あらすじ紹介
ここからは、大人の仕事だ
現代社会を舞台にした乙女ゲームに転生した悪役令嬢・桂華院瑠奈。
21世紀を迎えた日本では恋住劇場が開幕し、瑠奈はその中で『小さな女王陛下』として辣腕をふるっていた。
子供の身でありながら国政だけでなく世界情勢にも関与し、事業としても新宿新幹線の開通を目指す。
そんな瑠奈の特異性を嗜め、『子供のままで居なさい』と叱る大人は、政策的には敵対する恋住総理ただ一人だけ。
それでも、瑠奈は新たな味方として赤松商事の精鋭である岡崎祐一を引き入れ、起こりうる未来の回避に全力を注いでいく。
――そして迎える2001年9月11日。
九段下桂華タワーで落成記念パーティーを催したこの日、世界が変わる。
「ゆっくり休みなさい。そしてありがとう。ここからは、大人の仕事だ」
現代悪役令嬢による日本再生譚、第3幕!
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みんなからのレビュー
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岡本
70Kindle。911関連で昏睡したり、素性を少しづつ周囲にバラしたり、絶対に曲げない信条を見せたり人間味が出てきた主人公。守る存在が増えた事で今後も取捨選択が迫られるんだろうなと思ったり。次の展開が気になる。 続きを読む…
ネタバレあり -
アウル
27前巻で起きると分かっていた9.11の同時多発テロとアフガン紛争と重たい話がメインの中、高尾山の登山や修学旅行の話、絵梨花の存在で少しはバランスが取られている感じかな。前巻で兄がテロに巻き込まれると思い出した瑠奈は色々と手を打ちそれだけは回避したけどもテロは防げず倒れるシーンは印象的だったし、恋住がやっぱり存在感を見せてくるよな。自分のために時代に逆らうと決心した瑠奈がどういう行動に出るのか楽しみだわ。最後の三人組がどこまで瑠奈に追いつくことが出来るのかも気になるな。 続きを読む…
ネタバレあり -
サケ太
21遂に来た世界の分岐点と言える出来事。転生しているといえ、どれだけ成果を上げているとはいえ、やはりその肉体は幼い少女のもの。動く世界。それは少女に対する気遣いか。だが、それが彼女を追い詰める。優秀だからこそ感じる無力感。恋住総理は頼もしさを感じる部分あるが、瑠奈との関係性はどうなるか。 続きを読む…
ネタバレあり -
八岐
15★★★★☆ 9.11の世界的テロの発生とアフガン紛争が物語の主軸となるこのタイミングで、リアルでアフガン崩壊が起こってしまうというという現実の暴虐たるやw 作品中でも、9.11の悲劇を防ぐために奔走した瑠奈の前に立ち塞がるのは、紛失した核によって世界の主要都市が狙われるという核テロの危機。世界のテロ対策は核の行方に振り回され、それ以外の陽動テロはコラテラルダメージとして割り切る事も必要とアンジェラに告げられた時の衝撃は、瑠奈の衝撃でもあっただろう。彼女は万能ではない、むしろ無力感が常に彼女の背を押している 続きを読む…
ネタバレあり -
うっかり呑兵衛
14Web版原作既読。時代のターニングポイントである9.11を軸とした巻。この9.11の章のタイトルが「カサンドラの慟哭」なのはWeb連載時から秀逸だと感じている。瑠奈の根っこのスタンスが改めて確認されるのが熱い。本筋からそれるが、挿絵で一条絵里香の容姿が出たのがイメージが固まり好感度が上がった。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2021/08/25
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定価1320円(本体1200円+税)
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ISBN9784865549829