あらすじ紹介
☆☆☆第28回電撃小説大賞《金賞》受賞作☆☆☆
バトル×リスポーンで、生還不可能なS級ミッションを攻略せよ!
彼らは安く、強く、そして決して死なない――。
究極の生命再生システム《アルカディア》が生んだのは、複体再生〈リスポーン〉を駆使して戦う10代の兵士たち。戦場で死しては復活する、無敵の少年少女〈死を超越した子供たち〉だった。
二大大国が覇権を争う大戦の最前線。合衆国軍のエースとして小隊を率いる少年・秋人は、戦績不振を理由に全滅必至な機密情報の回収任務〈サルベージ〉を命じられる。しかし予期せぬ戦闘と崩落で仲間を庇った秋人は、因縁の宿敵である連邦軍のエリート少女・フィリアとともに、複体再生〈リスポーン〉不能な地下深くで孤立。性格もスキルも正反対で相性最悪な二人が協力して、地上への帰還を目指すことになり――。
死ぬことのない戦場で死に続けた彼と彼女の、邂逅と共鳴の物語が始まる!
みんなからのレビュー
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よっち
34戦場で死しては復活する生命再生システム《アルカディア》が生み出され、二大大国が覇権争う戦いの最中、合衆国軍エース秋人と、連邦軍のエリート少女フィリアが地中深く孤立するファンタジー。戦績不振から機密情報の回収任務を命じられた秋人が、因縁の宿敵・フィリアと複体再生不能な地下深くで再会。性格もスキルも正反対で相性最悪な二人が協力して地上への帰還を目指す展開で、その過程で知ってゆくお互いのこと、そして育まれてゆく絆と心境の変化があって、明かされる世界の真実、それを打破した彼らのこれからが楽しみな新シリーズですね。 続きを読む…
ネタバレあり -
オセロ
32究極の生命再生システム〈アルカディア〉によって戦死者がなくなった世界で、将来の為に敵国と戦う少年少女達。 かつてエースと呼ばれたものの、あるトラウマから人を殺せなくなった秋人と、秋人と性格もスキルも真反対の敵国のエース・フィリアの邂逅と共鳴の物語。 とある任務で鉢合わせた2人が仲間を助ける為に〈アルカディア〉の外に出たことをキッカケに運命共同体になった2人。 今まで知らなかった一面にドキドキする初々しいやり取りから一変して、2人が〈アルカディア〉の正体を知ってからはまさに怒涛の展開で、続きが楽しみです。 続きを読む…
ネタバレあり -
ひぬ
23究極の生命システム・アルカディアによって死という概念が廃れた世界。二つの勢力・合衆国と連邦がせめぎ合う中、殺すという事に違和感を感じてしまった合衆国の少年・秋人。緊急ミッションにより機密情報の回収を命じられた彼は予期せぬ戦闘と建物の崩落により、連邦の少女・フィリアと共にリスポーンシステム圏外の地下で孤立してしまいます。敵でありながら、二人は共に地上を目指すことになり…かなりの王道でした。設定が多い反面、説明も分かりやすくすんなりと読み取れましたが、逆に登場人物があまり深掘りされないと感じてしまいました。 続きを読む…
ネタバレあり -
しぇん
22若者が死を克服するシステムが生まれた事で戦争兵器とかしてる世界。冒頭から不穏な雰囲気が多かったので世界の秘密がわかった時はなんとなく、やっぱりかという感じでした。ボーイミーツガールがメインなんでしょうが自分は何故かうまくのりきれませんでした。好みの題材ですのに、相性の問題ですかね。 続きを読む…
ネタバレあり -
のれん
20疑似再生を利用したSFもの。 リスボーンというとゲームらしいが、クローンと外部記憶装置を利用した疑似再生はスワンプマンよろしく、使い古されながらも実現可能なSFとして長年使われてきた設定だ。 その倫理観を問い、男女が外の世界の空気を感じて、殻の中の理想郷を壊す、非常にオーソドックスな作り。 正直物語は古くさいし、兵器の設定説明や戦闘描写が薄く、どんな位置状況なのか分からないことが多い。 この手の作品は脱出した2巻目以降が失速することが多いが、どうなるか。主役の特別感の説明も含めて盛り上がる展開を期待。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2022/03/10
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定価726円(本体660円+税)
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ISBN9784049142204
関連サイト
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公式サイト
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
リスポーンを駆使したミリタリー要素満載のバトルは迫力満点!
究極の生命再生システム《アルカディア》によって、死んでも直前の記憶をもって複体再生〈リスポーン〉し、戦線に立ち続ける10代の兵士たち。主人公の秋人は、覇権を争う二大大国の一つエルメア合衆国の小隊長にして、どんな戦場も血の海にしてきた〈血も無き兵(ブラッドノート)〉の異名を持つエースなんだ。敵からは恐れられ、味方からは尊敬される軍のエリートとは痺れるね。
今回、秋人率いる小隊に下されたのは成功例のない超難関ミッション――機密情報の回収任務〈ホワイト・アウト〉だった。目標地点付近までのヘリ移動、接敵まで十秒……そして「散開!!」の合図で降り立った秋人達を待ち受けるは、大量の敵歩兵部隊とドローン群! 戦闘が始まるまでのこの緊張感がたまらないよ!
ライフルやハンドガンといったミリタリー要素と、死んでもリスポーンして復帰できるサイバー要素が組み合わされた世界観、好きな人は多いんじゃないかな。まるでゲームのように瞬き一つで戦況が変わる目まぐるしい戦闘は特に迫力満点! 手に汗握る展開はノンストップで読めるはずだよ!
絶体絶命の状況で宿敵との邂逅。命の在り方について考えさせられる作品です
機密情報回収任務の遂行を試みた秋人さんは、地面の崩落により通信圏外の地下で孤立してしまいます。死んでもリスポーンができないという状況は、絶体絶命ですね……。
そこに居合わせたのが、秋人さんの宿敵にして〈致死の蒼(リーサルブルー)〉の異名を持つローレリア連邦のエース、フィリアさんでした。行き当たりばったりの秋人さんと、エリート気質であるフィリアさん。真逆な二人は初めこそウマが合わなかったものの、隊長という立場ゆえに仲間には決して溢せなかった本音を共有し、徐々に距離を縮めながら地上への生還を目指すんです。しかし地上についた途端、敵であるお互いを殺さなければなりません。敵ではなく一人の人間として相手を見てしまったとき、二人はどんな結論を出すのか目が離せません……!
時代によって倫理観は変化しますが、生き返るからと言って人を殺めることが当たり前になってしまったらと思うと、とても恐ろしいですね。命の在り方について、とても考えさせられる作品ですよ。