
あらすじ紹介
「彼の者の名を『花矢』と言う」
季節は、如何にして齎されるのか?
その問いに人の子らはこう答える。
「四季の代行者」が神々より賜りし権能で春夏秋冬を大地に巡らせるからだと。
では朝と夜は? 同じく人は告げる。
「巫の射手」が空に矢を放ち、その矢が朝と夜の天蓋を切り裂くのだと。
黎明二十年、島国『大和』の北端に位置する大地エニシに一人の少女がいた。
姓に神職を冠す巫覡の一族の末裔、代行者と同じく神の御業を担う者。大和に朝を齎す「暁の射手」その人だ。
少女花矢は今日も民に紛れ学舎に通う。
傍に美貌の青年を従える彼女が、大和にただ一人の『朝』だとは誰も知らない。
花矢と弓弦。少女神と青年従者の物語は、いま此処から始まる。
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みんなからのレビュー
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なっぱaaua
48春夏ときて秋が来るものだと思ったらまさかの暁の話がきた。暁の主従は不器用だな。お似合いなのにお互いに遠慮して慮って。でも足の裏をくすぐる位仲良くて。とある事件の解決策は意外の人の提案で射手は文明の利器で移動ができるようになったからこそ。いや~良い話だった。前2作よりも好きかも。巫も四季も夏の事件をきっかけに協力体制が整った。まだまだ両陣営とも古い世界観で支配されているがこの打開が一つのテーマになりそうですね。縦横無人に神と従者が動き出し、それぞれ好きな相手と恋をして幸せになれれば良いなと思うお話しですね。 続きを読む…
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よっち
43島国『大和』北端の大地エニシで空に矢を放ち、夜の天蓋を切り裂く暁の射手の少女・巫覡花矢。密かに高校にも通う彼女と傍らに寄り添う守り人・巫覡弓弦の物語。花矢に守り人の後継者として指名され、守り人として彼女のために心を砕いてきた父の後を継いだ弓弦。運命とすら感じていた弓弦を縛り付けているのではと憂慮する花矢のすれ違い。そして心が通じあえた思いかけた矢先の暗転。それぞれの主従のあり方があって、神である花矢もまた一人の少女で、慧剣の変貌ぶりにも驚かされましたけど、大切なものを取り戻してみせたその結末は見事でした。 続きを読む…
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kid
32暁の射手、春夏秋冬。そして、朝と夜。新たな少女神の物語…。島国『大和』北端の大地エニシより空に矢を放ち、その矢が夜の天蓋を切り裂き朝を齎す。暁の射手・巫覡花矢。花矢は民に紛れ高校に通う。彼女の傍らに寄り添う守り人・巫覡弓弦は、父から引き継いだ役職に身命をかけるが…。ときおり花矢は弓弦を使命したことに後悔の念が…。ある雨の日、お勤めの帰りに事故…弓弦に…!花矢は動揺し黄昏の射手、輝矢に助けを求める…そこからは怒涛の展開。結末に震えた…!とても読み応えのある素敵な物語でした。この先も物語が続くことを祈って…。 続きを読む…
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ぐっち
25年越しで春を読み始めてから、すごい勢いで最新刊に追いつきました。朝の早い北海…じゃなかったエニシで、夜を切り裂く暁の射手・花矢とその従者・弓弦。じれじれ両片想いな今回の主従も大好物です。365日休めない暁と黄昏はブラックすぎると前巻から思っていたのですが、高校生活との両立は大変すぎますね。今回は敵らしい敵はいないけど、みんなの助け合いにほっとする巻でした。慧剣くんナイス。 続きを読む…
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みどり
14前回の夏からの続き、とでもいえばいいのでしょうか? 季節代行者たちの間に、夜の神様はお顔を出していらっしゃいましたが、朝の神様は影だけでした。 今回その朝の神様のお話。相変わらず半分を過ぎたあたりから号泣ものです。 続きを読む…
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製品情報
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レーベル
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発売日2023/01/07
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定価792円(本体720円+税)
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ISBN9784049146868
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