あらすじ紹介
「俺たちはただ、生まれる場所を間違えただけさ――」
皇帝。将軍。商人。
三人の英雄は互いの姿と立場を入れ替えて、己の天分を開花させていく!
いざ、帝国を大改革へ! 三英雄共鳴のシャッフル戦記開幕!!
それは、奇跡の一夜の物語。
商人、皇帝、将軍が一つの酒席で議論を交え、互いの立場を批難し、最後に声を揃えてこう言った。
――だったら、おまえが代わってみろ!
売り言葉に買い言葉で、立場を入れ替える三人。
帝室に伝わる秘伝の魔法を使い、その夢物語を現実のものとしたのだ。
そしてその夜をきっかけに、滅びかけの帝国で終わらない復活劇が始まった!
「じゃあ俺、今日から皇帝やりまーす!」
商人セイは皇帝となり民が富む善政を敷き。
皇帝ユーリは帝室魔術を戦場に持ち込み。
将軍グレンはその剣で市井の平和を守る。
そう。彼らは今、ここでこそ輝けるのだ!
己の真価を発揮させ、適材適所に響き合う三英雄共鳴のシャッフル戦記、開幕!!
みんなのデータ
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3評価する
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3読みたい
みんなからのレビュー
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Koning
39商人と皇帝と将軍の3人が立場を変え、それが上手いことハマっちゃって~というファンタジー。全員20代の若造で老害には舐められたりしちゃうけれど、性格と立場がハマったら、3人とも大活躍ですよ、奥様。シリーズの1冊目らしいので、次も楽しみにしてますよ。 続きを読む…
ネタバレあり -
よっち
33一つの酒席で運命の出会いを果たした斜陽の帝国に不満を抱える商人、皇帝、将軍。売り言葉に買い言葉で帝室秘伝の魔法を使い、立場を入れ替えて適材適所に響き合うシャッフル戦記ファンタジー。商人セイは皇帝となって民のための善政を目指し、皇帝ユーリは将軍として膠着する北部戦線の打開、戦場に飽いた将軍グレンは平穏な日々を求めて一年間その立場を替える展開でしたけど、それぞれがままならない状況に直面しながらも、三者三様の才幹で局面を打破してみせるストーリーはなかなか痛快で面白かったです。これは続巻に期待の新シリーズですね。 続きを読む…
ネタバレあり -
わたー
30★★★★★面白かった。緩やかな衰退期を迎えている大国に属する商人/皇帝/将軍の青年たちが、酒の席を共にしたことで現状の不満をぶつけあい、それぞれの役割を交換してしまうことから始まる戦記ファンタジー。所謂、「王子と乞食」系の亜種で、才はあるのに身分のせいで燻っていた人物たちが、新天地でその才を遺憾なく発揮する姿は爽快で非常に良かった。特に皇帝になった商人が、国を腐らせる佞臣と政治にしゃしゃり出てくる生臭坊主を相手に、相手の応手を全て読み切ったうえで最上の結果を得るという鮮やか過ぎる手腕には舌を巻いた。 続きを読む…
ネタバレあり -
アウル
27皇帝、将軍、商人という身分が全く違う三人の青年たちが酒場で出会い、立場を入れ替え、滅びゆく帝国を甦らしていこうとする戦記モノ。これは面白かった。三人が三人とも主人公をしており、各それぞれの見せ場が用意されていて上手い事魅せていたな~と思った。皇帝へと入れ替わったセイが生臭坊主相手に早々に音を上げたかと思っていたら裏では思いっきり動いていて上手い事出し抜いた時の爽快感が良かったわ。今回はユーリの活躍がそこまで書かれていなかったので次巻は活躍しそうな感じがするな。次巻も楽しみにまとう。 続きを読む…
ネタバレあり -
nishiyan
23黄昏の時を迎えた帝国を舞台に、ある晩、偶然に居酒屋で出会った商人セイ、皇帝ユーリ、将軍グレンがお互いの立場を入れ替え、適材適所で真価を発揮するシャッフル戦記。商人と皇帝、皇帝と将軍の交換後は何となく想像がついたのだが、将軍グレンが商人となって日々の暮らしを営みながら、いざというときは市井の人のために無双する姿は意外でかつ爽快で良い。彼が自己肯定感が低いというのも面白い。セイの妹ナーニャの存在が陰謀や血なまぐさくなりがちな物語に笑いをもたらしているのが心地よい。内憂を片付け、いよいよ外患へ。次巻が楽しみ。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2021/12/15
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定価748円(本体680円+税)
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ISBN9784815609474
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
国に不満を持つ男たちがそれぞれ望む立場に立ってみたら…?
そんな三者三様のお話が展開される予定の本シリーズ、今回は財政政策に不満があった商会の若き3代目セイが皇帝となり、財政改革を行う話を主軸に展開されるんス。
ところが、セイがやることといえば後宮の女の子といちゃついて、豪華な食事を満喫、苦言を呈する有能な官僚は窓際部署の民政局に飛ばすし……って、おいおい、最初の志はどこへ?
実はこれ、セイの作戦なんスよ。甘い蜜を吸いに寄ってきた閣僚をあぶり出しては、排除。そして唯一、腐敗とは縁のなかった民政局を、あとあと皇帝が閣僚を通さずに動かせる直轄の部署にすることで、国政の柱にするつもりなんスよ。
この肝の据わり方、先を見通す構想力、とてもただの商会の当主とは思えない器ッス!
二手三手、先の大局を見据えた手を打つセイには、どんな相手も成す術なし! 立場が違うせいで、生かせなかった才を思う存分発揮している姿は、まさに爽快のひと言っスよ!
元商人の皇帝、元皇帝の将軍、元将軍の商人…適材適所ってこういうこと!?
もちろん関は陥落、国軍にも緊張が走る。そこでユーリはカウンターに打って出るんだ。帝室に伝わる幻影魔法を駆使して無事に関を取り戻すのはもちろん、目的だった危機感の醸成と士気向上にも成功するんだ!
一方、将軍から商会の当主になったグレンは、穏やかな生活を送っていたんだけど、セイと仲のいい女性が教団に連れ去られる事態が起こる。救助要請を受けたグレンは、ひとり教団に足を踏み入れると、優れた武術で敵を次々に倒していくんだよ! 淡々と敵を屠る様子は、いぶし銀で痺れるぐらいかっこいいんだ!
入れ替わった三人は適材適所で最大限のパフォーマンスを発揮する。どんなピンチにも的確に対処できるから、 国のひとつくらい簡単に救えそうな安心感を味わえるよ!