
あらすじ紹介
知勇ともに優れた神童・ロルフは、十五歳の時に誰もが神から授かるはずの魔力を授からなかった。
彼の恵まれた人生は一転、男爵家を廃嫡、さらには幼馴染のエミリーとの婚約までも破棄され、騎士団では"煤まみれ"と罵られる地獄の日々が始まる。
しかし、それでもロルフは悲観せず、ただひたすら剣を振り続けた。
そうして磨き上げた剣技と膨大な知識、そして不屈の精神によって、彼は襲い掛かる様々な苦難を乗り越えていく──!
騎士とは何か。正しさとは何か。守るべきものとは何か。そして彼がやがて行き着く未来とは──。
神に棄てられた男の峻烈な生き様を描く、壮大な物語がいま始まる。
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こも 零細企業営業
27知識、剣術に秀でており将来を有望視されていた少年が15歳で神から魔力を授かるはずが、魔力を授かれなかった。それでも騎士になる事を願い冷遇されながらも騎士団に所属していた。でも実力は魔力が無いため銀の武装をしている隊長級には全く相手にならず、剣術が秀でていても魔力を使われると平の隊員にも敵わない状態。遂には噛ませ犬のような扱いにされ毎日嬲られるような日々。それでも実戦の際には行軍の工程などに意見をするが無視されるが、注意した通りになり。戦場では手柄を立て女将軍に気に入られてしまう。 続きを読む…
ネタバレあり
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アウル
19知勇ともに優れて神童と呼ばれていたロルフだったが、15歳の時に誰もが神から授かるという魔力を授からなかった事により人生が一変してしまう。生家である男爵家を廃嫡。幼馴染との婚約破棄、騎士団入団したものの煤まみれと罵られるという地獄な日々を過ごしていた。しかしロルフは悲観せずただひたすらに己を磨き上げて様々な苦難を乗り越えていく話。これは面白かったな。虐げられ続けながらもただひたすら愚直なまでに頑張るロルフの姿は読んでいて辛いとこも多かったが少しでも認めてくれる人がいて良かった。七難八苦なロルフがどうなるのか 続きを読む…
ネタバレあり
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のれん
14読みながら『家畜人ヤプー』を思い出した。 いやまったくそれとは違う成りあがる叙勲騎士道物語なんだけど、差別の度合いが才能どころか人種差ぐらいの環境で、その環境がヒロインたちにも影響していくのが残酷でリアリティがあった。 一生奴隷まがいの「灰かぶり」ならぬ「煤まみれ」扱いをされても動じず、淡々と自分でできる戦果を挙げていく主人公は鋼鉄の精神ではある。だが同時に良いように名誉を取られる姿に、彼を愛した人たちも失望していき徐々に見下していくのが面白い。(1/2) 続きを読む…
ネタバレあり
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TERU
11知勇ともに優れた『ロルフ』は、15歳の時に誰もが神から授かるはずの魔力を授からなかった。 彼の恵まれた人生は一転、お家を廃嫡、幼馴染『エミリー』との婚約も破棄され、騎士団では『煤まみれ』と罵られる日々が始まる。 しかしそれでも、ロルフはひたすら剣を振り続けた。 騎士とは、正しさとは、守るべきものとは、ロルフの進む道に待っているものとは... これは良い! 内容的には、魔力至上主義の世界で魔力を授からなかった男が周りから虐げられるも、愚直に剣を振り続け報われるのかどうなのか...って感じの作品。 続きを読む…
ネタバレあり
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八岐
6★★★★ この男、肉体も精神も鋼鉄だな。将来を嘱望されながら神の恩恵である魔力を授からなかった事で神に祝福されざる者として迫害を受けるロルフ。でも魔力が授からなかった事が判明した直後から正確に自分に起こる事を理解し、それでいて動じないんですよね。怒りも悲しみも動揺もせず、粛々と受け入れる。そしてなお愚直に騎士を目指すのだ。どれほど叩かれ罵られても、臆さず騎士になるための努力を続ける。やがて煤まみれと嘲られるようになりながらも。でも同時に自分が目指す騎士とは、と考え出すんですね。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2022/03/17
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定価1430円(本体1300円+税)
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ISBN9784049142099