あらすじ紹介
謎の覆面系音楽ユニット『たぶん、きっと、月の下』のボーカルであるderella(デレラ)の正体は、あたし、有真手毬(ありさだ てまり)。
普段は、どこにでもいる女子高生で、しいて挙げるとすれば、あたしには好きな人……うそ、大好きな人、星地春永(せいち はるなが)がいる。彼は、あたしの幼馴染であり、大切な『家族』でもあるんだけど――
「derella大好きだよ~~~~~~!!」
そう……何故かハルはあたしではなく――derellaを好きに。いや、ガチ恋になっていた。もうホントに……どうしてこんなことになっちゃったんだろう。……でも頑張る!! 絶対ハルに――有真手毬を好きになってもらうんだから。
すれ違いまくりのガチ恋ラブコメ、ミュージックスタート♪
みんなからのレビュー
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芳樹
49覆面音楽ユニット「たぶつき」のボーカルにガチ恋する春永。そして彼に恋する幼馴染みの手毬は実はその本人。春永と恋人になりたい手毬と、恋人を作ることは推しへの背任行為という春永。そんな二人のすれ違いが楽しいラブコメでした。とにかくサブキャラを含めた登場人物がみんな可愛い!好きになった「推し」を全力で愛しちゃう彼ら彼女がとても愛おしく感じます。推し活を通じて大切なひとへの思いを確かめるという展開に心が温かくなりました。「あげない」の一言に込められた彼女の気持ちもまた、「推し」への深い愛ですね。優しい物語でした。 続きを読む…
ネタバレあり -
オセロ
35謎の覆面音楽ユニットのボーカルderellaにガチ恋している星地春永。そんな春永に恋するderellaの正体で春永の幼馴染・有貞手鞠。そんな2人が繰り広げるすれ違いラブコメ。 すれ違いラブコメならではのコミカルで焦ったいなやり取りはたまりませんね。 そんな2人がすれ違ってしまった理由と過去は何とも言えないものでしたが、それは春永にとって手鞠が大切な存在の裏返しで、その証拠に終盤には春永の心意気にグッとくる展開がありました。 すれ違いを乗り越えて2人が一歩踏み出せるのか、続きが楽しみです。 続きを読む…
ネタバレあり -
よっち
34謎の覆面系音楽ユニット「たぶつき」のボーカルderellaにガチ恋する高校生・星地春永と、derellaの正体で彼が大好きな幼馴染・有真手毬の青春ラブコメディ。derellaを激推していて、会いたいと切望する春永に妹扱いされている手毬の複雑な思い。derellaを絶賛されて嬉しいけれど、でも自分のことをちゃんと見てほしくて、そんなすれ違いが微笑ましくも、切なくもありましたけど、初ライブに向けてテンションを上げていく春永が、それでも大切なことを忘れていないことが分かるその結末にはぐっと来るものがありました。 続きを読む…
ネタバレあり -
まっさん
27★☆ ある女性ネットシンガーソングライターに本気で恋をする一人の少年とそんな彼に10年来の恋をする幼馴染の少女、しかしそんな彼が恋をする相手の正体は実は幼馴染の少女という不思議な三角関係構図の物語。 これは完全に私の好みの問題なのですが、個人的に主人公と幼馴染のヒロインの恋愛話を読みたかった所、物語の八割は主人公が推しの歌手に対する熱いオタク語り口調で構成されており、幼馴染のヒロインに対する恋愛的な矢印が終始描かれない所はかなり物足りなかったかなと。また、主人公・ヒロインの恋愛対象に向ける恋愛感情がど→ 続きを読む…
ネタバレあり -
わゆ
25主人公・星地春永は音楽ユニット「たぶん、きっと、月の下」のボーカル「derella」のガチ恋勢。一方で彼の幼馴染の女の子・有真手毬は春永に恋をしていた。そして手毬には「自分こそがderella本人」という秘密があって…というお話。本文中の言葉を借りれば、春永・手毬・derellaの三角関係のラブコメだ。地の文は良い意味で砕けているが読みやすさを損なわないバランスで、苦も無く読み進められた。また、derellaガチ恋と幼馴染を大事に想う気持ちの両立がしっかり描かれ、読後感もスッキリ。非常に面白かった。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2022/04/08
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定価748円(本体680円+税)
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ISBN9784049143430
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
主人公と、その『推し』と、主人公に片思いする幼馴染のすれ違い三角関係!!
春永くんの推しは覆面系アーティストのボーカル『dellera(デレラ)』ちゃん! かわいいだけじゃない表現力豊かな歌声の大ファンなんですっ!
そして、推しの新曲のタイトルは『春は永く。』。もしかして自分宛て!? なーんて、春永くんは考えてしまいます! そんなことはありえないなんてわかってても、ファンならテンション爆上がりですよね♪
でもこの曲、本当に春永くんに向けたものらしいんですよっ。だって推しの正体は何を隠そう、春永君に片思い中の幼馴染、手毬ちゃんなんですっ!
それにしても、タイトルでこっそりアプローチなんて、密かなメッセージにきゅんきゅんきちゃいます♪ そうとは知らずに春永くんは『dellera』ちゃんを褒めるから、目の前の手毬ちゃんはたまらずもじもじ。反応がかわいくてたまらないですっ~!
でも、春永くんが好きなのはあくまで推し。だから、手毬ちゃんは自分を好きになってもらおうと決意するんですっ! 純粋な片思いのじれったさにはきゅんきゅんしちゃうこと間違いなしですよっ!
”好き”と”ガチ恋”の違いって? 主人公の『推し』に向き合う真摯さが伝わってくるね!
さらにdelleraちゃんのことを聞かれたら、歌声に歌詞、曲や雰囲気……どれをとっても次々に褒める言葉が途切れなく出てきちゃうんだ。本当に大好きなんだね!
けど、推しに全力なあまり、だんだん自分の気持ちがわからなくなっちゃうの。推しのことが大好きで逢いたい、逢ってこの気持ちを伝えたいって考えてるんだけど、恋人になりたいってわけじゃないみたい。そこで「ガチ恋」という言葉だけじゃ言い表せない複雑な気持ちに、真剣に向きあっていくことになるの。
そして春永君の出した結論は、推しからの認知が欲しい! 彼らしい熱さと真摯さが伝わってくる答えだね!
今度はそのためにファンレターを出そうとするんだけど、本人に伝えるとなるとうまくまとまらなくて悩んじゃうんだよ。それ、実は手毬ちゃん本人にばっちり伝わってるんだけどね……。
でも、やっぱり推しへの「好き」って気持ちはしっかりと自分の言葉で伝えてこそ! 推し方は人それぞれ違うけど、大好きな推しがいるのは素敵なことだって感じさせてくれるお話だよ!