あらすじ紹介
年代記に語り継がれるほどの活躍で、借金に悩むサロニアを救った賢狼ホロと元行商人のロレンス。その御礼の代わりにと、二人に贈られたのは、誰もがうらやむ貴族特権だった。
身に余る報酬に浮かれているロレンスを尻目に、どこかきな臭さを覚えるホロとエルサ……。そして、特権で譲り受ける土地を調べに行くと、そこは大蛇の伝説が残る、いわくつきの土地で!?
さらに、いざ、夏の山へ! ロレンス一家のピクニックを描いた『狼と実りの夏』に加え、新たな友人と旧友の別れを描く書き下ろし短編『狼と夜明けの色』も収録。
賢狼と元行商人の幸せであり続ける物語、第6弾!
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よっち
34年代記に語り継がれるほどの活躍で、借金に悩むサロニアを救った賢狼ホロと元行商人ロレンス。その御礼の代わりにと誰もがうらやむ貴族特権が二人に贈られる第六弾。身に余る報酬に浮かれているロレンスを尻目に、どこかきな臭さを覚えるホロとエルサ。マグリブ地方ラーデン司教領での困惑、夏の山へ行くロレンス一家のピクニック、譲り受けた土地の大蛇の伝説、新たな友人と旧友の別れ。確実に年齢を積み重ねて、いずれやって来る寂しさや悲しさも受け止められるくらいには、今が幸せなんだろうなと感じさせる二人の関係がなかなか良かったですね。 続きを読む…
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オセロ
25【KU】作者さん23冊目。 領民からは司教になってほしいけれどなりたくないと意地を張る領主のことをホロだから分かる複雑な心境は考えさせられるものがあった一方で、エルサ視点で語られるロレンスが与えられた莫大な富の裏をエルサの故郷の伝承に絡めながら解き明かす展開はとても面白く、新たな地へと向かうラストはワクワクしますね。 続きを読む…
ネタバレあり -
としなり
17本編終了後の後日譚、6巻目。 主人公夫婦の仲睦まじさが堪能できる話。旅先での牧歌的な雰囲気と寂寥感が入り混じって好感です。 作中で「死者の指」と呼ばれるキノコが登場する。検索してみると、まさしく死体。衝撃映像だった。 続きを読む…
ネタバレあり -
アウル
17相も変わらずホロとロレンスのやり取りがいいよね。再び旅することになってロレンスが昔のような感じを見せつつもホロの為になんかを残そうとする姿が愛されてるよなと思うわ。こんなに長く続くシリーズとなるのも納得の巻だったわ。果てさてこの物語はどこまで書かれるのかな?個人的には最後の最後まで書いてくれて欲しいとは思うけどもこういう感じで終わっておいて欲しいという気持ちもあるから難しいな。 続きを読む…
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ぶなぶな
11サロニアの町に留まった二人は司教を巡る話や譲り受けた土地の伝説を探り、そして出立する。一話ごとの満足度が高い水準で安定していて本当に良い。心情面にも踏み込むからこそ導き出せるロレンスの解決策は、いつもどこかでホロへの思いやりに繋がっていて、その温かさが柔らかく沁みる。それに応えるホロもまた。ロレンスがそばにいるから、寂しさも悲しさも併せ呑んで楽しいのだと言う。生きていることのすべてを楽しめるのかもと言う。そこには『幸せであり続ける物語』の手がかりがあるような気がして、でも矛盾している気もして、難しかった。 続きを読む…
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製品情報
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レーベル
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発売日2021/09/10
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定価748円(本体680円+税)
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ISBN9784049139426
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