
あらすじ紹介
「旅は一人に限る」が信条の高校生、月島海人。好きな時間に好きな場所へ──効率よく計画通りに進められる魅力に惹かれ、バイト代を貯めては全国を一人旅していた。しかし父の再婚で義妹ができたことで、計画通りに行かない毎日が始まる。北海道から来た連れ子の美少女・冬凪栞は同い年の若女将。仕事をするうちに「旅」に憧れた彼女は、海人の旅行についていきたいと言うのだ。当然それを拒否する海人だが、栞の心中を知り仕方なく了承。代わりに、二人でそれぞれ一人旅をする「二人一人旅」ということにして、日帰り旅行から始めるが──。旅を通して、お互いを知っていく。心温まる二人の物語、出発です。
みんなのデータ
-
3
評価する -
11
読みたい
みんなからのレビュー
-
芳樹
32【BW】素敵な作品。一人旅至上主義の高2男子・海人が父親の再婚で義妹となった同い年の栞とともに、一人旅を二人でする「二人一人旅」を通じて心を通わせていく青春物語。「一人」にこだわる海人が、それに同行したいという栞を邪険にすることなく、さらに彼女が楽しむためにと色々と考える優しさに心を打たれました。二人ともそれぞれ「旅をしたい」という思いを抱えていますが、次第に明らかになるその理由にまたグッとくるものがあります。海人と栞が”二人で”旅することで、これからどんな関係を築いていくのか。続きが楽しみです。 続きを読む…
ネタバレあり
-
よっち
29旅は一人に限るが信条の高校生・月島海人。北海道の旅館で出会った同い年の若女将・冬凪栞と、父の再婚で連れ子の義妹として再会を果たす青春旅行小説。好きな時間に好きな場所へ、効率よく計画通りに進められる魅力に惹かれ、バイト代を貯めて全国を一人旅していた海人と、その旅行についていきたいと言う旅行初心者・栞が始める期間限定「二人一人旅」。日光・鎌倉・函館と二人で旅を重ねる中でお互いのことを知っていって、それぞれの旅の理由も明らかになって、だんだんと心境が変わってゆく二人のこれからの旅をまた読んでみたいと思いました。 続きを読む…
ネタバレあり
-
しぇん
17何か漫画の二人ソロキャンプみたいな事言ってるな……。と、思いながら読了。今回の旅行先、シチュエーションは毎回の違えど全部行ったことあったので、何となく思い出せてたのしめました。コロナも終わりそうなので、遠出もしたいなと思わせてくれましたが、物語としては、やや地味に感じたのでここからどう跳ねる事が出来るのかきになりますね 続きを読む…
ネタバレあり
-
カツ@日常
13なんだかんだ栞の世話を焼き、栞の目的に沿った旅行プランを考え栞の喜ぶ事をしてあげる海人の優しさに心打たれます。そんな二人の距離感が良かった。少し天然な栞とツンデレな海人のやり取りは、不器用な所が初々しくて照れ臭いけどめちゃくちゃ心温まる。これは物語の本質にある、家族の愛がしっかりと書かれていたからだと思います。『二人一人旅』というテーマがとても秀逸!肝心の旅描写も楽しく、読んでいて「今すぐ旅行に行きたい!」という気分にさせてくれます。本文もとても読みやすかった。非常に満足度の高いおすすめの作品です。 続きを読む…
ネタバレあり
-
リク
13なかなか面白かった。旅先で出会った一人旅が好きな少年と若女将の少女、親の再婚で義兄妹に。袖振り合うも多生の縁とはこのことか。自分も一人が好きな人間なので海人のスタンスをよく理解しつつ、それでも栞との旅を優先させるほどに楽しかったというのがとてもよく伝わってきた。栞の何でも楽しそうに聞いてくれるところは旅の相方として満点だし、そんな栞を完璧に楽しませようとする海人の兄心もカッコよかった。感動を共有できる相手というのは得がたいものだ。これから思い出を積み重ねて『二人一人旅』の意味がどう変わっていくのか楽しみ。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
-
レーベル
-
発売日2022/06/24
-
定価682円(本体620円+税)
-
ISBN9784046814104
パートナーのおすすめレビュー
二人旅も悪くない。読んだ後は、きっと誰かと旅に出たくなりますよ
気が乗らないと言いつつも旅行へのこだわりが人一倍強い海人さんは、栞さんの旅行も完璧にするべく、準備には手を抜きません。計画を立て、買い物にいくのも旅行の醍醐味ですよね! それに、栞さんが行程の説明に目を輝かせて聞いてくれたり、お勧めの旅行グッズを買い漁る姿を見るうちに、海人さんも少しずつ二人旅への期待を持つようになるんです。
観光地を巡っていき、日光東照宮の三猿や鎌倉大仏の由来、名物料理などを解説してくれる海人さん。それを笑顔で聞いてくれる栞さんと接するうちに、海人さんは徐々に二人での旅も悪くないと思い始めます。栞さんもまた、旅日記を追うだけではなく、海人さんに旅行を楽しんで欲しいと願うようになります。旅を経て二人が自分の想いと向き合えるようになったのも、二人で同じ物を見て、言葉を交わしたからこそなんですよ!
美麗なカバーイラストからも感じとれる、二人で旅することの楽しさが詰まった本作。読んだ後は、きっと誰かと旅をしたくなりますよ!
旅先の旅館の若女将が義理の妹に!? 二人旅で急接近です♪
家族になったふたりは、ますます急接近! 旅行の楽しみって観光だけじゃなくて、一緒に行った相手の色んな一面が見えるところですよね! 栞ちゃんも、観光地に着いただけではしゃいじゃったり、テンションが上がると故郷の北海道弁が出ちゃったりと、かわいいところや意外な一面をいっぱい見せてくれるんです♪
特に、食べるのが大好きな栞ちゃんは食べ歩きに行きたがるんですけど、恋人ムーブの連続でたまりません〜! 二人でクレープを分け合ったり、お土産の試食をあーんしちゃったりと、何かと距離感が近い栞ちゃん。なのに、冷静になると顔を真っ赤にしちゃうんです! 海人くんは周りの人にカップルに見られないかって気にしてましたけど、どう見てもカップルですね♪
かわいい女の子と旅行して、こんなことがあったらいいなというイベントの連続で、にやにやしっぱなしのラブコメですよ!