あらすじ紹介
退学寸前の生徒たちを真の魔術師へ教導せよ
魔術師養成の名門“王立魔術学院”へ入学した生徒たち。
信念と大望を胸に秘めた彼らを待ち受けていたのは、勇者パーティーの元賢者で“《魔王》教官”と恐れられる冷酷無比な学院教官・エルロスであった。
「魔術師としてふさわしくない者には退学勧告を下す」
生徒たちが死と隣合せの魔術師を目指すのには相応の理由があり、各々が退学処分になりかねない秘密を抱えていた。
エルロスにすべてを見抜かれ、追い詰められる生徒たち。
そんな極限状況の中、生徒たちはエルロスの常識破りな教導の末に、真の魔術師へと覚醒してゆく!
最恐教官と問題児たちが紡ぐ魔術学園譚!
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みんなからのレビュー
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よっち
34魔術師養成の名門・王立魔術学院へ入学した生徒たち。そんな彼らが勇者パーティーの元賢者で《魔王》教官と恐れられる学院教官・エルロスと出会う学園ファンタジー。かつてエルロスに助けられたソフィアーネを始め、生徒たちが共に過ごす中で明らかにされてゆくそれぞれの事情と育まれてゆく絆、そして常識破りな教導で生徒たちを導いてゆく悪評高いエルロスにも学院教官を務める理由があって、厳しく時には真摯に向き合って生徒たちを導きながら本懐を遂げることができるのか、彼が導いてゆく生徒たちの成長の物語をまた読んでみたいと思いました。 続きを読む…
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アウル
22王立魔術学院へ入学した生徒達。期待や信念、待望などを胸に秘めていた彼らを待ち受けていたのは魔王教官と呼ばれるエルロイだった。死と隣合せの魔術師を目指す生徒達は退学になりかねない問題を個々持っておりエルロスに追い詰められていく...な話。最恐の教官であるエルロスのなんでも見通してる感がすごいな。なんとなく既視感を感じる所もあったが中々楽しめた。キャラの掘り下げも楽しみだし、エルロスの復讐がどうなるのかも気になる所。 続きを読む…
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真白優樹
9魔王の脅威が現実に存在する異世界で、魔王戦から唯一生き延びた賢者の男が、悪名を背負いながらも教師として魔術師の卵達を導く物語。―――例え世界が相手でも、この炎は消えはしない。 時に悪辣なる魔王のように厳しく、而して時には優しく賢者として。教官として優しくも厳しい指導で生徒達を導き、それぞれ事情を持つ生徒達の思いが交錯する中、男の燃え上がる復讐心の炸裂する、王道ど真ん中の熱さが迸っている物語である。復讐の道は未だ始まったばかり。果たして男がすぐ近くに巣食うもう一人の魔王を殺せるのか。 次巻も楽しみである。 続きを読む…
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リク@ぼっち党員
5世界的に有名な某魔法学園モノの超大作っぽい雰囲気な作品。魔王に打倒された元勇者パーティーの賢者、今は裏切り者と噂される魔王教官が魔術師の卵たちを鍛え上げる。これまた某先生っぽい感じだけど、こちらはメインキャラなので本気で裏切ってるわけないとわかってしまいドキドキは少なめかな。純粋に教官モノとして未熟な学生たちを基本厳しく、時に魔王のように導く様はよかった。本気で魔術師としての道を掴み取りたいならこのくらいしなきゃ、魑魅魍魎が跋扈する世界で生き残れないだろうし。4年の間に並び立つほどに成長できるか。 続きを読む…
ネタバレあり -
八千
3ハリポタ的な魔法学院に冷酷無比な鬼教官をぶち込んだらどうなるか、というなかなか有りそうで無かったんじゃないかと思うテーマ。ファンタジー学園青春モノとしての王道感は勿論有るが、それ以上に生徒達が抱える秘密や学園の周りに渦巻く陰謀を教官・エリオスが暴いていくサスペンスミステリー的な魅力が強く、そういう視点で個人的には面白さを感じた。さらに言えば、メインであるエリオスが教官として前に出すぎない絶妙な立ち位置を守り続けたことが、全体を通して強い芯になっていたのが大きい。最後に大きな風呂敷も広げたので今後に期待。 続きを読む…
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製品情報
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レーベル
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発売日2021/11/25
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定価715円(本体650円+税)
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ISBN9784824000415
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
こんな先生どう思う…? ボクは大好きだよ!
そんな凄い人に魔術を教えてもらえるとしたら心強いね。
でも生徒からの評判は最悪。何故ならエルロスは、落ちこぼれの生徒を何十人も退学にしてきた冷酷無比な鬼教官だったからさ。
物語の中でも、些細なことで退学勧告をしたり、凶暴なドラゴンと戦わせたりと、指導の範疇を超えた厳しすぎる態度を取り続けるんだ。
そしてついに生徒たちの不満は爆発!
退学を撤回させるため、エルロスを見返すため、生徒たちは必死に魔術師としての心得を学んでいくんだ! やっぱり私も生徒の立場で読んじゃうから、みんなの挫折と成長のくだりには胸が熱くなったよ。
でもね。
実はエルロスが退学にしていたのは、魔術を悪用する生徒や、戦場で命を落としかねないほど未熟な生徒だけだったんだ。生徒に厳しくするのは危険な目に遭わせたくないから。生徒のためなら自分が悪者になっても構わないなんて、エルロスは教育者としても一流なんだね……。
最初は怖く見える教官だけど、読めば評価も変わるはず。厳しくも優しいエルロス教官を、みんなも尊敬しちゃうんじゃないかな?
読む人の年齢によって楽しみ方が変わる作品です!
新入生の入学を祝福するように花々が咲き誇るシーンがあるのですが、これは生徒に対する教官の秘めた想いが現れているのではないでしょうか? ただ、その想いは生徒たちに伝わらなくて……とっても歯痒いんです。
もちろん、教官の優しさに気付く生徒もいます。
それが、ヒロインのソフィアーネさん。彼女は簡単な魔術も失敗してしまう劣等生なんですけど、泣かされても、退学勧告を受けても、努力し続ける健気な子なんです。
彼女が諦めずにいられるのは、教官を信頼しているから。教官もまた、彼女を信頼しているからあえて厳しく接する。なんて美しい教師と生徒の信頼関係でしょう!
他の生徒も個性的で、他人を金で買収するような小悪党から、教官の鼻を明かそうとたくらむエリートといった問題児ばかり。
でも彼らとの衝突が教官と生徒の関係を改善させていくんです。教官の真意を知った生徒たちが反抗的な態度を改め、実力を教官に認められた時はかなりグッときました!
教官と生徒、双方に感情移入できる青春ファンタジーですよ!