あらすじ紹介
錬金術師のルストはある日突然、職場である錬金術協会からルストが所属する基礎研究課の研究予算をゼロにすると言い渡される。これまでも雑用係として扱われてきたルストは、学生時代の友人で辺境の領主となった女騎士から開拓を手伝ってほしいと誘われたこともあり、退職を決める。
「私みたいな普通の錬金術師に出来ることなんて、たかが知れてると思うんだが」
だがしかし、なんとルストは世界でも最高峰の錬金術の使い手で、生み出す錬成素材も他人には造れない高度なものばかり。そんなルストが退職したため錬金術協会は大混乱になるが、もう遅い。ルストは活き活きと辺境の地で活躍し、周りから感謝される日々を送りはじめていた。
無自覚で桁外れの錬金術師ルストが、辺境と錬金術の常識を切り拓く!
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みんなからのレビュー
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524
5☆5 【ザ・凡】研究室で雑用をさせられてた主人公が予算カットを理由に退職し、幼馴染と辺境の地を開拓する追放モノファンタジー。追放モノでやりたいことは最低限できていてストーリー自体に破綻はない、が、それ以上の何かでこちらを惹きつけるものがない。キャラの魅力とか戦闘シーンとか。最後まで読み進めてもキャラの情景が脳内で勝手に動き回るところまでこなかったことから、そこまで思い入れることができなかったのだろう。別に悪くはないが、凡どまり。【お気に入りキャラ:なし】 続きを読む…
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りんりん
5★★★★☆ 次巻期待 続きを読む…
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かぜのあけち
1プロローグみたいな感じ。次の巻でどう転ぶか楽しみです。 続きを読む…
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Asa
1めちゃめちゃ面白かったです。ルスト師、嫌みがなくて素敵です。 次巻も絶対に購入したいです。 続きを読む…
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菊地
1期待したものが、期待した通りの内容で出されて、期待を大きく下回ることなく読み終わったので、おおむね満足。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2021/07/21
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定価1430円(本体1300円+税)
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ISBN9784046806017
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
巻物の組み合わせで無限の可能性! パズルみたいな錬金術の設定が楽しい!
ということで錬金術協会を辞めたルスト。ところでこの世界の錬金術師はいろんな効果が付いてる巻物「スクロール」を組み合わせて、魔法みたいな効果を起こすんだ! たとえば薬草に《解放》《鈍化》《定着》のスクロールを使うと、ポーションができるんだって。
具合が悪い人に《転写》のスクロールを使うと、その人のけがの状態まで分かっちゃうみたいで、スクロールの組み合わせや使い方次第でなんでもできちゃう錬金術ってすごいんだねぇ! なんか「ぱそこんのぷろぐらみんぐ」みたい…?
ルストはね、いつでもパパっと仕事をこなしちゃう天才なんだ! 野営地に広がる風土病にかかった人たちを半日で診察したり、原因の究明も数日で終わらせちゃうんだ。これもぜ~んぶ、ルストが昔、仕事を効率化させるためのスクロールを組んでたからなの! こんなこと、超一流のルストじゃないとできないんだよ!
予算ゼロで部署解体!!?? 錬金術師のセカンドキャリアは一体どうなる⁉
結局、ルストさんは協会そのものを辞めてしまうのですが、後に残された協会員はてんやわんや。たとえば基礎素材として重用していた蒸留水は、ルストさんお手製の特別製で、協会一流の錬金術師が作ってもその性能には及びません。しかも短時間で大量に作れるのは彼だけだったんです。
他にも多くの問題が起きたため、協会はルストさんを呼び戻しに行くのですが……。野営地で流行る風土病を解決すればきちんとご褒美をもらえるし、辺境の新領地開拓のための錬金術部門長にも任命されたルストさんに、戻る気はないようですね。前の職場にいたときには考えられない大出世です。働いた分だけちゃんと評価されることは、やはり嬉しいものですよね!
「こっちのほうが研究がはかどりそう」と、自分を追い出した張本人に向けて語る彼は、協会にいるときより活き活きしているんです。不遇だったルストさんが、人々に信頼されて、暖かく囲まれている姿にはほっこりしちゃいますよ。