あらすじ紹介
弟切飛(おとぎり・とび)は中学2年生。同級生とはあまり絡まず、兄と生き別れた日に「ひとつ目の男」が残していった相棒のバックパック「バク」と人知れず会話をしながら日々を過ごしている。
「弟切くんは、よくその鞄としゃべっているでしょう?」
しかし、そんな飛の秘密がクラスメイトの少女・白玉龍子(しらたま・りゅうこ)にバレていたことが発覚。飛の日常が変わり始める中、クラス内で、とある事故が発生する。どうやらその原因は、飛と龍子にしか見えないはずの「人外」にあるようで――
これは、一人の少年が立ち向かう、現実と非日常、「人」と「人外」を巡る冒険。「いのち」が「いのち」を食べる物語。
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みんなからのレビュー
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よっち
32兄が行方不明になって以来、同級生とはあまり絡まない日々を過ごす中学2年生・弟切飛。そんな飛の秘密がクラスメイトの白玉龍子にバレていたことが発覚して、日常が少しずつ変わり始める物語。ひとつ目の男が残していった相棒のバックパック「バク」と人知れず会話する日々を変えた龍子との出会いと、周囲で次々と起きる不可思議な事件。掴みどころのない用務員・灰崎の何とも切ない過去エピも挟みながら、人外が絡んだ事件の真相に迫る何ともほろ苦いストーリーはなかなか印象的で、この物語の先に何があるのかまた続きを読んでみたくなりました。 続きを読む…
ネタバレあり -
オセロ
29兄と生き別れた日に「一つ目の男」が残したバックパックの相棒バグと共に人を遠ざけて過ごしている弟切飛。そんな飛の秘密を知る白玉竜子が現れ、切の生活が少しずつ変わり始めたある日、クラスである事件が発生。どうやらその原因は2人が確認出来る人外の存在にあるようで… それぞれ異なる異能を持った人外のバトルは趣向に富んでいましたし、事件の真相を巡って浮き彫りになるクラスメイト達の悩みに人外の存在が一枚噛むことでなかなか深刻なものになっていました。 飛と龍子の関係がどうなるのかなど、続きが楽しみです。 続きを読む…
ネタバレあり -
サキイカスルメ
16幼い時に唯一の家族だった兄と生き別れた高校生弟切飛。、飛の相棒で、【ひとつ目の男】が残していった話すバックパック「バク」。飛以外には聞こえなかったバクの声が聞こえ、自身も人ではないものと一緒にいるクラスメイトの白玉龍子。知り合いになった2人の周りで人外が関係した事件が起こる、日常と非日常の物語。白玉ちゃんが可愛い!主人公飛の過去や発生する事件は重く辛いものなので、善の塊みたいな白玉ちゃんに癒されました。飛以外の視点も多く、起きてしまった出来事の後にどんな考えや背景があったか語られるのが切なかったです。 続きを読む…
ネタバレあり -
ひぬ
15独特な世界観の小説。全体的にほの暗い印象でしたが、面白かったです。途中で視点が変わったのは驚きました。原曲のMVにあったような描写はまだなのに加え、謎は多い状態ですが、次巻で色々と明かされるのかな。弟切兄とサリヴァンも何やら関係ありそうだし… 続きを読む…
ネタバレあり -
碧海いお
9youtubeで配信しているMVのノベライズ化。 兄の潟が行方不明になっている、中学二年生の弟切飛が主人公。ライトノベルだとテンプレートの内容じゃなかったですが、年齢のせいか合わなかった感がなんとも。 読んだのが10代になりたての年齢でこのファンアートを見ていたのならば、興味深く読んでいたんじゃないかと感じました。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2022/09/22
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定価726円(本体660円+税)
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ISBN9784046817518
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
大人気アーティスト・Eveさんが創り出した世界観に引き込まれちゃうよ
「人外」という不思議な存在が見える飛くんは、相棒のバックパック型の人外・バクと行動を共にしている中学生なの。人外は人にくっついてて街中でも普通に見かけるレベルなんだけど、見える人が少ないからみんな全然気にしてないんだ。…ってことは私たちの周りにも、見えないだけで実はいるのかも? ちょっぴり怖いけど想像が膨らむよね!
人外が見えることで飛くんは「自分は周囲とは違う」って他人と距離を取っていたの。でも、ある日クラスメイトの龍子ちゃんに詰め寄られちゃった! なんと龍子ちゃんも同じく人外が見えるんだって! バックパックの声が聞こえるなんて誰も信じてくれないだろうけど、実際に聞こえる二人だからこそ秘密を共有できるんだね。特別な関係って感じですごく良いな〜!
そんな二人が次々と起こる不可思議な事件に挑んでいくの。Eveさんが創り出した世界観が好きな人はもちろん、初めて触れる人でも大丈夫! 「人外」が溢れる世界の不思議な魅力に引き込まれちゃうよ!
人間の味方なのか、それとも…「人外」とのそれぞれの関係性にも注目だよ
だけど、飛に背負われたバックパック型の人外・バクは、いつも一緒にいる良き話し相手なんだよ。口数の少ない飛とは対照的で、バクはとってもおしゃべり。バクの声は普通の人には聞こえないから、ところかまわず飛に話しかけるんだ。ときには、授業中にもかかわらず飛に向かって一方的に喋るなんてことも。軽口を叩いては飛にブンブン振り回されて悲鳴を上げるコミカルさに、クスっとしちゃったな。人と関わりを持ってこなかった飛も、お茶目なバクには心を許しているんだろうね。
一方で、飛とバクのように相棒にはならずに人外の力を利用して、あるいは無意識に暴走して他者を襲う人外もいるんだ。その場合には人外を排除しなければならないんだけど、人と人外は一心同体だから、人外が消えると人も無事ではいられないんだよ……。他者に害をなすことを理由に、人と人外の「いのち」を奪っていいのか。そんな「いのち」の扱い方や在り方を考えさせられる、読みごたえ抜群の作品だったよ。