あらすじ紹介
二重人格の終わり。それは「秋玻」と「春珂」、どちらかの人格の消滅を意味していた……。
「矢野君が、選んで?」
「選んでくれた方が、残ります」
わかっていたことだった。それでも、あまりに残酷なその結末に、僕は答えが出せないままでいた。
いよいよ境界を失いつつある二人と僕は、彼女のルーツを探る旅へと出る。
その果てに明らかになる、二重人格の真実とは――。
そして、僕らが見つけた『答え』とは――。
僕と彼女と彼女が紡ぐ、切なく愛しい、三角関係恋物語、堂々の完結。
みんなからのレビュー
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芳樹
55秋玻と春珂の人格の統合が進みどちらと話しているか判然としなくなる状況下、彼女たちの背後にもう一人の少女を見た矢野の、答えを出せないことへの葛藤と焦燥がヒシヒシと伝わってきて、緊張感に包まれた展開にこちらもハラハラしながら読み進めました。当初は「二重人格の少女との三角関係」というシンプルな構図のラブコメという認識でしたが、やがて矢野と秋玻/春珂が肉体的・精神的な交流を通じてそれぞれ自己を確立していく、という少年少女の成長を描く青春物語へと昇華していったと思います。彼らの未来に幸せが満ちていますように。 続きを読む…
ネタバレあり -
星野流人
52二重人格ヒロインのどちらが本当に好きなのか……その答えを出す最終巻。二重人格という同列に並ぶヒロインを前にして矢野くんの決断も難しいものがあったと思いますが、誰も傷つかずに収まるかたちのラストになって良かったです。 そこまでが本当に遠回りしていていろんな人たちに迷惑をかけまくっていて、「若いなあ」と思いました。 作品完結した後に思いっきり次回作の先行掲載が40ページくらいあって、一応この作品との繋がりがあったらまずいと思って読みましたけど本当に関係なくて、某ワニが死んだときみたいなモヤモヤを覚えたり…… 続きを読む…
ネタバレあり -
よっち
42二重人格の終わり。それは「秋玻」と「春珂」どちらかの人格の消滅を意味していた…。四季と彼女と彼女が紡ぐ切なく愛しい三角関係がの結末が描かれる第八弾。四季が選んでくれた方が残ると彼に選択を託す秋玻と春珂。分かってはいてもその残酷な結末に答えを出せないままの四季。そしていよいよ境界を失いつつある二人と彼女たちのルーツを探る旅へと出る四季。何度も立ち止まったり迷いながら一緒に思いを積み重ねてきた相手にどう向き合うべきか、なかなか難しい状況でしたけど、周囲の助けも借りながら真摯に向き合った彼ららしい結末でしたね。 続きを読む…
ネタバレあり -
オセロ
40【祝・完結】 秋坡/春珂の二重人格の終わりが近づく中、答えを出さずにいる四季。悔いのない答えを出す為に四季は二重人格のルーツを迫るべく、秋坡/春珂と共に2人の育ちの地である北海道へ。 春珂が生まれた場所を訪れたり、秋坡/春珂が育った地を巡りする中で突然訪れる二重人格の限界。 千代田先生の過去に触れ、友人達に背中を押されて、悩みに悩み抜いて四季が出した答えと、文字通り“三角の距離は限りないゼロ”になるラストは分かっていても心揺さぶれるものがありました。 続きを読む…
ネタバレあり -
ナギ
39自分ではどうしようもない事をどうにかしたいという気持ちが呼んだ奇跡とも軌跡とも感じた。本来なら選択をするべき場面に主人公しか感じなかった違和感を含める事で成し遂げた結末。私としては物足りなくもあり、満足感もありの不思議な感覚を覚えました。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2022/08/10
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定価726円(本体660円+税)
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ISBN9784049140309
関連サイト
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公式サイト