錬奏技巧師見習いの備忘録
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錬奏技巧師見習いの備忘録

「私に、“夢の先の続き”を見せてくれるんでしょ……?」 約束を忘れないために。共にこの先の夢を見るために――。
三止十夜 (著) / 藤実なんな (イラスト)
シリーズ:錬奏技巧師見習いの備忘録(講談社ラノベ文庫)

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あらすじ紹介

人類の未来であり希望――赤子たちが永遠に失われた終末の世界。
二一四三年。彗星落下の影響で、人類全ての遺伝子情報が変質し、生殖機能の消失という未曾有の事態――“最後の審判”が発生した。
そして、人類は絶望の運命へと抗うために、古の禁忌に手を出す。
『人が神に代わり人を錬奏する巧みなる技――“錬奏技巧”』
神の御業を操り、《ホムンクルス》に命を吹き込み、人ならざる新たな人類を生む科学者たち。
人々は彼らを“錬奏技巧師”と呼んだ。
“最後の審判”から七年後の春。
錬奏技巧師見習いの東雲鏡は、五年前に死亡した大切な幼馴染の櫻花に似た少女――白雪と出会う。
出会いは偶然か、運命か――今、空白のページに物語が彩られる。

パートナーのおすすめレビュー(宣伝)

  • この素敵な世界観、みんなに伝われ!

    つむぎ
    つむぎ
    第11回講談社ラノベ文庫新人賞〈優秀賞〉受賞の本作。のちに「最後の審判」と呼ばれる彗星落下事件によって、赤子たちが永遠に失われた世界の物語です。

    人類全ての遺伝子情報は変質し、生殖機能が消失。未曽有の事態に、人々はいにしえの禁忌〝錬奏技巧〟に手を出します。

    〝錬奏技巧〟とは、《ホムンクルス》に命を吹き込み、人ならざる新たな人類を生む技術のこと。それを専門とする科学者たちは〝錬奏技巧師〟と呼ばれていました。錬奏技巧師が人の魂や精神を旋律に乗せ、《水銀機関》という楽器のようなもので奏でると、まばゆい光の中からホムンクルスが誕生するんですが、この新たな生命が誕生するシーンの描写がとっても神秘的なんです!

    「最後の審判」から七年後の春、錬奏技巧師見習いの東雲鏡さんは、五年前に死亡した大切な幼馴染によく似た少女、白雪さんと出会います。この出会いが世界を揺るがす事件へと発展するのですが……。

    壮大なストーリー展開だけではなく、「終末の世界で人類をどう救うのか」という命題への登場人物たちの向き合い方も多種多様で、思わず考えさせられてしまいます……。

    恋に、未来に、たくさん悩みながら、手探りで進んでいく若い人たちに特におすすめの作品ですよ!
  • 文章や表現がとても綺麗で、透明感あふれる映像が脳内に浮かぶよ

    綾乃
    綾乃
    東雲鏡くんは、天才錬奏技巧師である東雲錦さんの弟なの。お兄さんの娘である櫻花ちゃんとは年が近いのもあって、淡い恋心を抱いていたんだ。でもある日、櫻花ちゃんはテロに巻き込まれて帰らぬ人に……。

    大好きな人が目の前で死んじゃうなんて、つらすぎるよ……。鏡くんは、その後も櫻花ちゃんを助けられなかったことをずっと悔いていたんだ。

    でも、あるとき櫻花ちゃんにそっくりな女の子、白雪ちゃんに出会うの。彼女は鏡くんのつらい気持ちを察して気分転換に連れ出したり、いろいろ気遣ってくれるのね。鏡くんのことを大切に思っているところまで櫻花ちゃんに似てるんだ。

    白雪ちゃんに励まされたことで、一人前の錬奏技巧師になることを改めて誓った鏡くん。ホムンクルスを錬奏して、人々の希望を未来に繋いでいくんだって。つらい過去にも負けず前を向いて頑張れるのって、とっても素敵なことだよね!

    鏡くんと櫻花ちゃん、そして白雪ちゃんの切ない恋の行く末が透明感あふれる世界で描かれているから、読んでいるとなんだか心が綺麗になった気がしちゃうな~!

    そんな作品の世界観にもぴったりな、藤実なんな先生が描き出す美麗なイラストにも注目だよ!

みんなのデータ

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みんなからのレビュー

  • よっち

    彗星落下の影響で人類の遺伝子情報が変質、生殖機能の消失する最後の審判が発生した世界。七年後、錬奏技巧師見習いの東雲鏡は、五年前に死亡した大切な幼馴染の櫻花に似た少女・白雪と出会う物語。ホムンクルスに命を吹き込み新たな人類を生む錬奏技巧師見習い東雲鏡が、目標としていた行方不明の兄から託された白雪。奇怪なアクアリウムで知る錬奏技巧の真相、水銀機関と四元素会の存在、新たな願いを見つけた鏡がその名前をつけられた意味。過酷な現実に直面しながらもそれに向き合い、乗り越えた先にあった結末にはぐっと来るものがありました。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • 虚と紅羽

    生殖機能を失った人類。錬奏技術による《ホムンクルス》という新人類の誕生。世界に明日はあるのか、否か。 設定を詰めるだけ詰めて回収しきれなかった感。展開が唐突な上に後出しで次から次へと情報が出てきて、その内半分程度しか詳しく解説されていないような気がする。そしておそらく一番書きたかったのであろう設定は分かりやすい。 ところで白雪と鏡は結局どういう関係なの?鏡は錦の弟って設定だったけど錦をモデルにしたデザイナーベイビーなら遺伝子はほぼ同じだし、その錦の娘となら叔父姪どころか親子の近親関係に当たるのでは? 続きを読む…

    ネタバレあり
  • 真白優樹

    彗星落下の影響で人々から生殖能力が失われた近未来で、「人」を生み出す職業の見習の少年が、亡くした幼馴染に酷似した少女に出会い始まる物語。―――流星に託す、伝えたかった未来への思い。 次々と開示される衝撃的な真実、その中で垣間見えるそれぞれの者達が抱えた「愛」。その中で少年が必死にもがいていく物語であり、一種の感動を伴う大きな枠組みの物語がコンパクトに描かれる、中々にレベルの高い物語である。届いて願い、そう願った果ての未来に待っていた小さな景色。きっとそこが、二人の本当の始まり。 うん、とても面白かった。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • リク@ぼっち党員

    人類が生殖能力を失った世界の物語。緩やかな滅亡に晒された人間というのはどんな行動を取るのか。なかなか興味深いテーマだったと思う。個人的には暴徒と化すか、何もできないかの二つが大多数を占めると思うけど、この作品では何とかしようとする人々を描く。職人らしくエゴで勝手に物事を押し進める人が多いのに、別の意見に対してはやけに物分りがいいのは気になったかな。まあ終末を前にすりゃ頑固者も他人の意見にも耳を貸すようになるのかも。ラストのシーンは、作者さんの描きたかったことをしっかりと書ききれていたんじゃないかな。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • 色素薄い系

    題材は面白かったけど1冊なのがもったいなかったかなぁという気がしました。鏡が自分がやるって言い出すのももうちょっと積み重ねてからなら分かるけど唐突感があって…結局兄は何だったんだ?という謎が残ったままだし途中の展開とかまさかこれスパイラル推理の絆的展開では?と思ったらまさにそうで頭から離れなかった… 続きを読む…

    ネタバレあり
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