あらすじ紹介
地獄に堕ちた魂を救済するにはどうすればいいのだろうか?
罪もなく奈落の底まで堕とされた少女・櫻。その行方を追い、かつて地上へと逃げ出した俊は地獄へ舞い戻ることを決意する。
命がけで地獄の王の七番目の子、美しき怠惰の姫・ネロのもとへ行き助力を乞う。
しかし、地獄の最下層に送られた亡者の判決は、地獄の王以外には覆せないと聞かされ……。
「ならば、俺が王になる!」
伝説上の名だたる悪人を「駒」として従え、少年は戦う。悪人同士の熾烈な決闘――王位継承戦を勝ち抜く、ダークファンタジー。
邪神も魔王も重罪人も、どんな「悪」だろうと従えてみせる。すべてはアイツの魂を救うために――。
みんなからのレビュー
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オセロ
41理不尽な罪で地獄の底に堕とされた大切な少女の桜花の死を覆す為に、かつては地上に逃げた地獄の王の息子・西島俊が、再び地獄へと舞い戻り、地獄の王を目指すダークファンタジー。 地獄の王を決まる戦いは伝説上の罪人同士を戦わせる頭脳戦で、なかなか読み応えがありました。 また、俊に協力することを決めた王の娘・ネロも魅力的でしたし、桜花の死因にも何か秘密がありそうで、続きが楽しみな新シリーズですね。 続きを読む…
ネタバレあり -
坂城 弥生
38夜長姫の話は知らなかったので坂口安吾さんの小説も読んでみたいと思った。 続きを読む…
ネタバレあり -
まっさん
33★★★★ 地獄の王を決める戦いが始まるー地獄の王の百八子として生まれ、地上へと逃げたした少年・俊は、自身にとって唯一の味方であり最愛の少女である櫻が地獄の最下層へと送られた事を知って再び舞い戻る。命懸けで美しき怠惰の姫・ネロに助力を乞うた彼が参加するのは、血肉湧き踊る次代の王を決める戦いで…というお話。 とにかく世界観が素晴らしかったですね。総ページ数は230ページしかなく、お世辞にも一つ一つのイベントにそこまでの厚みはなかったかもしれません。でも、何故かそれらに対して物足りなさを覚える事もなく、最初→ 続きを読む…
ネタバレあり -
よっち
30罪もなく死に地獄で奈落の底まで堕とされた少女・桜花。その行方を追い魂を救済するため、かつて地上へと逃げ出した俊が地獄へ舞い戻ることを決意するダークファンタジー。地獄の王の無力な百八番目の子だった俊が、命がけで七番目の子、美しき怠惰の姫・ネロに助力を乞い、伝説の名だたる悪人を駒として絶望の王位継承戦を戦う展開で、召喚されて俊の代わりに戦うエリザベートや夜長姫、モランたちの矜持とその戦いぶりがまたそれぞれ印象的で、そして挿入される桜花とのエピソードから積み重ねられてゆく俊の想いにはぐっと来るものがありました。 続きを読む…
ネタバレあり -
のれん
24愛した女性を救うため地獄の王を決める武闘会に挑むダークファンタジー。 作者としては非常に直球で、キャラの動機も健全でスッと入ってくる。 地獄に堕ちた者たちを使役するというのも中々、鉄板さを選んだ展開。 それゆえにサクサクしすぎな感は否めない。 エリザベート、夜長姫、モラン大佐と作者好みでじっくり一作で熟成できそうなキャラを使うものだからもったいない感も強い。 逆にネロは作者お得意のキャラ像に見せつつ、新境地っぽい作りでもあるので、関係性に期待したい。 個人的に駆け出しとしては微妙だけど、是非跳ねて欲しい。 続きを読む…
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製品情報
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レーベル
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発売日2022/03/25
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定価682円(本体620円+税)
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ISBN9784046812896
関連サイト
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公式Twitter
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
愛する人を救うために。最弱から王へと這い上がる!!
この王位継承戦が斬新で、本人は戦わず、地獄に落ちた悪人を召喚して戦わせるんだ。俊の最初の対戦相手、序列3位のエンドレアスは、神話の鬼『酒呑童子』を召喚するほどの実力者。それに対して俊は、人間の悪人しか召喚できない。鬼と人間が一対一で戦ったところで、結果なんてわかりきっているよね。
でも、そのハンデを補うのは、俊が持つ悪人に関する知識なんだ。様々な創作や神話、実在の人物に精通する彼は、冷静に相手の弱点を見抜いて、あっと驚くような奇策で逆転劇を演出していくんだよ。
どんな強敵が相手でも諦めず、大切な人のために戦い抜く。そんな俊のまっすぐな思いが、痺れるぐらいかっこいいんだ! 俊の思いと知識が奇跡を生む、地獄のジャイアントキリング。最弱から王へと這い上がる姿に、心打たれること間違いなしさ!
神話、歴史、創作…あらゆる分野の悪人を従えて地獄の王を目指すッス!!
召喚した途端に攻撃されたり、話している最中に寝ちゃったり……舐められっぱなしの俊ッスけど、卓越した知識と交渉術で『エリザベート・バートリー』や『夜長姫』、『モラン大佐』など、あの有名な一癖も二癖もある悪人たちを従えていくッス!
特に血の貴婦人と呼ばれる『エリザベート・バートリー』なんかは六百余名の娘達を殺害した女性ッス……。しかし今回に限っては、恐ろしい悪人ほど、味方になれば心強いのも確かなんスよね~。貴婦人として誇り高く戦い、悪人とはなんたるかを俊へ教え込む彼女は、まさに悪のカリスマッスよ!
もちろんエリザベートだけでなく、登場する悪人たちは全員、それぞれの歴史や胸に宿す信条があるッス。ただ罪を犯しただけじゃない。望んで罪を犯した悪人たちを従えて行われる、地獄の王位簒奪劇! 過激で背徳的な物語に酔いしれるッスよ〜!