あらすじ紹介
現実はクソだ――。人生に不満を抱えている少年・ジローはある日突然、”夜ごと見る夢を自由に操る力”を手にした。
夢の中では全てが欲望のまま――だが彼の世界は一変する。
夢に現れた”世界のお医者さん”を名乗る謎の人物によって。
ジローを指して、そいつは言った『君は世界を蝕む病だ』と。
一方、現実の世界では学園に謎の美少女・天神ユミリが転校してくる。
彼女はジローの唇を奪いながら宣言した。『今日からぼくが君の恋人だ』と。
この奇妙な出会いがジローを、世界を、予期せぬ運命へと導いていく――。
夢と現実の狭間で語られる、新時代の暗黒恋愛譚!
みんなからのレビュー
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佐治駿河
46さすがはベテランラノベ作家です。最初の第1章での読者を物語に引き込む書き出しは天晴れでした。この先の内容が気になって仕方ない。鈴木大輔先生は他の作品でも一巻は上手く作品の世界感を作り読者の気を惹いてくれます。今作はラブコメダークファンタジーですので鈴木先生の作風がこれまでと異なりどんな展開になるのか楽しみですね。 続きを読む…
ネタバレあり -
オセロ
41自身が見る夢を自由に操ることで世界を侵す病になった佐藤ジローと、世界を治す医者の天神ユミリ。そんな2人が紡ぐちょっぴりダークなSFラブコメ。 夢の中で交わした約束を果たす為に、ユミリが現実世界に現れてジローの恋人となる代わりに、世界の治療を手伝うことになったジローに課せられたミッションは意外なものでしたが、謎が謎を呼ぶ展開は読み応えがありました。 この巻で回収されなかった伏線が次巻でどう回収されるのか楽しみですね。 続きを読む…
ネタバレあり -
まっさん
30★★☆ 今作も安定の鈴木大輔先生クオリティ。 MFで出していた前作「宮本サクラ〜」の時にも思ったけど、この作者の作品はあらすじに全く書いていない要素が割と終盤の大事な所でメインに据えられるという特徴があるように思えます。個人的にこのやり方は百害あって一利なしだと思っていて、(今作に関してはパッケージから薄らと想像は出来たものの)ラブコメを読みたくて買っているのに、終盤の山場でガッツリバトル物に転換するのって一体誰得なんですかね。あらすじにて少しでも仄めかすような事がないので、もしかしたらこれが作者の拘→ 続きを読む…
ネタバレあり -
よっち
26人生に不満を抱えて、ある日突然夜に見る夢を自由に操る力を手にした少年ジロー。そんな彼の夢に現れた世界のお医者さんを名乗る謎の人物との出会いにより、予期せぬ運命へと導かれる暗黒恋愛譚。現実の世界で転校してきて、突然恋人宣言した自由奔放な謎の美少女・天神ユミリ。そんな彼女からジローに課された意外なミッションに訝しみながら取り組む中で、彼の置かれている状況がその意味合いをガラリと変えていって、波乱万丈が日常の未だ謎も多い彼女の目的は一体何なのか、二人の関係はこれからどうなるのか、続きが気になる新シリーズですね。 続きを読む…
ネタバレあり -
しぇん
22久しぶりに鈴木先生の本を手に取りました。嫌いじゃないですが、完結まで読む事が少ない先生なのが気になりましたがあらすじに惹かれて購入。ファンタジーとラブコメの融合作品で今の所謎が多いので続きが気になります。サブヒロインをまず順番に攻略していく話になるのでしょうが、殆ど顔出しさえされてない状態なので一人一巻はやっていく構成になるのですかね? 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2022/05/25
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定価682円(本体620円+税)
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ISBN9784046814074
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
夢と現実が交錯し、謎が散りばめられた不思議な世界観に目を離せない!
そんな彼の夢に『ドクター』を名乗る謎の人物が現れる。ドクターの目的は破滅を止めること。そのためにドクターは、「現実を夢の内容に近づけよう」って提案をするんだ。破滅の理由が「現実への不満」なら、現実を充実させてしまえばいい。ユニークな世界の救い方だよね。
世界を救うための第一歩は、「ジローに恋人を与える」こと。夢でドクターと出会った翌日、彼の恋人を宣言する美少女・天神ユミリが現実に現れる。しかし、その口調と雰囲気はドクターそのもの。ユミリの正体って、もしかして……?
一風変わったラブコメのように思えるけれど、この作品はタイトル通りにダーク。ヒロインたちとの交流には裏があり、生死を賭けたバトルにまで発展する。夢と現実が交錯し、謎が散りばめられた世界観に引き込まれるはずさ!
この愛情は世界を救うための噓なのか、それとも…?
だけどユミリさんは見た目も性格もジローさんの理想の女の子です。そんな子にいきなりキスされたり、グイグイ迫られたらドキッとしてしまいますよね。ミステリアスな女の子にストレートに好意を告げられる。そんなギャップ満載なヒロインに翻弄されるラブコメとしても楽しめますが、素直に喜べないのが、この作品の面白いところなんですよ。
そもそもユミリさんは、世界のためならジローさんを殺すことも厭わないリアリスト。「自分が恋人になる」という選択は、あくまで代案なんです。彼女がジローさんに積極的なのは、世界を救うため。彼女の本心は誰にもわかりません。でも、次第に本当の恋人へと変わっていくとしたら……?
ユミリさんの愛情は世界を救うための噓なのか、それとも真実の愛なのか。普通のラブコメでは味わえないスリルを感じられるこの作品は、まさしく「ラブコメ・イン・ザ・ダーク」! 世界の命運と彼らの関係、そしてユミリさんの真意。どちらの結末も気になってしまいますね。