あらすじ紹介
各国で工作員が暗躍する時代、とある国――ハグル王国の工作員クロエは、類まれなる変装技術と体術で、難しい任務さえも次々と完遂する日々を送っていた。
しかし、上司の裏切りをきっかけに彼女は組織から忽然と姿を消してしまう。なぜならクロエは、隣国アシュベリー王国の一般市民ビクトリアとして、夢に見ていた「普通(しあわせ)」な人生をやり直す計画を立てていたのだ。
そんなビクトリアはセカンドライフ初日にとある少女を保護したことで、想定外だが幸せなスタートを切り、多くの人々と関わっていく。
新天地で彼女は歴史学者の助手・語学の先生・凶悪犯の脱獄補助と、工作員時代に培った経験と才能を活かして大活躍!!
一方でビクトリアの強さに興味を持つ第二王子や組織の追っ手など、手札が多い彼女に対して迫る影も多く――!?
アクションと心あたたまるビクトリアの人生修復物語、ここに開幕!!
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みんなからのレビュー
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ラナンキュラス
56上司に裏切られた工作員クロエは他国に脱出、ビクトリアと名を変え一般人としての生活を始めるが。ずば抜けた身体能力を持っているのは勿論、多国語を操り家事仕事も完璧な多才すぎるヒロインがカッコいい!その能力を活かし人々とふれあい、今まで人間らしい生活をしてなかった彼女が人生をやり直していく様子が描かれていて面白かった。特にひょんなことから引き取ることになった少女ノンナとのやり取りは愛が溢れているわ~。騎士団長との恋も隠さねばならない過去が邪魔をしダメになりそうだったけど、再び巡りあえて本当に良かった。→ 続きを読む…
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ラナンキュラス
40読み友さんの方々が読了レビューをあげていられるのを見て再読したくなり。やはり面白いしずっと逃げていたヒロインが幸せになれて良かった。そしてノンナがとても可愛い。こんなに可愛い子に懐かれたらそりゃ手放せなくなるよね。コミカライズも始まり可愛いノンナを絵で見ることができて嬉しい。先程から可愛いしか言ってなくてごめん(笑)それからこの作者様の作風はさらっとドライな感じで、時々もう少し深掘りして欲しい...と思うことがあるのだが(それでも面白いのだから凄いと思う)、その部分をコミカライズで補ってくれたらいいな。 続きを読む…
ネタバレあり -
よっち
38ハグル王国の凄腕元工作員だったクロエが、信頼していた上司の裏切りをきっかけに組織から姿を消して、隣国アシュベリー王国の一般市民ビクトリアとして普通の幸せを目指す人生修復物語。入国初日に邂逅する母親に捨てられたノンナ、そして彼女の身元引受人となってくれたジェフリーの存在。ノンナを育てながら研究の助手や語学の家庭教師などで周囲の信頼を得てゆくビクトリアの有能っぷりが際立っていて、自らを危険に晒すことすら厭わずに窮地に陥った人たちを助けずにはいられない彼女が、多くの人に慕われているのも分かるような気がしました。 続きを読む…
ネタバレあり -
ラムレーズン
24家のために売られて子供の頃から訓練を積んだ凄腕工作員のヒロインが、脱走した先で子供を保護して、今まで欠けていたものを取り戻す話。読み友さんたちの高評価で早めに買ったのに積んでおいたのをようやく読んだけど、すっごくよかった!工作員のスキルを見せつつ、保護したノンナとの生活や知り合った人と関係を築いていく過程が淡々と語られていく。ビクトリアとノンナ、ジェフリーが他人なんだけど最後に家族になるのがよかった。面白かったから早速2巻を読む! 続きを読む…
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ホシナーたかはし
24ネット小説版が面白かったので購読。脱走スパイが追手と頭脳戦肉弾戦をする、そんな殺伐としたものではなく、血のつながりのない家族の形を描いてます。ネット版と展開が違うので、続きがどのように変わって書籍化するのか楽しみです。ノンナとクラークが再会できると良いなぁ 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2022/07/25
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定価1430円(本体1300円+税)
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ISBN9784046815767
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
捨てられた少女ノンナと出会い、二人で新たな人生をやり直すよ!!
ビクトリアは幼い頃、組織に買われて工作員になったんだ。だから家族やお友達との思い出がひとつもなくて、普通の幸せを知らなかったの。それでも訓練や任務をがんばっていたんだけど、ビクトリアの家族はすでに亡くなってて…しかも家族に送っていたはずのお金はランコムに横取りされてたの! うう、そんなのひどすぎるよ…!
でもね、普通の幸せを追いかけて逃亡先のアシュベリー王国へ辿り着いたビクトリアに、新たな出会いが待ってたの! それはお母さんに捨てられた少女ノンナとの出会い。ビクトリアはノンナを幼い頃の自分と重ねて、養子に引き取ることにするんだよ。そしてこれから2人で普通の幸せを追いかけていくと決めるんだ! 大人しいノンナも、少しずつビクトリアにわがままを言えるようになっていくの。本当の家族ができたみたいでほっこりしちゃった!
『魔導具師ダリヤ』の甘岸久弥先生も推薦の一冊! 普通の幸せを追いかけるビクトリアとノンナの温かくて優しい生活を見届けよう!
優しさ成分多めのクールな優秀女性スパイがかっこいい!!
脱走を成功させて新天地に向かったビクトリアだけど、そこでも彼女は有能さを発揮する。勤め先の歴史学者の助手としてメイド2人分の働きをこなすんだ。しかも工作員時代に身につけた4ヵ国語で、論文の翻訳もお手のもの! 多彩な言語を操るクールな元女性工作員っていう設定にワクワクしちゃうな。
だけど、能ある鷹は爪を隠す。彼女は必要以上に目立たない立ち振る舞いを徹底しているんだよ。ひったくりを捕まえる時も直接手を下すんじゃなくて、偶然犯人が転んだと見えるよう、こっそりと足を引っ掛ける。たとえ人助けでも、さりげなく助けるのがビクトリア流ってわけ。
普通を目指すエリート工作員の、他の人よりも手札が多めの日常物語! 無事に幸せを掴めるのか。それとも元工作員だとバレてしまうのか。なんだか潜入ミッションみたいでハラハラしちゃうね!