発見する
あらすじ紹介
外聞の悪さから疎んじられることの多い盗賊（シーフ）・斥候（スカウト）職を務める、冒険者のハリス。
孤立して酒浸りの生活を送る彼は、ある日酔った勢いで奴隷の少女ティアナを買ってしまう。それまで充分な食事も与えられず酷い扱いを受けていたティアナは、自身を優しく扱ってくれるハリスをご主人様として慕うようになる。「美人に成長したらあわよくば」と考えていたハリスも、彼女の純粋さに徐々に絆（ほだ）されていくのだった。
温かな食事、洗いたての服、今まで寄り付かなかった町の住人との交流――ティアナと暮らし始めたことで、ハリスの生活はそれまでと一変する。その一方で、やっかいごとに巻き込まれることも増えるが、彼は技術と機転で危機を躱（かわ）していき――!?
奴隷少女との出会いから始まる、やさぐれ盗賊の「再生」の物語。
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みんなからのレビュー
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はつばあば
45見かけが悪くて、あまり受けのいい男ととは言えない中年のオッサンハリス。お金を持ったばかりに酔っぱらって奴隷の少女を買ってしまった。幼い頃から苦労してきたティアナには、自分は食べずともティアナに食料をくれる・・実際はハリスのお腹が一杯だっただけなんですが・・ティアナにとってハリスは素晴らしい人！。近隣にそう吹聴しただけでハリスの株は上昇気流に乗って・・いつの間にか女性3人に子供までが。続きを読みたいが・・。この巻だけはKUです(#^.^#)。 続きを読む…
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ホシナーたかはし
19変な特技やチートもなく、警戒しながら進むダンジョンや戦闘、町での生活描写が、丁寧緻密で素晴らしい！ロードス島戦記、ソードワールドRPGの設定に忠実な、久しぶりに良い冒険譚を読みました。 続きを読む…
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サケ太
16盗賊の男が、酔っぱらった勢いで買った奴隷少女。そこから始まる再起の物語。シンプルながら面白い。主人公の技量が高く、周囲から一定の評価はもらっているものの、本人の気質や偏見もあり、芽が出ていない。そんな彼が徐々に身体や評価を得ていくのが面白い。 続きを読む…
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のれん
15落ち着きのあるオッサンが主人公なのだが、良い意味でこのおっさん素直じゃない。 生々しい色狂いであると序盤で示しておき、散々一人称でゲスいことを思っておいて、実際に喋る台詞やサラッと流す行動の描写はとってもイケてるおっちゃん。 純真無垢な女の子に真剣に褒められりゃ、おっさんもそりゃ嬉しい。地味でも堅実なダンジョン攻略に冤罪などのトラブル応酬のやり過ごしなど、実は実力あるおっさんに必要なのはきっと喧しくても応援してくれる子供たちだ。 派手さはないが、行き届いた優しさがあるファンタジー作品。 続きを読む…
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ホシナーたかはし
11続編を期待して再読。確かに「アウトローが奴隷少女を買う」て展開は、なろう系では食傷気味ですが、本作が他と違うのはギフトだのスキルだのって一言で説明をはぶかずに、盗賊の仕事をきっちり丁寧に書いている。そこが私には面白いのです。こういう丁寧な作品が生き残ってほしいものです。 続きを読む…
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製品情報
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レーベル
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発売日2021/12/24
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定価1430円（本体1300円＋税）
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ISBN9784046809964
パートナーのおすすめレビュー（宣伝）
奴隷の少女との出会いが、盗賊の人生を変えていきます
お酒を飲んで身に覚えのない買い物をしてしまう……。ハリスさんの場合、それがなんと奴隷の少女でした！ 奴隷といっても、ハリスさんはティアナさんにひどい仕打ちなんて一切しません。出会ったばかりの時ですら、寒さにこごえるティアナさんのために、自分のマントを当然のようにかけてあげるんです。本人は酔っていて記憶がないそうですが、心根がお優しい方だからこそでしょうね。
ティアナさんもハリスさんを「ご主人様」と慕い、料理の味を褒められた時には真っ赤になって照れてしまうことも。その様子にはほっこりしちゃうんです！
さらにティアナさんは町の人達に、ご主人様の良さを広めてくれるんですよ。稼業のせいで誤解されがちなハリスさんでしたが、彼女のおかげで気軽に世間話をできるまでに！
磨けば光る少女を育ててあわよくば……なんて考えていたハリスさん。しかし、いつの間にか、寄せられる信頼を裏切りたくないと思うようになります。たったひとりの少女の純真さが、酔っぱらい盗賊の人生も心境すらも変えてしまう物語ですよ。
命懸けの稼業でも、待ってくれている人がいるから頑張れる!!
でも、その異質な技能のせいで盗賊は周囲からは敬遠されがちでね。多分にもれずハリスも孤立していたんだ。でも、つらい奴隷の境遇に苦しんでいたティアナを救い出したことを境に、風向きも変わり始めるんだよ！
たとえば、ティアナがハリスの評判を広めたことで今までのハリスには考えられない仕事が回ってくるようになるんだ。新人育成もそのひとつ。経験の浅い若手冒険者を率いて、ダンジョンで実地訓練をするんだよ。
ダンジョンでは、ハリスのベテラン冒険者ならではの渋い活躍が光るね！ 戦闘以外でも探索中は仕掛けられた罠の解説と危険性をレクチャー。厄介なモンスターが現れたらいち早く反応し手を打つんだ。ダンジョン探索に求められるのは戦闘能力だけじゃないって、ハリスの講義からはヒシヒシ伝わるよ。
そしてダンジョンという死地から生きて戻れたら、ティアナが温かくて美味しい料理を作って待ってくれているんだ。死と隣り合わせの冒険者だからこそ、安らげる場所があることのありがたさをかみしめなくちゃね。心優しいティアナを泣かせないためにも、ハリスには厳しい冒険者稼業を生き抜いてもらいたいな。