女怪人さんは通い妻
悪の組織を壊滅させた正義の企業リクトー。その社員・白羽修佑の自宅の隣には悪の組織の女怪人が住んでいて…!? 異形のラブコメ。
折口良乃
(著者)
/
Zトン
(イラスト)
シリーズ:女怪人さんは通い妻(ダッシュエックス文庫DIGITAL)
この作品をストアで探す(宣伝)
あらすじ紹介
悪の組織「アステロゾーア」を壊滅させた正義の企業「リクトー」。白羽修佑は、その「怪人対策部」で働く社畜であった。
そして、修佑の自宅のお隣には悪の組織の女怪人にして幹部だったナディブラが住んでいて——…!?
「おかえりなさぁい、シュウさん!」と甘い声がする。修佑を新妻さながらに出迎えたナディブラは、バイザーのような物で覆われた顔を照れさせながら文字通りの一心同体になる「同化」を提案してくる!
さらに修佑には、妖狐の女怪人であるミズクや、恨みを募らせるアステロゾーアの女怪人etc…、色んな怪人さんが寄ってきて!?
お隣に住む女怪人さんと社畜が繰り広げる異形のラブコメがここに開幕!!
みんなからのレビュー
-
のれん
15作者・挿絵の両者ともに人外娘には流石の貫禄がある。 ヒーローと女怪人のその後を描いたよくある作品だが、ヒロインの人外っぷりが外見だけでなく、価値観にもあることは珍しい。 人間と違い素直で優しい怪人たちであっても、その福祉活動は易々とならない。 だが怪人たちは人への感情を理解し、そこに苛立ちと葛藤を抱えることが出来る。まさしく価値観の理解の一歩といえる。 基本的にどの怪人娘も優しく、コメディ調が主体の作品。主人公のブラック体質さえ抜ければ安心できるのだが(笑) 続きを読む…
ネタバレあり -
リク@ぼっち党員
12読者の性癖の扉をこじ開けてやろうという強い意志を感じた。女怪人モノはたまにあるけど、ここまで人外に振り切った作品は初。正直嫌いじゃない。基本的にコメディ路線なんだけど女怪人と人間の価値観の差をきちんと描いていて、通じているようで根本的な部分で理解ができない二人がとても良かった。常識が違う相手と合わせるのって難しいよなぁ。でもそれを無理やり擦り合わせてでも一緒にいたいと思えるのが愛だと思うし、二人がどう折り合いをつけていくのか期待。怪人側も一枚岩じゃないみたいで、修佑が仕事から解放される日は来るのか(笑)。 続きを読む…
ネタバレあり -
真白優樹
11正義の企業で怪人と人間との橋渡しを仕事とする社畜の青年が、お隣に住む女怪人に同化を迫られる物語。―――分かり合えぬかも、だとしても理解を諦めない。 ガチで異形なヒロイン達に命の危険を感じる迫られ方をするラブコメであり、同時に怪人たちと人間社会の橋渡しをする、相互理解という芯が一本通っているからこそ面白い物語である。中々理解はしあえない、見ているようで見ていない。そんな中でも一歩ずつ、刻み始める理解の一歩。果たして青年は怪人たちを守り抜けるのか。そして未だ蟠る闇の行方とは。 次巻も須らく期待であるべし。 続きを読む…
ネタバレあり -
彩灯尋
10女怪人のヒロイン×人間の主人公。明らかにそっち側の性癖の人が描いているな???とひと目見ただけで伝わる表紙と、よくもまぁこの2人が出会ってしまったな??というあらゆる設定がしっかりと練り込まれたストーリー。前作は読んだことがなかったけど、絶対に勝てる人はいない組み合わせなんだろうなぁ。感想は「凄い」に尽きる。 続きを読む…
ネタバレあり -
ロック
4ブラック企業に勤める主人公、白羽修佑が通い妻と化している女怪人の元幹部ナディブラさんに身体の一部に同化してほしいと迫られるお話。人外とのラブコメなのですが価値観の違いや噛み合わない会話がじわじわ来るので面白かったです。よくある戦いのその後を描いた作品なのですが、人間社会で生きて行く為の適応法や、仕事の斡旋など修佑がサポートする会社の背景など、笑って済まされていいのかと思ってしまう部分も多いのでコメディ調だけどリアル寄りでちょっと考えさせられる作品でもありました。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
-
レーベル
-
発売日2022/12/23
-
定価748円(本体680円+税)
-
ISBN9784086314947
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
お隣の怪人さんが尽くしてくれるのは理由がある!? 異種族すれ違いラブコメ!
主人公・修佑の仕事は怪人の生活を日々サポートすること。ところが、隣に住む怪人のナディブラは逆に修佑の部屋に通っては、料理や掃除に、甲斐甲斐しく世話をしてくれるんスよ。いつも遅くまで残業している修佑にとっては嬉しい限りッスよね~。しかし! その行動には驚きの理由があるんスよ!
彼女の叶えたい目的は、なんと修佑と同化すること! 海洋生物の怪人であるナディブラは、まるでアンコウの雌がするように修佑をいずれ自分のなかに取り込むつもりなんス。しかも、それが本当の愛だと信じて疑わない……。同化されないよう、必死に説得をする修佑は大変そうッスねぇ。けどそんなふたりのズレっぷりに、思わず笑っちゃうんス!
修佑は、いつも尽くしてくれるナディブラに心が動かされる時もあるッス。ただ、彼がしたいのは普通の恋愛。怪人と人間の価値観の違いの心理描写が細かくて、人間側にも怪人側にもついつい共感しちゃうんス。価値観の違う二人だからこそ、徐々に歯車が嚙み合っていく様子が楽しめるラブコメ作品ッスよ!
ナディブラさんの大胆な行動にハラハラもするけれど、全ては彼のため…♡
ナディブラさんは修佑さんの好みや健康に良いものを調べて、料理を作るんです。ナマコのドリンクで栄養補給する彼女自身との差が大きい分、人間の食事を作るのはとっても大変なはず……。なのに毎日、修佑さんのために料理できるって、愛のなせるわざじゃありませんか!?
でも、人間と怪人の価値観の違いは食事のときにもでちゃうんです。ナディブラさんの手作り弁当を、「これ以上、彼女に頼りたくない」と断った修佑さん。それを「食べる時間がない」と解釈した彼女は自分の体から栄養袋を取り出し、修佑さんにくっつけちゃうんです! これがあれば、いつでも栄養が取れるからって……さすが怪人さん。発想が斜め上ですねぇ。でも、彼に尽くすナディブラさんの満足そうな表情は、とってもかわいいんですよ♪
彼女にどんな迷惑をかけられたとしても、修佑さんは想いを汲み取り、決して怒ったりはしません。修佑さんのためにがんばるナディブラさんと、彼女を受け入れようとする修佑さん。平和で優しい世界が広がっています~!