あらすじ紹介
二十年前――人類は唐突に、異能と呼ばれる新たな力を手に入れて。
十年前――その暴走により“アナザー”と呼ばれる化物が生まれた。
そして、そんな化物たちを処理するのが、討伐師と呼ばれる存在だ。
討伐師のひとり、寄川春近は、【怠惰な道化師】という名の異能を使う、札幌地区の序列一位。
彼のもとに、舞上すぴかという少女が、東京から留学してくる。
序列は最低ランクの、いわば落ちこぼれだ。
春近は彼女とチームを組むことになる。序列一位と落ちこぼれ。
その奇妙なパートナー関係は、やがて確かな絆へと変わっていき……!?
「未来の事なんて、いいのよ。今一緒にいられれば、それで満足なの」
彼らは抱えている。能力と、欠落とを――少年少女の青春ストーリー!
みんなからのレビュー
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まっさん
21★★ 最近の流行りと異なるすっきりとした分かりやすいタイトルに表紙の構図に惹かれて購入した作品。 ある日突然人間に異能が発現した世界で、能力を制御しきれず暴走した存在・アナザーとそうした存在を討伐する討伐師が死闘を繰り広げる話。終末世界・異能・学園・俺TUEEEE ・ハーレム(?)・ボーイミーツガール要素をふんだんに組み合わせた作品であり、序盤こそ要素の渋滞状態で一つ一つが薄く感じるなぁと思っていたが、読み進めると大体の要素をバランス良く纏めている印象を受けてとても読みやすかったように思える。序列一→ 続きを読む…
ネタバレあり -
アウル
19人類が異能と呼ばれる新しい力を手にいれ、その暴走によりアナザーと呼ばれる化け物が生まれた世界で討伐師の一人である春近は札幌地区の序列一位だった。そんな彼の元に東京から留学生が来て...な話。個人的に面白いと思うところと少々残念だな~と思うところがなんとも言えない感じ。敵が学習していって段々厄介になっていくや能力の使い方など面白いんだけども、キャラの使い方というのかその辺りがなんかもう一つといった感じに思った。 続きを読む…
ネタバレあり -
T
11人類が唐突に手にした力、異能。その暴走によって生まれた化物<アナザー>。そんな化け物に退治するための討伐師にして札幌地区一意の少年・寄川春人は、東京から留学してきた堕落ちこぼれ留学生・舞上スピカとチームを組むことになる。少年少女の青春バトルファンタジー、開幕。かつて最弱と避けられた春人と現在落ちこぼれのスピカ。底辺を知る二人の信頼関係と共闘、東京の討伐師や春人と因縁のある<アナザー>との戦闘など熱い展開とすぴかや渚、水連の恋模様が面白かったです。今後、どういった展開になるのか。続きが楽しみです。 続きを読む…
ネタバレあり -
真白優樹
10二十年前に人々が異能を得て、十年前に異能の暴走により化物が生まれ、序列により扱われる者達が討伐する世界で最強の少年と最弱の少女が出会い始まる物語。―――この想い、いつか届けるために今だけは。 異能バトルをエッセンスとし、異能を持つ子供達の青春と恋を描く物語であり、異能バトルがあるからこそ揺れ惑う感情がエモさを齎してくれる物語である。巻が深まるごとに面白さも深まる物語であると思うので、一つずつでも少しずつでも、続いてほしい物語である。果たして二人の今後は何処へ向かうのか。 次巻も勿論楽しみである。 続きを読む…
ネタバレあり -
はる
9異能を持った少年少女がアナザーと呼ばれる化け物と戦う話 テンポが凄く早かったので急展開でしたもっと掘り下げて欲しかった。物語として色々気になる所があるので続きが楽しみです。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2021/08/02
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定価726円(本体660円+税)
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ISBN9784065235065
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
一見凸凹コンビだけど、息ピッタリでアクションが熱い!
彼の異能《怠惰な道化師》はすっごく弱いんだ。っていうのも、異能者なら誰でも出せる【障壁】を高速で張り替えるだけなんだよね。にもかかわらず春近は札幌地区の"序列一位"として君臨してるんだよ! 敵の【障壁】に【障壁】をぶつけて打ち消したり、【障壁】を踏み台にして弱点まで直行するなど、持てる力を存分に活かした戦い方の考案、そして肉体の鍛錬のほか、敵の分析も欠かさない。異能自体は最弱でありながら、努力と工夫を重ねることで強者になるというストイックさを兼ね備えているんだよ!
そんな彼のバディは、炎を操る能力【花炎】を使う「すぴか」。東京では序列が低かった彼女だけど、援護射撃に特化したその能力と、春近の近接戦闘スタイルとの相性は抜群! 息の合ったコンビネーションで、次々アナザーを倒していくんだ! ラノベ初挑戦のkr木先生のイラストも熱くて最高だね!
決して恋人どうしにはなれない...2人の距離感がもどかしいのです!
実はすぴかちゃん、とある任務で春近くんに近づいたんです。それは序列の低さゆえに、東京地区のリーダーから命じられた仕事で……。けど、そんな彼女にも春近くんは優しくて、励ましてくれたりもして、劣等生っていう色眼鏡をかけずに、普通の同級生として扱ってくれるんですっ!
最初は任務でも、すぴかちゃんはそのうち、春近くんの傍にいたいって思うようになっていくんです。けれど、自身の立場に対する葛藤もあって、なかなか本心を出せません……。
春近くんも孤立している自分に寄り添ってくれる彼女が、特別になっていくんです。けど春近くんも異能を得た際の代償で、今以上の関係性に踏み込むことができなくって……相性はぴったりなのに、これ以上近づけないなんて切なすぎますよ~!
それでも、二人はバディとして、今を歩き続けることを決めるんですよっ! いつか、寄り添える未来が来るといいですよねぇ~。