みんなからのレビュー

• 芳樹

  2022/10/29

  38

  まず、公式のあらすじは本作品の最も分かりやすいエピソードを取り上げただけで、物語を構成する一部分でしかありません。遠い未来、ラグランジュ・ポイントに建造された《新世界都市》が舞台の、『時』をメインテーマにする群像劇でした。冒頭に年表があるしゴリゴリのSFかなと思ったら割とライトで、設定はかなり凝っているけどガチな科学的説明は少なく、SFが苦手な方も楽しめそう。ただ、宇宙遭難、タイムリープからのラブコメと、著者の書きたいものを濃縮させた感があり、面白かったのですが、一冊に纏めたのはもったいない気がしました。 続きを読む…

  ネタバレあり

• のれん

  2022/11/05

  16

  時空演算による未来改変というSFでも人気なくなったジャンルに手を出したことは評価したい。 しかし、全体的に説明台詞が目立つ。青子という世界(全キャラ)を観測し続けるロボットは蠱惑的な彼女にしなければならないが、どうにも愛せない。 これに惚れるカシマは捻くれすぎではないだろうか。 また舞台説明は凄くワクワクしたのに、肝心イブの観測が断片的で設定が良く分からない。きっと設定は決まっているのだろうけど、それなら各設定をもっと書き込んで組み合わせた展開が欲しかったなぁ。 続きを読む…

  ネタバレあり

• TERU

  2022/11/23

  12

  自身の未来が断片的に示される白昼夢に悩まされていたイヴは、とある宗教団体が起こした事件に巻き込まれ宇宙へ遭難してしまう。 酸素が減っていき混乱する宇宙船の中で、イヴは悩みの白昼夢で自身が殺される未来を視てしまうーー。 混迷を極める宇宙船からイヴは無事に脱出できるのか！？ 本作は、作者の書きたい事をこの1タイトルに色々詰め込んでいる感があります。 濃密な設定が序盤からガンガン提示されていく中で、複数キャラクターの視点と時間軸が切り替わりながら物語が進行していく。 続きを読む…

  ネタバレあり

• 彩灯尋

  2022/11/06

  12

  何回読み直してもどこかなにか理解できていない気がして、結構読み直した。ページはそれほど多くないのにとんでもない情報量。圧倒された。3兄弟を中心に展開される3つのストーリー。帯に描かれているのは末っ子ヤクモの話。緻密に張り巡らされている設定と展開は怒涛の情報量で流れ込んてきた。次から次へと現れる謎がどんどん世界観へのめり込ませてくれた。最後の終わり方が本当に好きだし、きちんと会話の中の伏線を回収してくれていたのが本当にスッキリ。面白かった。 続きを読む…

  ネタバレあり

• アウル

  2022/10/23

  12

  ＨＪ文庫公式レビュアープログラムの１1月の新刊。個人的になんだけれどもこれはう～んって感じだったわ。まあ、続刊前提の話の作りになっているのはいいとしてもあらすじに書いてある事件がメインで人狼ぽい感じなのかと思っていたら結構あっさりとその部分が進んで行くし、自分の理解力が足りひんのだろうけども置いてきぼり感があったな。 続きを読む…

  ネタバレあり

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