あらすじ紹介
★第28回電撃小説大賞《大賞》受賞作★
灰と混沌の迷宮都市『灰色の隣人(グレイ・ネイバー)』。
数多のモンスターと財宝を孕むダンジョンの鮮烈な灯りの影には、必ず害虫が潜む。そんな掃き溜めに咲く汚れなき深紅の花が姫騎士・アルウィン。王国再興を志し秘宝を求めるダンジョン攻略の急先鋒――そして彼女に集る元冒険者・マシューは、この街に数いる害虫の一人だ。
仕事もせず喧嘩も弱い腰抜け、もらった小遣いを酒と博打で浪費するクズ、そう人は罵る。
――しかし、彼の本当の姿を知る者はこの街にはいない。
「お前は俺の飼い主(おひめさま)の害になる――だから殺す」
「おい、てめぇ! ただの腰抜けじゃ……ッ!」
「内緒にしてくれよ。俺たちみたいな害虫が何をしているかなんて、彼女は知らなくていいんだ」
――彼は自らの手を汚すことを厭わない。
「マシュー、お前は私にとって大切な命綱だ」
「君が必要とする限り、俺はこの手を離さない。言っただろ。俺は君の『ヒモ』だって」
――全ては姫騎士様のために。
選考会騒然! エンタメノベルの新境地をこじ開ける、衝撃の異世界ノワール!
みんなからのレビュー
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☆彗星☆
100第28回電撃小説大賞《大賞》受賞作。正直びっくりしました。そしてかなり面白かったです。まさに衝撃の異世界ノワールなんですけど、これはやばいっすね。笑)本当にしれっと主人公が生生しく人を殺したり、ヒロインが薬物中毒者だったり、ほんとにふわっとした感じから急にヤバさが発動するんですよ。笑)大まかな異世界設定などもそれなりに練られていますし、個人的には太陽信仰を扱ったインカ帝国のような宗教体制や、現代のような麻薬関連を扱ブログにてhttps://sui-sei.net/姫騎士様のヒモ-あらすじ-ネタバレ-感想/ 続きを読む…
ネタバレあり -
オセロ
45どうしようもない町で、自らの信念に基づき行動するマシューが様々な問題を解決していく様子は爽快感がありましたが、マシューの話し方や行動基準が合うかどうかで読み手を選びそうだなと。個人的には洋画をラノベにしたらこんな感じになるのかな、という雰囲気が好きでした。力を制限されたマシューが様々な問題を解決する一方で、己の目的を達成することが出来るのか、続きが楽しみです。 続きを読む…
ネタバレあり -
S.T.
38発売時に少し心惹かれたものの結局買わなかった作品。中古で見かけ、お手頃だったので購入。それにしても、中古ラノベっていつの間にか市場価格かなり下がったよね。まあ時代だよな。衝撃のノワールということだけど、えげつない作品を読みすぎたせいか「主人公普通にいいやつじゃん」としか思わなかった(苦笑)。若い読者だと終盤「仲間」を手にかけたところがショックだったりするのかな?ヒロインの姫騎士もすべてが清廉潔白というわけではなく、これは姫騎士失墜展開来るだろうな。ダークファンタジーとして設定は練られており、雰囲気も抜群。 続きを読む…
ネタバレあり -
如水
3821年度の電撃小説大賞作品。感想は…確かにノワール(暗黒=闇社会)小説。ちょっと前にCMでバンバン流れてたので気になってはいたんですが…出て来る登場人物ほぼ全員?が何か闇を抱えている。主人公は祖国復興の為、迷宮攻略に勤しむ元姫であり一流冒険者の『ヒモ野郎』事マシュー。マジでヒモ🤣元姫様に小遣いをせびり呑み歩く…見たいな話がだらだら続くなら読みません💢実はマシューは…と言う所がミソでギャップ萌えには程遠く、爽快感も無くただ闇の深淵が覆い被さって来る様な話。人の業って深いですなぁ…何か魅せられる御話です。 続きを読む…
ネタバレあり -
よっち
34灰と混沌の迷宮都市を舞台に、クズな元冒険者・マシューと、その飼い主で亡国の再興を目指す姫騎士アルウィンの生き様を描くファンタジー。仕事もせず喧嘩も弱い腰抜けで、小遣いを酒と博打で浪費するマシュー、掃き溜めに咲く汚れなき深紅の花で彼を大切な命綱と考えるアルウィン。彼らが巻き込まれるトラブルの中で徐々に明らかになってゆくそれぞれの事情、そして見えてくる二人の関係とかけがえのない絆。迷い、葛藤しながらも大切なもののために生きる二人の矜持がなかなか印象的な物語でしたけど、この先にいつか希望を見出してほしいですね。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2022/02/10
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定価748円(本体680円+税)
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ISBN9784049142150
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
姫騎士様を守るために、この世界を生き抜くために”悪”になる
『真紅の姫騎士』アルウィンは、有数の冒険者パーティのリーダーにして亡国の元王女。その目的は、願いを叶える秘宝『星命結晶』によって国土を奪還すること。彼女こそ崇高な目標を掲げた王道の主人公に見えるよね。
けれど、この小説の主人公は彼女ではない。姫騎士の”ヒモ”で元冒険者のマシューなんだ。マシューは姫騎士が稼いだ金を博打や女に使うようなクズ男で、喧嘩も弱いから迷宮では役立たず。
そんな彼が真価を発揮する場所が迷宮の『外』。娼婦と薬物中毒者で溢れた街なんだ。姫騎士の命を密かに狙う悪党も大勢いるよ。
だけど姫騎士に迫る魔の手は、マシューが徹底的に排除するんだ。彼女を守るためには、どんな卑怯な手も使う。時には殺人や拷問すら厭わないのさ。
悪人ばかりの世界を生き抜くために”悪”になる。残酷なことだけれど、愛する人のために手を汚せるマシューは、とても優しい人なのかもしれないね。愛と悪で彩られた壮絶な異世界ノワールをその目に焼き付けてほしいな
喧嘩の弱いクズ男だけど、やる時は徹底的にやる! その正体とは…?
それでもマシューを憎みきれないんスよ。ヒモだけあって女心をくすぐるテクはあるし、料理も上手。意外と面倒見も良くて、人助けだってしちゃうんス。ジョーク混じりの語り口も軽妙で、姫騎士から愛されるのも人脈が豊富なのも納得ッスね。
女に甘いマシューッスけど、身内を傷つけようとする敵には容赦しないッス! 姫騎士を狙う男の首をいとも容易くボキッとヤッたり、武装した無数の敵相手には丸太一本で無双しちゃうんスよ!
自称・喧嘩の弱い非力男のどこにそんな怪力が秘められているのか。このヒモ、なんか訳アリのようッスね……! 普段はダメダメな主人公が実力を隠す展開はそそるッス~!
ミステリアスでダーティーな主人公やダークな世界感が好きな人には、ブッ刺さること間違いなしのシブくて骨太なファンタジーッスよ!