あらすじ紹介
「さっくん。ちょっとそこに座りなさい」
見取桜人、26歳、独身、高校教師。……お年頃な娘を持つ一児の父。
冒険家だった祖父の忘れ形見、星咲藍良を娘として引き取ってから春が過ぎた。
銀髪碧眼の見た目で、高校で孤立していた藍良も、元カノの妹で同級生の泉水流梨のおかげで、どうにか楽しい学園生活を送っているようだ。
そして、同居生活が始まってから、初めて過ごすGW。約束していた二人きりのキャンプに出掛けたのだが、
「私……裸で、さっくんの抱き枕になる」
娘のままじゃいられない藍良からの猛烈アピール攻撃が桜人を襲う――!?
親と娘、先生と生徒、近くて遠い関係が織りなす年の差ラブコメ、第2篇!
みんなからのレビュー
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nishiyan
16祖父の忘れ形見・星咲藍良を娘として引き取り、ようやく春が過ぎた桜人。同居生活が始まって初めてのGWを迎える本巻。想像以上に藍良の尻に敷かれる桜人という日常パートのほのぼの感はとても良い。そんな中で桜人の過去の事故経験がここまで物語の中核を占めるとは思わなかった。後遺症がもたらした元カノ祭里との破局。他にも世間体、解決しなければならない問題の多さに自分を見失いかけていた桜人を藍良の愛が大きく包み込む様は見事で心温かくなった。そして二人が対等に飾らない関係を構築した様子を描いたラストは微笑ましいものだった。 続きを読む…
ネタバレあり -
中性色
13ペグ。話としては纏まっているけれど、若干パンチが薄いのかな。キャラとしては悪くないんだが、昨今同じ手合いの作品も多いからなぁ。 続きを読む…
ネタバレあり -
真白優樹
13黄金週間にキャンプをする事になり準備をする中、思いを伝えた藍良がぐいぐい来る今巻。―――共に悩み、背負って。それが家族、と言う名の秘宝。 子供だからこその純粋さと無鉄砲さでぐいぐいと来る藍良の熱に桜人の心が突き動かされ、熱を思い出していく。前巻にも増して温かさと甘さが駆け抜けていく巻であり、迷いもがきながらも一歩ずつ進んでいく二人の尊さが心によい巻である。これからも続く人生と言う名の旅。不安は一杯、でもいつかは辿り着けるのだろう。彼等が望んだ、自分達だけの秘宝と言うものに。 うん、とても面白かった。 続きを読む…
ネタバレあり -
リク@ぼっち党員
10登場人物みんなが温かいから、厳しい状況に陥ってもナーバスにならずに読めるのがいいところ。お嫁さんになる夢を伝えた藍良。15歳とは思えないその包容力は、ひとえにこれまで与えられて来たものの裏返しなんだろうなと。そして桜人が藍良と同じくまだ未熟な身ということもテーマのひとつ。26歳、15歳の娘が出来るには早すぎる年齢。わからないことも失敗することもある。親が間違ってる時には子供が指摘する、それだって立派な家族の形だろう。二人のキャンプをきっかけに、肩肘張らずに背中を預けられる関係になってくれたのが嬉しかった。 続きを読む…
ネタバレあり -
nawade
10★★★☆☆ 藍良の年に見合わぬ優しさと包容力は過去に傷ついた故なのか。主人公が藍良の問題に真剣に取り組もうとしている点は好感がもてるが真っ直ぐすぎて、失敗も。そこを周囲が支えていく様が良い。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2022/07/08
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定価770円(本体700円+税)
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ISBN9784049143454