あらすじ紹介
天下人の徳川家康。天ぷら食べて無念の死、と思ったのも束の間、気づけば20歳の肉体で見知らぬ世界に転生していた!?
しかもエルフの王女セラフィナを人間の暴漢から救ったことで、滅亡寸前のエルフ族が籠城する『エッダの森』の大将軍に任命されてしまう。
小心者で節約家、敵が死ぬまで戦わずして待てばいい。およそ勇者らしからぬ思考の家康は、心配性ゆえ役に立ちそうな人材を『エッダの森』に集め始める。守銭奴のダークエルフには資金集めを。穴を掘りまくるドワーフには治水工事と抜け路作りを。果ては情報戦を制するため暗殺者一族まで起用。『エッダの森』を徳川幕府並みに改革していく家康だったがーー?
家康が狸爺のイメージの時代は終わった!? 天下人の経験を持った、超チートな若き家康×天真爛漫なエルフの王女が贈る、異世界統一ストーリー。
みんなのデータ
-
0評価する
-
6読みたい
製品情報
-
レーベル
-
発売日2021/09/17
-
定価1430円(本体1300円+税)
-
ISBN9784049137835
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
徳川、豊臣、織田あたりの時代が好きな人は特に楽しく読めると思います!
倹約家で健康志向、しかも慎重すぎるという、およそ勇者らしからぬ家康さんですが、暴漢に襲われているエルフの王女セラフィナさんを助けたことで、滅亡寸前のエルフ族が籠城する《エッダの森》の大将軍に任命されてしまいます。そこで天下人だった生前の経験を存分に活かし、改革を行っていくんです。異世界でも統治をしてしまうなんて、さすが天下人ですね!
家康さんにまつわる史実にちなんだエピソードが展開されるので、歴史好きな方は特に楽しく読めるはずです。日本を統一した家康さんが、新たに異世界で紡ぐ歴史を楽しめる一冊ですよ!
「狸爺」と言われた狡猾なイメージを払拭するような家康の思考がすごく新鮮!
エルフの王女セラフィナを助けた後で「勇者、勇者」と持ち上げられたときに、ふと「俺は真の勇者ではない」と、生前の心情を吐露するんスよ。天下統一のためにたくさんの犠牲を払ってきたことに後ろめたさを感じていたんッスって。でもセラフィナはそんな家康を「きっとこの世界でやり直せるよ」って、受け止めるんスよ。価値観の違う戦国時代でそんな家康の気持ちを理解してくれる人はいないはずッスからね……相当救われたんじゃないッスかね。
第二の人生は「徳川」という家や大義に縛られることなく、「大切なものは絶対守り抜く!」っていう信念を貫いていくんスよ。天下人ならではの知られざる苦悩を紐解きつつ、それをやり直していく家康の新しい物語、ここに開幕ッスよ~!