きなものの記憶がパズルのピースとしてこぼれ落ちていく「パズル病」に冒されたヒロイン音葉と、彼女から「世界で一番嫌い」と言われながらも病の治療に協力する主人公・陽奈斗の学園青春ラブストーリー。陽奈斗の無気力な振る舞いは鼻につくところがありましたが、それさえも伏線であることに驚愕し、音葉が陽奈斗を連れ回す理由が明らかになるくだりに胸が熱くなる。まさにパズルのごとくピースを嵌めていくように物語は展開され、最後の1ピースが嵌まり完成した「絵」である結末の美しさにカタルシスを感じました。良作です。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • 合縁奇縁

    「先輩。私もうすぐ、記憶が消えちゃうらしいんですよ!」高校二年生の霧崎陽奈斗が、下駄箱に治められていた手紙に書かれたメッセージを見て、浮かれながら向かった屋上。その場に現れた美少女――七草音葉から発せられたのは、「私、先輩のことが世界で一番――嫌いです!」だった。好きなものの記憶が、パズルのピースとなって身体から剥離する病=パズル病に抗う音葉が、好きなものの記憶を消さないために嫌いな陽奈斗と思い出を過ごしていく切ない青春ラブストーリー。第11回講談社ラノベ文庫新人賞<佳作>受賞作!憎まれ口を叩きながらも、 続きを読む…

    ネタバレあり
  • よっち

    高校二年生の霧崎陽奈斗の下駄箱に収められていた手紙。浮かれながら向かった屋上で、彼が世界で一番嫌いだという後輩・七草音葉と運命の出会いを果たす青春小説。意図も分からず不信感を募らせる陽奈斗に、強烈に記憶に残る思い出を作りたいと告げる音葉。いろいろ付き合わされる中で少しずつ変わる思い、そして明らかになってゆく彼女が直面する事情。大切な記憶というパズルのピースがこぼれ落ちていく現実は残酷で、失っても取り戻したい大切な思いがあって、すれ違いながらも追いかけ続けた夢が再び紡いでくれた結末はなかなか良かったですね。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • オセロ

    下駄箱に入れられたラブレターとおぼしき手紙に喜びが隠せない高校二年生の霧崎陽奈斗。呼び出された屋上で待っていたのは、陽奈斗のことが世界で一番嫌いという後輩の七草音葉。そんな最悪の出会いから始まる最高の青春物語。 好きなものをどんどん忘れていく、パズル病を患う音葉の希望で、様々な場所を巡って、思い出が増えていく中で音葉に起こる最悪の事態。 失ってから気付いた音葉の大切さと本当の願いに応える為に、音葉が思い出させてくれた夢を必死に追いかけて、辿り着いた結末にはグッとくるものがありました。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • のれん

    良くも悪くもメディアワークス原作でやる実写邦画のような青春恋愛作品だった。 好きな思い出がパズルとなって崩れ落ちるファンタジー要素。彼女と思い出作りで仲良くなってからの、知ってた真実で男が馬鹿を見て別離。最後にもう一度やり直すために出会う二人。 序盤のパズルと「嫌い」から付き合う描写、そして終盤の再会がまったく理解できなくて、そういうもんなんだと強引に解釈しないと進まないのが難点。 やりたいことは明確なので、ツッコミは野暮よ、と思うが、そう考えさせない描写も重要なのではないだろうか。 続きを読む…

    ネタバレあり
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