あらすじ紹介
真丘家の男子は十八歳までに運命の女性に出会わなくてはならない。
でないと、十八歳で必ず死ぬ。
つまり本日、十七回目の誕生日を迎えた俺・真丘陸にはあと一年の猶予しかないということである。
しかし、その残念な運命を回避するには厄介な体質が俺にはあった。
しかも二つ。
一つは女難体質で、この中に運命の相手がいても困るレベルでヤンデレばかり引き寄せてしまうこと。
そしてもう一つは、超がつく探偵体質であること。
それはもう、ちょっと出かけると事件に巻き込まれるような。
というわけで、今日もまた死体に出くわしたのだが……。
もしかして、犯人が運命の人ってことはないよな?
みんなからのレビュー
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芳樹
65【電子】18歳までに運命の女性に出会わなければ死ぬ呪いを持ち、女難体質かつ事件引き寄せ体質という主人公・真丘陸の名推理が冴え渡る学園ミステリ。主人公の濃い設定はミステリそのものに影響せずコメディ寄りの効果狙っているようで、真っ当な謎解きが楽しめました。陸同様に濃そうなヒロインたちですが、今回はあまり絡んで来ませんね。特に表紙を飾る正ヒロイン(っぽい)の女の子がただ煩いキャラでしかない。彼女は今後本筋に絡んでくるのでしょうか…。物語としては始まったばかりという感じなので、これからの展開を楽しみにしています。 続きを読む…
ネタバレあり -
うまる
43んー?"迷"探偵じゃなくない?普通に事件解決してるし、その推理が間違ってて後から多重解決するわけでもないし。それに条件についての話は何も出てきていませんが…。というわけで、タイトルが全く以て意味不明です。 内容も普通のマイナスくらい。売れた作家さんじゃなかったらボツになるレベルだと思う。主人公のタイムリミットがある女難設定なんかは、面白くなりそうな気がしたんだけどなぁ。色々残念でした。あと、表紙の子が探偵もしくは助手もしくは活躍するキャラなのかなと期待して手に取ったららガッカリします。 続きを読む…
ネタバレあり -
よっち
42十八歳までに運命の女性に出会わないと十八歳で必ず死ぬ呪いを抱える真丘家の男子。十七回目の誕生日を迎えた厄介な体質を持つ真丘陸が、次々と事件に巻き込まれるミステリ。ヤンデレばかり引き寄せる女難体質で、ちょっと出かけると事件に巻き込まれる探偵体質の陸が幼馴染の男装女子・ユキたちと一緒に次々と巻き込まれる新入生歓迎会、ビル転落死、副担任自殺未遂、学園祭の事件。その推理力は警察にも認知されて、ミステリものとしてもなかなか面白いですが、傾向と対策を立てて女子を警戒する陸の呪いがそれ以上にヤバそうで続巻に期待(苦笑) 続きを読む…
ネタバレあり -
Kurara
34★4 【22.55】 続きを読む…
ネタバレあり -
オセロ
31設定や内容は面白いのですが、探偵と謳っている主人公が事件を解決しているかと言われると疑問が残りますね。ただ、終盤の陸とユキの絡みはゾッとしました。ところで何故表紙がマリアなのだろう。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2021/10/25
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定価682円(本体620円+税)
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ISBN9784046808417
関連サイト
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公式サイト
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公式Twitter
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
近づいてくのは変わった子ばかり…この中に”運命の人”はいるの??
でも、陸くんはかなりの女難体質で、彼に近づいてくる女の子はヤンデレさんばっかり! バレンタインのチョコに髪の毛が入ってる……、なんてのは当たり前。中には「記憶に残りたいから」って痴漢冤罪をふっかけられて……って、もうそれは犯罪じゃないかな……。う~ん、こんな状況で運命の人なんて見つけられるのかな?
だから陸くんは、自然と自分の注意力を鍛えることになるんだ。周囲の女の子の状況に気を配って、さらには細かい情報をメモにまとめたりもするの。これなら、女の子対策もばっちりだし、どんな事件に巻き込まれても安心……なのかなぁ……。とにかく陸くんが平穏な日常を手に入れるのは、当分先になりそうだね。
持ち前の”探偵体質”と”観察眼”で学園を巻き込む謎に挑みます!
最初は学校の担任が体育館で亡くなった事件。当初は自殺と思われましたが、陸さんは持ち前の観察眼で、その状況に不信感を覚えます。ちなみに彼はちょっと残念な女性たちに悩まされがちな"女難体質"の持ち主でもあるため、やむにやまれず周囲の状況を注意深く観察する「観察眼」 が鍛えられてます。
それだけではなく、同時刻に委員の仕事をしていた彼は、みんなの体育館への出入りを細かくメモしていました。メモの習慣も、周囲のちょっと残念な女性たちの情報を記録し、"適切な距離感"を取るための材料にしていたからこそ。そういった習慣が卓越した推理力の背景にあるのです。ご苦労されているんですね……。
その後も次々と事件に巻き込まれ、飛び降り自殺や自殺未遂、ついには学園全体を巻き込む大きな事件に関わることになるのですが……。
丁寧に構築されたトリックと、それを鮮やかにあばいていく陸さんの冴えわたる推理力。どちらも緻密でうならせられました。さらに、作中の小さな違和感が最後に一本の線としてつながる感覚には、ミステリーならではの充足した読後感が得られることひとしおですよ。