
あらすじ紹介
★第27回電撃小説大賞《大賞》受賞のSFクライムドラマ・第5弾★!
――いつか私の「秘密」が公になったとしても、どうかかばわないで下さい。
敬愛規律の「秘密」を頑なに守るエチカと、彼女を共犯にしたくないハロルド。対話を避ける二人の溝は深まっていた。
そんな中、解読が続けられていた謎のAI「トスティ」が、ドバイの技術研究都市「ファラージャ・アイランド」で開発された可能性が浮上する。所有者の人格を反映した分身アミクス「ego」が浸透する都市への潜入捜査は、その環境の特殊さから困難を極める。研究都市に住む天才少年・ユーヌスの協力もあり、徐々に真相に近づくエチカたちだが、同行していたビガの身に異変がおこって――。
エチカとハロルドが出会ってから一年、彼らの長い冬が、また始まる。
【STORY】
序 章 雪暗
第一章 閉ざされた研究都市
第二章 亀裂
第三章 地中の蛹たち
第四章 終曲、そして序曲
終 章 反故
みんなからのレビュー
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なっぱaaua
52神経模倣システムによるハロルドの秘密をエチカは共有するも、それがきっかけで二人の関係がギクシャクしてしまう。そんな中、二人はドバイの研究都市で事件に巻き込まれてしまう。えっ、あの人が絡んでくるの?とこの物語は吃驚する様な展開が良いですね。エチカがフォーマルを着て恥ずかしがる姿がなかなか良いな。表紙がそうなのかな。蝶が蛹の時に幼虫は一度ぐちゃぐちゃに溶けてしまうって本当?二人の関係はお互いを思いやる心と言っても良いのかな。それとも…。作者様言うように第二幕の序章。段々面白くなってきた。 続きを読む…
ネタバレあり
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よっち
39解読が続けられていた謎のAIトスティが、ドバイの技術研究都市ファラージャ・アイランドで開発された可能性が浮上。そこにエチカとハロルドが潜入捜査を試みる第五弾。環境の特殊さから困難を極める分身アミクス「ego」が浸透する都市への潜入捜査。一方で敬愛規律の秘密の共犯にしたくないハロルドと、対話を避けることですれ違ってゆく頑ななエチカ。お互い相手を大切に思っているのに、それがちゃんと伝わってないのがとても切ないですが、認識の摺り合わせのための言葉が足りていない二人だけでなく、物語としても今後の展開も楽しみです。 続きを読む…
ネタバレあり
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のれん
26こいつら面倒くせぇっといつものお二人。 が今回は何かと過去話の違法SF技術が掘り返されていて、第2部というか、折り返し地点に入った感じがする。 お互い過剰な信頼の寄せあいに戸惑い続けては、もっかい信じてみるかと友人以上恋人未満で距離を取り合っていた二人。 この破綻もまた某泥棒三世の相棒の「今回ばかりは降りるぜ」なみに信用できなくなったw ただ自分が騙されるぐらいに人らしさを信じれたなら、それは「人間」なのではないだろうか。もう面倒くさいんで、二人ともはっちゃけて欲しいのだが如何か。 続きを読む…
ネタバレあり
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どんぐり
19お互いを思いやるがゆえに、お互いを苦しめる秘密を共有したエチカとハロルド。二人はフォーキン、ビガと共にAI「トスティ」解読のため技術研究都市ファラージャ・アイランドへ赴く。いかにも胡散臭さ満載の都市で、エチカとハロルドは互いの距離の取り方を間違え続け、都市を侵す思考操作という恐るべき事態だけが進行していく。軋みを上げいく二人の感情と、ラスト遂にしゃがみ込み一滴涙を流すエチカの姿は辛すぎる。救いのない関係かもしれないが、誰か助けてあげて欲しい。今巻のエチカのドレスは素敵でした。 続きを読む…
ネタバレあり
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なみ
17技術開発のため、法に縛られない実験や試験運用が認められた人工島。 調査が主な目的だったが、エチカたちは事件に巻き込まれてしまう。 ハロルドの秘密を知ってしまったことで生じた気まずさを拭えないまま、捜査を進めることに。 間違っていることを理解したうえで、友人を守るための選択を決断したエチカの、覚悟と危うさにハラハラしました。 お互いのことを知りすぎてしまったが故に、積み重ねてきたものが崩れてしまう終章に胸が痛みます。 ここからどうなるんだ……。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2022/12/09
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定価726円(本体660円+税)
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ISBN9784049146783
関連サイト
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公式サイト
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