あらすじ紹介
神に選ばれた不老長寿の王たちが治める世界。平民の少女・花鈴の前世は、治世千年の歴史を築いた伝説の女王・睡蓮。
新王に選ばれた弟に会うため王宮に乗り込んだ花鈴は、腐敗した内政に愕然とする。
そんな中、偶然隣国の王であり前世の想い人・紫苑と再会し――「お前が好きだ」その言葉に戸惑うのは、前世から抱える秘密のせいで……?
時を超えた想いが巡る中華転生ラブファンタジー! 第19回小説大賞奨励賞受賞作!
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みんなからのレビュー
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かなで
18神から不死の身体を与えられる王。二百年前、在位千年を目前に自死した女王がいた。みたいな神話をベースとさはた話だけど、正直、微妙というか。とにかく設定が某十二国の話に似ており、かといって砕けきった話し方をするので上手く噛み合わないというか。そもそも、神が天下統一を代理で行ってほしい人間を選定するために王を選んでいたというのも、千年という区切りも微妙で、神秘の力もううん、と思っていたので、話自体が合わなかったのだと思う。 続きを読む…
ネタバレあり -
虚と紅羽
11不老の王、民に見捨てられるまでの永遠の治世。 思う所は多々あるけどこういう設定で好みな設定って、母親父親のように子らを愛するウン千年急を生きる王様が好き。やっぱ神様はその辺の精神力も含めて選ぶべきだと思うんですよ。1000年でまいる子選んじゃダメでしょ。 睡蓮&蛍火の主従が好きすぎる。恋愛絡めないで主従愛もっとくれ。寧ろ睡蓮時代が読みたい。やっぱり主従っていいよねー!! 続きを読む…
ネタバレあり -
史
4中華ファンタジーというよりかは、仙人というか神話というか。年月の経過を濃くすると物語にならないのだから、これでいいのだろうけれども、しかしやはり少し硬さが欲しいというのが本音。悪くはないけれども、設定とやわらかさのアンバランスから引き起こる違和感が払拭できないのもまた事実であり…… 続きを読む…
ネタバレあり -
菊地
2「神に選ばれた不老の王によって統治された国」という世界観自体はやりようによっては面白くなりそうなものだけど、そこまで上手く調理できている感じはしないかなぁ。 「200年後への転生」「千年の治世」みたいな長大過ぎる時間スケールを設定してしまうと読者側の時間感覚的にピンとこない気がするし、「長大な時間」に釣り合うような「想い」を表現するのが難しい気がする。 やりたいことは分かるし、そこまで出来が悪い訳じゃないけど、個人的な好みとしてはそこまで刺さる部分がなく、色々と「足りない」気がしましたね。 続きを読む…
ネタバレあり -
シャルル
2前世で千年間国を治め、転生した平民の少女・花梨。新王に選ばれた実弟を守るため王宮に乗り込み、そこで隣国の王である紫苑に出会い…? 序盤に世界観の説明を一気にしてくるので、読みづらい。そして、世界観の説明をされるたびに頭をよぎる某小説。それとどうしても比べてしまうので、世界観のアラや矛盾が目立ち、モヤっと感。一気に世界観の説明をされなければ、読めるには読めるし、盛り上がる部分もあるにはあるのですが、そこまでにいく文章がひきつける文章になっていないと感じる。壮大な世界観をうまく料理できなかったという印象です。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2021/12/01
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定価759円(本体690円+税)
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ISBN9784041120415
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
二百年の時を超えて、生まれ変わっても想いはひとつ☆
それから二百年後──睡蓮は、見た目も記憶もそのまま、花鈴として転生するのです。今世こそ農民として平凡に生きる……はずでしたが、西燕国の新王に弟が選ばれ再び王宮へと出向くことに……。そして、そこで紫苑と再会してしまうのです!
しかも、紫苑はひと目で彼女が睡蓮だと見抜いたのですよ? 出会って早々、部屋に連れ去り「お前が好きだ」とストレートな告白! 熱い視線に貫かれもちろん彼女も……と思いきや、彼を拒絶し逃げ出してしまうのです。何やら理由があるようですが……いやはや、実にもどかしいですねぇ。
しかし、紫苑はそんなことでは諦めません。「あなたが見ていたものは、全部王としての睡蓮よ!」と拒む花鈴に、「今のお前のことが知りたい。睡蓮ではなく、花鈴について」と言い、力になりたいと願う! さらには、他国の王にも関わらず、新王のために協力するのですから……二百年越しの彼の愛は些か強引──いえ、とても情熱的なのです☆
揺れる乙女心に注目な本作! 時を超えた一途な愛に、貴女も包まれてみませんか?
『王』の肩書きを背負うものとしての決意と覚悟!
神によって選ばれた王は、民に討たれて玉座を降りる日まで国を治めるんだ。花鈴の前世でもある西燕国の先々代の女王・睡蓮が築いたのは、まさに安寧の国! 千年間も平和な時代が続いたって……長すぎて想像もできないよね!?
だけど西燕国の新王で花鈴の弟・雪那は、農民出身ってだけで、即位前から誰からも期待されてなかったんだ。最初は頑張ってた彼も、頻繁に失踪するぐらい追い込まれちゃってさ……花鈴が助けに来なかったら、愚王になっていたかも……
そんな時、新王の即位式に合わせて隣国の王である紫苑が来訪するんだ! 彼は花鈴にとってまさに理想の王。もう王ではない花鈴の言葉は届かなくても紫苑の言葉ならきっと雪那に届くはず。そうして花鈴と紫苑のおかげで雪那は王として自信を持てるようになるんだ!
元王だった花鈴だからこその想い、新王として苦悩する雪那、同じ王でありながらまったく異なる考え方をもつ紫苑。三者三様の王たちの生き様や苦悩……そして、繋がり!
気が遠くなるような時間の中で生まれる王たちの信念や変化も見逃せない作品だよ!