あらすじ紹介
転生先は、冒険者見習いの少年クルト。
場所は戦場、手に持つのは鍋と鍋蓋――!?
なんとか転生即死の危機を切り抜けると、ガチ中世レベルの暮らしにも順応。
現代知識を使って小金稼ぎ、ゴブリン退治もなんのその。
これからは、鍋を片手に第二の人生謳歌します!
て、この鍋、敵を倒すと光るんだけど……!?
鍋と世界の秘密に迫る異世界サバイバル、開幕!
本書は、第3回ドラゴンノベルス新世代ファンタジー小説コンテスト大賞受賞作です。
みんなのデータ
-
0評価する
-
0読みたい
みんなからのレビュー
-
のれん
14これ前半は中世傭兵ギルド(労働組合)での立身出世ものだけど、途中から戦記ものに変わってませんか? 中世普遍の神聖ローマ帝国の地方領主政治っぽいのが新鮮。計算能力や税制は優秀で、中世とは思えないが、そこはご愛敬。真面目に大国同士の戦争でお零れ(略奪)に勤しむ清貧な町人の生活が面白い。 しかし、そこからカエサル出てきて事態が一変。もうコイツが主役じゃん(笑) 追いつめられた傍流の血筋。民衆を囃して統一共和制(独裁)の再現を! めっちゃ面白い。タイトルあってるんだけど、メインの面白さ全然伝えられてないのが残念! 続きを読む…
ネタバレあり -
碧海いお
9【ドラゴンノベルス第3回現代ファンタジー小説コンテスト<大賞>受賞】 主人公が死んで女神が復活させようとしたところから物語は始まる。転生した先は数時間後に死ぬ冒険者見習いのクルト。死ぬ前とあまり変わらない人間に転生! 題名からしてギャグだと思っていたんですが、90年代・00年代(もっと前?)にあったようなパーティを組んでゴブリンやゾンビを討伐をするという懐かしい感じの話でした。 1巻で終わりだと中途半端だと思っていたんですが、2巻が出ているみたいですね。 続きを読む…
ネタバレあり -
八岐
7★★★★☆ うわぁ、何これメチャ面白いぞ!? 常備兵紛いの冒険者ギルドメンバーとして魔物退治や戦争に駆り出される転生少年の奮闘記。鍋が武器て! いやでもろくに装備も持てないまま地面を這いつくばるように戦う戦場描写が素晴らしいの何の。一方で必要以上に暗くなく、キャラもテンポもどこか明るくノリが良くて、青息吐息になりながらも奮闘する主人公の姿をどこか愉快に見ていられるんですよね。周囲の人間も世知辛く容赦ない世界観の割に気持ちの良い連中で、ヒロインのイリスがまたグッとくる可愛さよ。展開もこれ凄い事になりそう 続きを読む…
ネタバレあり -
niz001
7意外にもチート少な目、鍋も現地産。かなりハードな状況。貧乳はステータスなんだけどなぁ。シーザー!? 続きを読む…
ネタバレあり -
史
6冗談みたいなタイトルから、泥臭さあふれるファンタジー。だけどハードやダークではないのもどこか良い。ギルド話と思いきや、締めはさらなる荒波を想像させるもので、クリフ・ハンガーなのだけれども、それがどこかワクワクさせる。憑依転生における元の肉体や武器に対する謎も中々興味深い。是非とも続きが読みたいですね。面白かった! 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
-
レーベル
-
発売日2022/08/05
-
定価1430円(本体1300円+税)
-
ISBN9784040746203
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
不思議な「鍋」の秘密とは...??
事故で亡くなった主人公は、異世界の人間・クルトに成り代わることになったッス。転生先は魔物がいて、魔法がある世界。転生あるあるなチート生活開始! ……とワクワクしたのもつかの間。異世界で目覚めて最初に見たものは、矢の切っ先だったッス! 周りを見れば戦闘まっただ中で完全なる戦争中。「なんでこんなことに!?」とクルトが叫ぶのも当然ッスね。
しかも持ってる武器は何故か【鍋】。蓋で矢や剣の攻撃を防ぎ、鍋で頭をぶん殴る。必死に生き残ろうと戦場をかけるクルトの姿には戦慄を覚えたッス。現代日本で武器なんか持ったこともない高校生が、鍋で戦場を生き残ろうなんて順応能力高すぎッスよ!
ところが武器の鍋が意外と強いッス。なんたって一撃で敵を沈めちゃうんスよ! 鍋って武器だったッスかね……? ちょっと自分の常識が揺らいだッスよ。
さらには敵を倒すと何故か光るし、この鍋で料理したものを食べると治癒力が上がるんスよ。鍋自体にも呪文のようなものがビッシリ書かれてるようだし……鍋の謎は深まるばかりッスね。
泥臭くひたすら実直に戦い抜く、異世界サバイバルだよ!!
盾は下げたら顔を狙われるだとか、戦士の兜はかなり防御力が高くて殴っただけじゃダメージは与えられないだとか……。ちょっと隙を見せたらよくて大怪我、普通なら死亡するなんてハードモードどころじゃないよね。泥臭く苦しみながらも生き抜こうと戦うクルトの姿はちょっと血がさわぐよ。
そして環境もハードなんだ。なんせ邪教徒への火刑なんかが平然と行われているくらいだからね。文明的には中世くらいだから、洗濯機なんて存在しない。洗濯板でゴシゴシしないとだし、石けんはバカ高いから汚れを落とすのは灰や尿を使うんだって。著者が本当の歴史好きなだけあって、中世世界観のディティールが細かく描かれているんだよ。
もちろんファンタジーとしてのワクワク要素もあるよ。エルフやドワーフといったおなじみの種族が存在してるし、魔法も使えるんだ。例えば拳に魔力をまとって振り抜くと敵が吹っ飛ぶんだよ。歴史好きでもそうじゃなくても楽しめる作品だね。