あらすじ紹介
「プロ棋士になります」
就位式でそう宣言したあいは、女流枠で出場した公式戦でプロを相手に連勝を続ける。しかし勝てば勝つほど周囲から人は離れていき……。
一方、世界最強のスーパーコンピューターが計算した百年後の将棋を目にし、八一は絶望する。
それでも未来の将棋に立ち向かう八一に明かされる、もう一つの秘密。
それは――
「……久しぶり。銀子ちゃん」
激闘に次ぐ激闘! 悲しき運命に直面した時、人はそれを受け容れるのか、それとも乗り越えるのか!?
未来に挑む棋士の姿を描く17巻!!
「運命よ、そこをどけ――この飛車が通る!!」
みんなからのレビュー
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ばたやん@かみがた
98《歴史とAIの対決へ?》八一くん、君はどうして女性の前で、そういつも地雷を踏み抜いていくの?相手が家族同然に育った銀子ちゃんや桂香お姉ちゃんだからかも知れないが。しかし、物語の圧がこの所高まる一方なので、こんな軽口叩ける機会が少なくなって来た。まぁ、小学生のあいが四面楚歌の危機を免れたのには一安心。あいが前巻巻末で大きく出たのは釈迦堂との戦いを通して自身に流れる将棋の「歴史」を自覚したからだが、今回、対戦相手をも目覚めさせて我の存在を相手に認めさせることを彼女に促したのも釈迦堂であった。(1/3) 続きを読む…
ネタバレあり -
芳樹
65『将棋』というゲームのありかたや、その未来はどうあるのか、という本質に迫ってきた感じがする今回でした。一方で、表紙の髪が伸びた愛らしい銀子ちゃんの姿に心打ち抜かれりもします。ほぼ一年ぶりの再会にも関わらず、ずっと一緒にいたような気安さで接する二人の絆が盤石であることを嬉しく思います。それだけに銀子母から告げられた事実は衝撃的で言葉を失ってしまいますね。さて今回描かれた全対局は、将棋の歴史を背負うあいと、AIとともに未来の将棋で臨む天衣の決戦のための舞台を整えるためにあったように感じます。続きが楽しみです。 続きを読む…
ネタバレあり -
佐島楓
63棋士はこんな厳しい人生を生きているんだと、眼前に突き付けられた気になりました。それに加えて銀子ちゃんの抱える問題も明らかとなり、この先八一はどうやって乗り越えていくのだろうと茫然となりましたが、簡単なこと、前に進むしかないのです。自分に負けてしまわぬように。信じてくれているひとたちを裏切らぬように。 続きを読む…
ネタバレあり -
ナギ
55運命にあらがう。というのが今巻の本質だったのかなぁ?と読んでて感じました。それぞれが背負っている運命にあらがう事が出来た者だけが救われていく。あらがうというよりは切り拓くが正しいかもしれない。運命だと諦めたらそこで終了なんだと。最終的には人生とは過酷な物だと再認識させられた。内容に触れたいけどこれは触れるだけでネタバレになってしまう。あい、天衣、銀子の願いが今後どうなっていくのかに期待です。 続きを読む…
ネタバレあり -
かんけー
50読了♪ほぼ一週間前に読了していたが、多忙で年末に(ー_ー;)冒頭、あいの発言力は関東関西の将棋界に衝撃的な地響きを!創多の棋力を持ってしても敵わない棋士も居ると?然し?天ちゃんと八一はスパコン「淡路」で将棋界の未来像を突き詰めてどうしたいのか?銀子ちゃん久々登場でほっこり♪ん~?色んな所にフラグや伏線ちりばめ、作者もどうしたいのかwあとがきも中々に神妙で。あいの対戦中思わぬ所で迷いが生じても八一の存在感だけで復活するあいの想いに喝采を♪JS研キャラも登場し、物語に彩りを(⌒‐⌒)ラストの創多のムチャ→ 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2022/12/15
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定価770円(本体700円+税)
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ISBN9784815617905